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同じ本を二度買った。けれど、読んでいた私は別人だった

最近、本を買いました。

『ロングゲーム 自分を取り戻す人生戦略』です。

届いた本を読み始めてしばらくすると、妙な感覚がありました。

見覚えがある。
どこかで読んだ気がする。

でも、これは発売されてまもない本。


不思議に思って本棚を見てみると、そこには同じ本がありました。

『ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために』

タイトルと表紙の印象は違いますが、同じ本です。
わたし、読んでるやん!!

買ったのは、新版でした。

本好きとしては、少し恥ずかしい話です。笑
でも同時に、不思議でもありました。

なぜわたしは、この本をもう一度手に取ったのでしょう。


『ロングゲーム』という本

この本は、短期的な成果に追われる現代人に向けて、長期的な視点を取り戻そうと語る本です。

忙しさに流されないこと。
本当に大切な目標を見失わないこと。
目先の成果だけで人生を判断しないこと。

時間管理やキャリア戦略の本としても読めます。

でも今回のわたしには、別の問いが見えてきました。

それは、
「人生は競争なのか、それとも創造なのか」
という問いです。

焦りはどこからやってくるのか

SNSを開けば、誰かの成功が流れてきます。

本を出版した人。
新しい挑戦を始めた人。
大きな成果を出した人。

そんな姿を見るたびに、焦りを感じることがあります。

もっと頑張らなければ。
もっと結果を出さなければ。
もっと前に進まなければ。

でも、その焦りはどこから来るのでしょう?

たぶん、人生を競争として見た瞬間に生まれるのだと思います。

誰かより先へ。
誰かより上へ。
誰かより多く。

競争には順位があります。
だから焦ります。

けれど、この本は別の方向を指していました。

速度を上げることよりも、
自分がどこへ向かうのかを考えよう、と。

読書しているとき、わたしは競争から降りている

そんなことを考えていたとき、最近出会ったある言葉を思い出しました。

「創造的自己感覚」という言葉です。

少し難しい言葉ですが、わたしには、
自分の人生をただ消費するのではなく、少しずつ創っている感覚、
というふうに響きました。

わたしにとって、読書がまさにそうだからです。

本を読んでいるとき。
気になる一文に出会ったとき。
誰かと感想を語り合っているとき。
記事を書いているとき。

わたしは知識を集めているというより、
自分の中にある問いを育てている感覚があります。

その時間は、競争ではありません。

創造です。

読書は成果ではなく人格を育てる

『ロングゲーム』は、長い時間をかけて人生を育てる本です。

そこで語られているのは、
どんな成果を得るかだけではなく、
どんな人間になるか、という視点でした。

読書も同じなのかもしれません。

本を1冊読んだからといって、すぐに人生は変わりません。
漫画を300冊読んだからといって、資格が取れるわけでもありません。

でも振り返ると、その積み重ねが今のわたしを作っています。

読書によって知識が増えたというより、
物事の見方が変わった。
問いの立て方が変わった。
大切にしたいものが変わった。

読書は未来の成果を保証するものではありません。

でも、未来の自分を育てることはできる。

だから読書は、とても地味なロングゲームなのだと思います。

同じ本を買った理由

結局、わたしは同じ本を2冊持つことになりました。笑

でも最近は、それも悪くない気がしています。

同じ本を買ってしまったことは、失敗ではなく、
今の自分からのサインだったのかもしれません。

最初に買ったときのわたしは、この本を長期戦略の本として読もうとしていました。

でも今のわたしは違います。

人生を競争として生きるのか。
それとも創造として生きるのか。

そんな問いを受け取りながら読んでいます。

本は同じです。

でも読んでいる人間は違う。

だから、もしかすると。

わたしは同じ本を二度買ったのではなく、
違うわたしが、もう一度この本を選び直したのかもしれません。


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