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正しく生きているだけじゃ、満たされない

「私はこれまで、“いい人生”をどう定義していたんだろう?」

ふと、そんなことを考えました。

ちゃんとやっているはずなんです。

間違ってはいないし、
むしろ、けっこう頑張ってきたと思う。

正しいことをして、
成長しようとして、
誰かの期待にも応えてきた。

でも──
どこかで、うまくことばにできない違和感が残るのです。

人生の中で、いまが一番楽しいと思っているし、
満たされていないわけじゃない。

でも、満たされきっているわけでもない、この感じ。


哲学は、正解をくれるものじゃない

今回読んだのは、
インタレスティング 人生がワォ!とときめきはじめる哲学思考』です。

この本は、答えをくれるというよりも、
問いの立て方を変えてくる本でした。

哲学とは、人生に価値をあたえるものの本質と向きあうこと。

私たちはつい、誰かの生き方を見て、
「あれが正解なんだろう」と思ってしまいます。

でも、哲学は、そういう“外側の答え”ではなく、
もっと根本的な問いを投げかけてくるのです。

すばらしい人生を生きるとは、どういうことか?」と。


「意味」でも「幸福」でもない、第3の軸

この本が提示するのは、

「幸福」でも「意義」でもない、
もうひとつの軸です。

それは、インタレスティング。
つまり、「おもしろい」という感覚です。

これまで「いい人生」とは、
・幸福(楽しい・心地いい)
・意義(役に立つ・意味がある)

この2つの軸で語られてきました。

でも、著者は言います。

幸福だけでは、満たされない。
意義だけでも、満たされない。

なぜなら、そのどちらもが、
“説明できる価値”だから。


そこで登場するのが、
第3の軸である「インタレスティング」です。

これは、
新鮮で、少し複雑で、
ときにはうまく言葉にできないけれど、
確実に心を動かす経験のこと。

たとえば、

ちょっとだけ予想が外れたとき。
いつもと違う視点に触れたとき。
理由はないけれど、なぜか惹かれたとき。

そうした経験は、
必ずしも「楽しい」とは限らないし、
「意味がある」とも言い切れない、ですよね。

それでもわたしたちは、
それを“いい経験だった”と感じる。

この本は、その正体を
「心理的な豊かさ」と呼び、
その中心にあるのが「インタレスティング」だと説明しているのです。


そして、重要なことは、
それは特別な出来事ではなく、
日常の中でも見つけられるものだ、ということ。

外側の正解を追いかけるのではなく、
自分の内側の反応に注意を向けること。

それだけで、
世界の見え方は少しずつ変わっていく、
ではないでしょうか?


私は、自分の人生を定義していただろうか

少しだけ立ち止まって、
自分の中にある基準を見てみると、

・正しいことをしている
・成長している
・誰かに認められている
・無駄がない

そんな言葉が浮かんできました。

どれも大切なことだし、
間違っているわけではありません。

でも同時に、こうも思ったのです。

それって、どれも
“他人の目線でも測れてしまうもの”なのかもしれない、と。

そして、もう一歩だけ踏み込んでみると、

いま感じているこの違和感は、
もしかすると、

自分の人生を、
自分の言葉で定義してこなかったことから
生まれているのかもしれない、と感じました。

正しくあろうとする中で、
「自分はどうしたいのか」という問いを、
少しずつ、後回しにしてきたのかもしれません。

正しさは、安心をくれる。
ちゃんと進んでいる気にもなれる。

でも──

気づいたら、人生は“説明できるもの”にはなっていたけれど、
“夢中になれるもの”ではなくなっていた。
そんなふうに思うのです。

“おもしろい”を、選び直そう

だから、今からは、こうありたい。

“おもしろい”を、選び直そう。

正しさは、これからも大事にすると思うのです。
でも、それだけでは足りないことも、知ってしまいました。

だから私は、
“正しいかどうか”だけじゃなく、
“おもしろいかどうか”で選ぶ。

たとえ遠回りに見えても、
誰にも説明できなくても、

自分の心が動いたほうへ。

そうやって、自分の人生を、
自分の言葉で、
もう一度つくり直していこうと思います。


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