貴様の血は何色だ?ぷりずんケーキ
刑務所なんかで歳取りたくないですよね。
そもそも刑務所なんて行きたくないんですからね。
ムショの中で誕生日迎えたくないし、祝ってもらいたくない、だから誰にも誕生日を教えないという人もいます。
誕生日菓子の存在を初めて知ったのは留置所でのことです。
とある国営刑務所に服役経験がある男が教えてくれました。
誕生日に作業中に別室に呼び出され、質素な物ですがホールケーキを食べさせてもらえるというのです。
『嘘つけや』
『そんなホールケーキが一人に出ますか?』
『本当、本当!大きいのじゃないよ。手のひらサイズくらいのね』
『デカいすね』
『人かつごうとしやがって騙されるか』
結局誰も信じませんでした。
そんな会話があったことも忘れてましたが、本当でした。
ゴメンあの時の常習空巣さん。
誕生日の当日ではなかったと思いますが、誕生月のどこかでのことです。
いつものように作業をしていたところ、担当刑務官に呼ばれました。
『おう、食堂行ってこいや』
え?なに?と思いながら隣接する食堂へ行くと別の刑務官がいます。
『こっち座れ』
席に一人用のホールケーキがあります。
一人用とはいえ、直径で言うとソフトボールくらいで、高さは4〜5cmほどあるかもしれません。
チーズケーキのようなものにホイップクリームが上面にコーティングされた、本物のホールケーキでした。
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