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なぜ、この読書会は「どの本を捨てるか」から始まるのか

6月13日(土)に、PABLOSで開催している
「捨てる読書会」に参加しました。

この読書会では、毎月公開される12冊のリーディン・ガイドを使います。

リーディン・ガイド(Read-in Guide)とは、本一冊のエッセンスを短時間で受け取れるようにまとめられたガイドのこと。

リードフォーアクションのYouTubeチャンネルにも、一部が紹介されています。

そして、この読書会には少し変わったルールがあります。

まず最初に、「今の自分には必要ない本」を選ぶのです。

普通の読書会なら、
「どの本を読みたいか」から始まると思います。

でも、この読書会は違います。
「どの本を捨てるか」から始まるのです。

最初の「捨てる」は、遠ざけることだった

今回は、12冊のリーディング・ガイドの中から、
まず1冊だけ真っ先に手放す本を選びました。

そこで出てきた理由の多くは、
「この分野は興味がないから」
「今の自分には関係ないから」
というものでした。

とても自然な理由です。
私もその1冊については、
「今は受け取らなくていい」と感じて手放しました。

でも後から振り返ると、
その「捨てる」は、どこか遠ざける感覚に近かったように思います。

今はいらない。
今は見ない。
今は関係ない。

そんなふうに、自分から少し離している感じです。

「もう十分学んだから」

ところが、対話を重ねるうちに、少し違う言葉が出てきました。

「もう十分学んだから捨てる」

この言葉を聞いたとき、私はハッとしました。

同じ「捨てる」なのに、響きがまったく違ったからです。

興味がないから捨てる。
関係ないから捨てる。

ではなく、
もう十分受け取ったから手放す。

そこには拒絶ではなく、感謝のようなものがありました。


ポジティブに捨てるという選択

今回の読書会で私が受け取ったのは、捨てることにも二種類あるということでした。

ひとつは、遠ざけるための「捨てる」。

もうひとつは、
軽やかになるための「捨てる」。

後者の方が、ずっと前向きです。

たとえまだ読んでいない本でも、
そのテーマが今の自分の中でいったん満ちているなら、今回は選ばない。

それは、その本を否定することではありません。

今の自分の問いが、
別の場所へ向かっているということ。

そう考えると、捨てることは減ることではなく、次へ進むための準備なのかもしれません。

卒業したからこそ、次へ進める

私たちはつい、もっと学ばなきゃと思います。

もっと読まなきゃ。
もっと知らなきゃ。
もっと身につけなきゃ。

でも、本当に必要なのは、
増やすことだけではないのかもしれません。

もう十分学んだ。
もう受け取った。
だから手放す。

そんな判断ができたとき、人は少し軽やかになれる。

今回の読書会は、
そんなことを考える時間でした。

捨てることは、拒絶ではなく
卒業なのかもしれません。

そして卒業できるということは、
それだけ自分の中に残ったものがある、
ということなのだと思います。

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