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シャルドンヌの愛について


愛とは、とても不思議なものです。私たちは誰もが愛を求めますが、その正体を言葉で表すのは簡単ではありません。フランスの作家ジャック・シャルドンヌは、人間の心、特に夫婦のあいだにある愛をじっと見つめ続けた人でした。
彼は愛について、こんな言葉を残しています。
「男は愛の中でも独自の特徴を保っている。女は愛のためにいつも変わる。恋する女は誰でも同じものになる。」
この言葉を見ると、シャルドンヌが男女の心のすれ違いをよく知っていたことがわかります。男の人は恋をしても「自分の世界」をそのまま持ち続けようとします。でも、女の人は愛する人のために、自分の色をガラリと変えてしまうことがあるのです。お互いに好き合っているはずなのに、愛し方がすこし違う。だからこそ、人間はすれ違い、悩むのかもしれません。
シャルドンヌはこうも言いました。
「愛、それは愛よりも遥かに豊か。ほんの単純な感情でありながら、どうしたら正体がつかめるだろうか。そこには決まって、ほかの物が入り混じっている。」
私たちは「愛」をただの綺麗でハッピーなものだと思いがちです。しかし、シャルドンヌはもっと深いところを見ていました。愛の中には、体がつながりたいという気持ち、心を通わせたいという願い、そして時には年齢による焦りや、傷つくことへの不安がごちゃまぜに入っているというのです。愛とは、純粋なひとつの気持ちではなく、いろんな感情が混ざり合った、とても豊かなものなのです。
生きることは、誰かと関わることです。シャルドンヌの言葉は、ただの理想論ではありません。愛の美しさだけでなく、その裏側にある寂しさや難しさも、すべて包み込んで教えてくれます。だからこそ、彼が亡くなって50年以上が経った今でも、彼の本は私たちの心に深く響くのです。


ジャック・シャルドンヌ
1884年に生まれ、1968年に84歳で亡くなりました。今から50年以上前の、19世紀から20世紀にかけて活躍したフランスの作家です。

『愛をめぐる随想』(原題:L'Amour du Prochain など)

『バルブジューの幸福』
『結婚』


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