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2,339件の匿名キャリア相談を全部読んだら、日本の会社員の悩みは「2つ」しかなかった。

「自分の状況は、少し特殊なのですが……」

これは、過去に私のもとに届いた数々の匿名キャリア相談の中で、もっとも多い書き出しです。

過去5年以上にわたり、マシュマロという匿名の質問箱で、転職やキャリアの相談を受け付けています。 その数、現時点で2,339件

全部、読みました。

というか、全部、答えました。

この人、暇なのかな? ……いや、暇ではないです。失礼な。

なぜそんなことをしているのかというと、単純に、人の悩みを読むのが好きだからです。性格が悪いのではありません。人の悩みの中には、その人の人生が丸ごと入っているからです。

そして先日、この2,339件を読み返していて、私はちょっと恐ろしい事実に気がついてしまいました。

今日は、その話をします。

ある夜のデジャヴ

きっかけは、ある日届いた1通の相談でした。

私は30代中盤の男性で、転職後3ヶ月でどうしても職場環境が合わず、再度転職をしようとしている者です。

短期離職の理由について、どこまで企業側が気にするのか、私自身が面接の場できちんと回答できるかが一番不安です。

私にはもう、次の転職は無理なのでしょうか?

年齢的にもかなり厳しいと思いますし、我慢して今の職場で働くしかないのでしょうか? 安斎さんが私の立場なら、どう行動されますか?

読んだ瞬間、思いました。

あれ? この相談、先週も読んだな。

いや、先週どころではない。先月も読んだ。その前も読んだ。 気になって過去の相談を検索してみたら、似たような内容の相談が色々な人から何十件も届いていました。

年齢が28歳だったり33歳だったり、職種が経理だったりSEだったりと異なっています。でも、悩みの本質はどれもほとんど同じなのです。

背筋が、少し冷えました。

もしかして、人間の悩みって概ね共通していて、実はそんなに種類がないのでは……?

その仮説を確かめるために、私は2,339件の相談を全部並べて、片っ端から分類してみることにしました。

今日は、その集計結果を発表します。

なお、この30代の相談者がその後どうなったのかは、記事の最後でちょっとだけお話しします。

衝撃の事実。7割は「悩み」ですらなかった。

分類を始めてすぐ、私は大変なことに気がつきました。

キャリア相談の質問箱のはずなのに、「悩み相談」が全体の3割くらいしかないのです。

じゃあ、残りはいったい何なのか。



まず、全体の約4分の1を占めるのが「品定め」です。

  • 「合同会社って、入社するとしたらどうなのでしょうか?」

  • 「大学職員は『やめておいた方がいい仕事』になりますか?」

  • 「株式会社クニエについて見解をお聞かせください。オファーが来ております」

この人たちは、別に悩んでいません。

目の前に選択肢を並べて、「これってアリですか? ナシですか?」と判定だけを求めてきます。

まるで、安いネタを回転寿司のレーンに乗せるみたいに、業界や企業を次々と私の前に「どうですか?」「これはどうですか?」と流してくるのです。

悩んでもいないのに、判定だけ外注しないでください。

さらに、職務経歴書の書き方や面接対策に関する細かい質問が約4分の1。転職成功の報告とお礼が約1割。そして、残りは完全なる雑談でした。

本題。「悩み」を分類したら、2つしか残らなかった。

さて、ここからが本題です。

全体の約3割、およそ700件の「本物の悩み相談」。
これを種類ごとに仕分けていったとき、私は本当に驚きました。

当初、悩みのカテゴリは5つや6つに分かれると予想していました。年収の悩み、人間関係の悩み、キャリアプランの悩み……そういう教科書的な分類になると思っていたのです。

なりませんでした。

分けても分けても、ほとんどの相談が、たった2つの山に吸い込まれていくのです。

しかもその2つで、悩み全体の約9割を占めていました。

発表します。日本の会社員の悩みは、この2つです。

恐怖① 「私は、もう詰んでいる」

1つ目の山。悩みの中で最多、およそ340件です。

  • 「28歳で転職2回。ジョブホッパーという印象を持たれてしまうでしょうか」

  • 「転職4回、離職中。もう正社員は無理でしょうか」

  • 「35歳、ずっと平社員。この歳で管理職経験なしは詰みなのでしょうか」

短期離職、転職回数、ブランク、年齢、学歴、未経験、休職中などなど……。種類は違えど、全員が同じことを言っています。

「私のキャリアは、もう詰んでいる」と。

ちょっと、ケンシロウっぽいな。

この記事の冒頭で紹介した30代男性のケースも、この恐怖①に分類されます。年齢的に、短期離職で転職するのは無理なのではないか、自分はもう我慢して働くしかないのでは……. という内容でした。

うーん。

詰んでいる。
詰んでいる、ねぇ…….。

本当に、そうか?

あのですね、将棋における「詰み」とは、王将がどこにも逃げられない状態のことです。

あなた、まだ盤の上で普通に歩けそうですけど?

飛車も、角も残ってます。歩だって立派な戦力です。なんなら、まだ序盤です。

ここで大事な事実を一つ。

2,339件を読み終えた私が、「これは本当に詰んでいるな」と思った相談は、一件もありませんでした。

ゼロです。

転職回数もブランクも年齢も、採用の現場では「致命傷」ではなく、「説明が一段落分くらい必要な事項」です。うまく説明できれば、それでOKです。

大部分は企業側の受け取り方次第ですし、選考過程で多少は不利になったりするかもしれませんが、別に何とでもなります。

入社1年未満の短期離職も、20代での転職の繰り返しも、未経験業界への転職も、私自身が過去に散々やってきました。本気でやろうと思えば、何とかなります。

つまり、多くの人が「詰み」と言っているのは、実際の自分の状態ではなく、「底知れず湧いてくる不安と恐怖」に付けられた名前です。

恐怖② 「決められない」

2つ目の山。ほぼ同数、およそ300件です。

そしてこちらは、もっと不思議な悩みです。なぜなら、この山にいる人たちは、全員すでに勝っているからです。

  • 「内定をいただきましたが、承諾すべきか迷っています」

  • 「会社から退職を引き止められて、心が揺れています」

  • 「複数の内定をもらいましたが、今になって転職が怖くなってきました」

書類選考も通過しました。最終面接も突破しました。転職後には年収も上がります。

完全優勝です。おめでとうございます。

それなのに、

ゴールテープを切る1メートル手前で、座り込んでしまっています。

オイオイ、なんて贅沢な悩みなんだ……。

なんだか不思議なものですが、実は結構な割合で、内定が出た瞬間、急に今の会社がキラキラと輝いて見え始めるのです。あんなに辞めたかった会社なのに。昨日まで悪口しか出てこなかったはずなのに。

今思うと割と楽しかった飲み会、なんやかんやで優しいところもあった上司、窓際の観葉植物とランチタイムの雑談。

美しい記憶が、次々と脳内に流れ出します。

私は、この現象に名前を付けました。「退職走馬灯」です。

人は、死の間際に走馬灯を見るそうです。
日本の会社員は、退職の間際に走馬灯を見ます。

あの、まだ死んでませんよ。
なんなら、これから生き返るところですよ。正気に戻ってください。

遠足は家に帰るまでが遠足ですが、転職は入社日までが転職です。走馬灯を見ている場合ではありません。

2つの恐怖の、たった1つの正体

「詰みの恐怖」と、「決められない恐怖」。

実は、大別すると、過去の悩み相談の内容はその2種類しかありませんでした。

ここで一度、考えてみてください。あなたが今抱えている悩みは、どちらの山ですか?


一見、この2つは正反対のベクトルの悩みに見えます。片方は選択肢がないと嘆き、片方は選択肢があって動けない状態です。

でも、2,339件を読み終えた私には、この2つが表裏一体の同一の恐怖だとしか思えませんでした。

証拠があります。

相談文の「最後の一文」です。この2つの山に分類された相談の多くが、最後はほとんど同じ一文で終わっていました。

  • 「この状態で、〜~してもいいものでしょうか?」

  • 「私の判断は、やはり甘いでしょうか?」

  • 「この方向性は間違っていますか?」


つまりは、「最終判断を丸ごとこちらに委ねる言葉」で終わる相談の数が、約600件。ほぼ全部やないか。


中には、ど直球のこれが31件。

「安斎さんが私と同じ立場なら、どうしますか?」


分かります?

「詰み」という存在しない呪いに恐怖を感じている人も、完全勝利を手にしたのにヒーローインタビューから逃げている人も、全員、同じことを聞いているのです。

「私は、自分の人生を、自分で決めてもいいですか?」


考えてみれば、私たちは、幼いころから訓練されてきました。

学校では唯一無二の「正解」がある問題だけを解き、会社では稟議を回してハンコをもらわないとちょっとした備品すら買えません。20年も30年もかけて、「決める前に、誰かの承認を得る」ことを叩き込まれてきました。

その結果、自分の人生にまで承認フローを求めるようになったのではないでしょうか。

あえて、当たり前のことを言わせてください。

あなたの人生に、上長の事前承認は要りません。

誰にも、承認を求める必要はありません。これは、あなたの物語なのだから。

送信ボタンを押せなかった、深夜2時

……と、偉そうに言っている私ですが、ここで白状します。

私は、この2つの恐怖を自分自身の身で味わったことがあります

初めての転職のとき。

内定承諾の返信メールを深夜まで書いては消し、書いては消していました。本当は、文面はとっくに完成しています。あとは送信ボタンを押すだけです。それなのに、指が動かないのです。

怖くて。

送信ボタンを押した時点で、本当の本当に転職が決まってしまうから。もう、後戻りはできなくなるから。

………。

だって、初めてなんだもん。(だもんじゃねーよ)

当時20代の私は、転勤で縁もゆかりもない土地に移り住み、周りに相談できる友達は一人もいませんでした。

とにかく、孤独でした。

助けて、と言ったところで、誰も助けてはくれません。

仕方がないので、私は紙のノートを開いて、「怖い」の中身を全部書き出してみました。失敗したらどうしよう、後悔したらどうしよう、と焦る気持ちをどこかへ逃がすように。

転勤先で、色々と悩み過ぎてハゲ散らかしそうになっていた私が、誰にも言えない気持ちを吐き出し続けた、まるでデスノートのように怨念のこもった小さなノート(通算4冊目)です。

ガリガリと書き殴って、並んだ文字を眺めて、ついに気がついてしまいました。

これ全部、「まだ起きていない」ということに。

まだ、ここにない悲劇。

私はその夜、送信ボタンを押しました。

そして……

ここからが本当の白状なのですが、その転職は、見事に失敗しました。

もうダメだ。完全に詰んだ。

実際に入社してみたら、外から見た印象とはまったく違ってゴリゴリにヤバい会社でした。想像を絶するほどの体育会系ブラック企業。毎朝8時から、社員全員で社訓とスローガンを大絶叫。

「腹から声出せぇ!!!!」

「お前!!! 何やってんだよ!!! この新人のペーペーがよ!!」

「そんな簡単なこともできねぇのか!!! 今まで何やってたんだよ!!」

24時間 365日、年中無休で怒った顔をしている上司。80デシベルの騒音レベルの罵声が飛び交う職場。

後に「転職の専門家」のような顔をして偉そうに本を書くようになる男の、記念すべき1回目の転職は、そりゃあもう目も当てられないくらいの盛大な失敗だったのです。

そうなった直後は、私だって思いましたよ。

「詰んだ」と。

恐怖①と、初対面した瞬間です。

……で、どうなったと思いますか?

詰んでなかったんですね。

その会社は在籍1年未満で逃げるように辞め、その後も何度も転職したんですが、失敗した回数だけ転職が上手くなり、待遇も労働環境もどんどん良くなっていきました。仕事内容も充実していって、私はまた笑顔で働けるようになりました。

つまり、あの夜に恐れていた「失敗」を実際に引き当ててしまったのですが、それでも、別に詰んではいなかったのです。

恐怖の実物は、想像していたよりもずっと小さかったです。

これが、2つの恐怖を両方、身をもって確認した私からの報告です。

「以前、相談した者です」

報告と言えば……

最後に、2,339件の中で私が一番好きな話をします。

過去5年間で寄せられた 2,339件の投稿の中には、転職成功の報告と御礼が275件含まれています。うち124件には、具体的な年収アップについても書かれています。

「安斎さんのおかげで、年収が100万円以上も上がりました! 本当にありがとうございました!!」

「安斎さんのnoteと本を読んで自分なりに転職活動に取り入れてみたら、年収200万円アップで内定が出ました!!」

読むたびに、ビールが美味しくなります。


その報告の中に、ずっと忘れられない一通があります。

以前、短期間(3ヶ月)での再転職についてご相談をさせていただいた者です。 おかげさまで3社からオファーをいただけました!

年収は低く提示されるかと思いきや、希望年収通りの現状から少しUPでした。 さらに環境面(リモートワーク、残業時間、恐らく職場の雰囲気も)も大幅改善するかと思われます。

やっと前を向けます。本当にありがとうございました!!

そう。冒頭のデジャヴの、あの人です。

30代中盤、転職後わずか3ヶ月で再転職。「経歴に傷が付いた」と誰もが震えるあの状況、恐怖①のど真ん中にいた人が、数ヶ月後、報告の列に戻ってきたのです。

最初の相談で、この方は私にこう聞いていました。

「短期離職の理由は、聞かれる前にこちらから先に触れた方がよいのでしょうか?」

つまり、先回りして謝ろうとしていたわけです。まだ何も指摘されていないのに。

私の答えは、要約するとこうでした。

書類選考を通過して面接に呼ばれているということは、「短期離職であっても採用したい」と評価されている要素が多少はあるということです。もう少し、自信を持ってもいいはずです。

向こう側がどの程度深刻に気にしているかは分からないのに、自分から墓穴を掘るようなことは控えた方が良いです。 答え方のポイントは、後ろめたそうに言わないこと、絶対にネガティブな雰囲気で言わないことです。

つまり、「謝るな。堂々と説明しろ」というだけ。それだけです。魔法のテクニックなんて、何ひとつ授けていません。

帰ってきた報告には、こう書いてありました。

面接では、短期転職について聞かれることがほとんどでした。

しかし、ポジティブな理由に変換しつつ、志望動機とのストーリー、つながりを意識することで、ほとんどの企業から納得いただけました。

ほらね!! 言うたやないか!!!
それは「致命傷」ではなく、うまく説明できれば、それでOKだと。

あなたのキャリアは、詰んでなんかいないんだって。

これまで誰一人として、「詰んでいた」人なんかいなかったんだって。

絶望と希望は、一本の線でつながっている


そして、報告の最後の一文。
私はここで、少し泣きそうになりました。

転職してみたけど、思っていたのと違い、特に得られるものもなさそうで、苦しい時間をただ過ごすだけなのであれば、ダメ元でも再度転職にチャレンジしてみる価値はあるのではないかと思いました。

これは、もはや、私への御礼ではないんです。

この文章は、この記事をいま読んでいる「かつての自分と同じ誰か」に向けて書かれています。数ヶ月前まで悩みの列に並んでいた人が、報告の列に戻ってきて、今度は列の後ろに向かって声をかけているのです。


2,339件のデータの中で、これが一番美しい事実でした。

絶望の列と、勝利報告の列は、つながっている。

同じ一本の列なのです。違いはただ一つ、歩き続けたかどうかだけ。


この方だけでは、ありません。

「先日、質問をさせていただいた者です」
「以前、転職相談させていただいた者です」

そう名乗って戻ってくる人たちが、ほかにも何人もいました。

内定獲得後に親に猛反対されていた、公務員の方(アラサー女性)。

「このまま公務員でいた方が絶対に良いと主張する親を、どうやって納得させれば良いでしょうか?」という相談に、私は「『納得させる』のは無理なので、無視して転職すればいい」と答えました。

ひどい回答に見えますか?
数ヶ月後に届いた報告が、これです。

結局、自分一人で考え抜いた末に親の言うことは無視して転職したのですが、無視して本当に良かったです。あのまま親の言うとおりにしてたらと思うと、本当にゾッとします。


オフィス移転で、通勤が往復6時間になりかけていた40代半ばのワーママの方。ワークライフバランスが崩壊しそうなので他の職場を探したいけれど、過去の転職回数5回以上、数年のブランクあり。恐怖①の役満みたいな状況です。

「転職すべきか? 残ってふんばるべきか?」という相談に、私は「まずは転職活動に取り組んでみましょう。独りよがりの『べき論』 をいくら重ねたところで、内定が一社もない状態では、選べる選択肢がないので何も行動に移せません」と答えました。

我ながら、真剣に悩んでる人に対して厳し過ぎるやろ。手加減したれや。

その数ヶ月後。

キャリアをじっくり棚卸ししてから転職活動をして、有り難いことに2社の内定をいただくことができました。

半ば諦めの気持ちもあったのですが、行動して本当によかったです。安斎さんが背中を押してくれたおかげです。


そして、極めつけがこの方です。

「アラサー公務員ですが年収爆上げしたいです。どうすればいいですか?」というふざけた質問に、当時の私は「そんな質問をしている時点で無理です」と一刀両断しました。完全に塩対応です。

その方から、後日届いた報告。

それ以降、安斎さんのnoteや書籍等を参考に転職活動に取り組んでみたところ、この度、年収510万円⇒ 670万円と大幅アップのオファーを頂くことができました。

安斎さんがあのとき活を入れてくれたのが、本格的に動き出すきっかけになりました。

……無理じゃなかったんかい。

私はこの報告に対して、「私の過去の回答が間違っておりました。無理じゃなかったです。大変失礼いたしました」と、全面降伏の返信をしました。


数ヶ月前、悩みの列に並んでいた人が、一人、また一人と報告の列に戻ってきています。

「詰みました」と書いていた側の人間が、「決まりました」と書く側に移動しています。



そして面白いことに、報告の列に移動した人たちは、誰一人「安斎さんが言った通りにしました」とは書いてきません。

あんなに、事前承認を求めていたはずなのに。

私の回答を「参考に」して、最後は自分の足で歩いた人たちです。

背中を押すその手は、別に私じゃなくても誰のものでも良かったのかもしれません。でも、一歩を踏み出すその足だけは、全員、自分自身のものでした。

だから今、あなたへ。

これが、2,339件の「会社員の悩み」を読み終えた私の結論です。

あなたの悩みは、たぶん量産型です。

ショックを受けないでください。

「私の状況は特殊なのですが……」から始まったあなたの悩みは、私の質問箱の中に、ほぼ同じ形で何十個も何百個も転がっています。

そこにあるのは「詰みの恐怖」か、「決められない恐怖」か。だいたいその2つです。

でも、これは絶望ではありません。むしろ逆です。

悩みが量産型だということは、攻略法がもう存在するということです。

あなたと同じ場所で立ち止まった人が何百人もいて、その中の何人もが、すでに勝利報告の列に移動しています。あなたが今夜恐れている「失敗」を実際に引き当てて、それでも詰まなかった男が、少なくともここに一人います。

自分の状況はかなり特殊だから、答えを出すのが難しい……なんて、そんな発想はしなくていいです。だって、全然特殊じゃないから。

「悩み」、2つしかないから。


そして、あなたは今、必要な情報が足りないわけでもなく、困難な状況に振り回されているわけでもなく、

「将来に対する不安と恐怖のあまり、自分の人生を自分で決められなくなっている」だけだから。


もちろん、相談はいつでもお待ちしています。

ただ、できれば……

2,340件目は、承認依頼ではなく、勝利の報告がいいな、と思っています。

「以前、相談した者です」から始まる、あなたの報告を待っています。

この列の先で。

※あとがき

この文章は、note創作大賞 応募用のショートコラムとして書かせていただきました。

情報は、検索すれば出てきます。

事務作業や考察は、AIがやってくれる時代になりました。

それでも、決断だけは、この先もずっと自動化できません。2,339件の相談が教えてくれたのは、結局そういうことでした。

あなたの悩みは、2つのうちのどちらでしたか?
ぜひコメントで教えてください。

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以上、お相手は、安斎響市でした。


※こちらは、「書籍化したらいいな」という架空のイメージです。まだ書籍化してません。完成した本を読みたい人は「スキ」を押してください。お願いします!!!



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安斎 響市 @転職デビル 頂戴したチップで「餃子とビール」を購入させていただき、今後の執筆活動に役立てたいと思います。安斎に一杯おごりたい方は、ぜひチップをお願いいたします。