隠さず、でも仕切る。京都洛柿庵の“のれん”が、日常の空間にやわらかく寄り添うこと
“のれん”というと、お店の入り口に下がっているもの。そんなイメージを持つ方も多いかもしれません。
しかし京都洛柿庵(らくしあん)は、のれんを家の中で使ってほしいと考えています。
いや、もっと正確に言えば、「飾る」のではなく「迎え入れる」ものとして、のれんを暮らしの中に取り入れてほしいと思っています。
京都洛柿庵ののれんは、空間を美しくするためだけのものではなく、日々の暮らしに季節の気配をそっと通わせる存在でもあります。

空間を柔らかく仕切るということ

家の中で気になりやすいのが、キッチンや洗面所など生活感が出やすい場所です。かといって扉で完全に閉じてしまうと、風や光が遮られ空間が息苦しくなってしまいます。
のれんは、その間にある存在です。
「空間を閉じず分けず、柔らかく分ける存在。風や光を通しながら、生活動線を整えて、柔らかく軽やかに間仕切りできる。しっかりは隠さないけれど、空気とか光を通しながら、自然に間仕切りできる」
完全に隠すのでもなく完全に開けておくのでもなく、存在をやわらかく包む。のれんという日本の知恵が、現代の暮らしの中でも生き続けている理由がここにあります。
手織り麻の通気性に優れた生地は、風をやさしく受け流しながら、光をほのかに透かします。
のれんがある場所には、空気が動いている感覚があります。それが、空間に生命感をもたらしてくれます。
視線が、絵柄へと向かう

のれんをキッチンや廊下に掛けると、もうひとつ、おもしろいことが起きます。
「視線が絵柄に向かうから、ごちゃごちゃ感をそこに集中できる」
散らかりがちなキッチン周りも、美しい草花や季節の風景が描かれたのれんが目に入ることで、その場所全体の印象がやわらぎます。
視線がのれんの絵柄に集まることで、背後の生活感が気にならなくなる。整えるというより、やわらげる、という感覚に近いかもしれません。
京都洛柿庵ののれんは「飾る」というより、「その空間をやさしく整える」ものとして機能します。
京都洛柿庵ののれん

京都洛柿庵ののれんは、88cm幅が中心ですが、デザインによってサイズが異なります。
たとえば人気の「楓にカワセミ」は79cm×120cmという少し小ぶりなサイズで、玄関やキッチンなど様々な場所に合わせやすいのれんです。
手染めの麻布に、季節のモチーフが大胆に描かれた作品たち。細タペや豆タペとは異なり、広い幅ならではのダイナミックな表現が楽しめます。
同じ花をモチーフにしていても、のれんでは構図が大きく変わります。
細タペでは細い縦の空間に合わせたデザインが起こされているのに対し、のれんでは横に広がる幅の中で花の表情や枝の動きをより大胆に描くことができます。
どちらにも、それぞれの美しさがあります。
手織り麻の生地は、和洋を問わず空間に自然となじむ上質な佇まいを持っています。「和のインテリア」として構えて取り入れるのではなく、今の暮らしの中に当たり前に溶け込む存在として、のれんを迎え入れていただけると嬉しいと思っています。
おすすめの飾り方・設置方法

玄関の内側に掛ければ、訪れる人も自分も季節の表情に出迎えられます。
キッチンと食卓の境目に使えば、やわらかく生活感を包みながら絵柄が空間のアクセントになります。
廊下の仕切りとして使えば、光と風を通しながら、空間に奥行きが生まれます。
どの場所に掛けるとしても、のれんは毎日目にするものです。
だからこそ、二十四節気の移ろいに合わせて掛け替えていくことで、季節の節目を感じるひとときが暮らしの中に自然と生まれてきます。
春には枝垂れ桃や桜のれんを。
夏には涼やかな柄を。
秋には楓や山茶花を。
冬には椿や梅を。
そのリズムが、暮らしに季節のうつろいを刻んでいきます。
のれんが持つ、日本の知恵

のれんは、古くから日本の暮らしの中にある「道具」でした。空間を仕切りながらも閉じない、光を受けながらも遮る、風を通しながらも空間を整える——その絶妙なバランスは、日本の気候や暮らしの知恵から生まれたものです。
京都洛柿庵は、その知恵を現代の暮らしの「しつらえ」として届けています。
「のれんのある暮らし」は、特別なことではありません。日常の中に季節の気配をそっと迎え入れるための、さりげない選択です。
京都洛柿庵 三条店
住所:京都府京都市中京区三条町339
▼オンラインショップ
https://shop-kyoto-rakushian.com/
▼公式サイト
https://www.leciel-japan.com/
https://www.instagram.com/kyotorakushian3joten/
