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心がすり減る介護の日。優しさを落とした自分を責めないために

父と言い合ってしまった日のことを、ありのまま書きました。
優しくできなかった自分を、少しだけ許すための記録です。


今日は、胸の奥に小さな棘が刺さったような一日だった。

父と言い合いになってしまった。
避けたかったのに、どうしても避けられなかった。

父は、自分を守るために嘘を重ねた。
その嘘が、昔の父を遠ざけていくようで、
私はその距離の分だけ、心のどこかが軋んだ。

認知症が始まっていることは、もう知っている。
記憶の抜け落ちや、言葉のねじれも、
全部、病気がそうさせていると頭では理解している。
けれど、今日はその理解が、まるで役に立たなかった。

優しくしようとしても、父の言葉が胸に刺さった瞬間、
張りつめていた糸がふっと緩んで切れた。
大きな声を出した自分が情けなくて、恥ずかしくて、
それでも抑えられなかった。

親なんだから受け止めなきゃ
介護してる人は強くなきゃ

そんな理想を全部落として、
ただ、痛い気持ちのまま、そこに立ち尽くした。

父が変わっていく現実に、
私はまだうまく追いつけていないのだと思う。
分かっているのに、できない。
耐えようとしても、揺れる。
その揺れがまた、心をすり減らしていく。

言い合いのあと、父はすぐに忘れてしまったかもしれない。
でも私は覚えている。
言い返した感触も、胸に残った痛みも、
きっと今日を閉じてもまだ消えない。

それでも、これもまた介護の日々のひとつなのだろう。
優しさを落とす日があってもいい。
強くなれない夜があっても、誰も責めない。

今日はただ、つらかった。
その事実を、ここに静かに置いておきたい。


【あとがき】

今日の私は、本当によくやった。
ちゃんと向き合ったし、ちゃんと受け止めた。
泣きたい日もあるし、むき出しになってしまう日もある。
それでも大丈夫。
心は、ちゃんとここにある。

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