第25回北区内田康夫ミステリー文学賞」応募完了
第25回北区内田康夫ミステリー文学賞」募集要項

募集作品
ミステリー作品の短編小説で、日本語で書かれた自作未発表の作品に限ります。東京都北区の地名・人物・歴史などを入れ込んだ作品を歓迎。ただし、このことの有無が選考の基準とはなりません。
応募資格
プロ・アマ問わず、広く作品を募集します。
応募規定
ワープロ原稿の場合は、32字×40行(A4用紙横置きに縦書きで印字)で12.5枚以上25枚以内。手書き原稿の場合は、400字詰原稿用紙で40枚以上80枚以内。
表紙に、作品名(「」は作品名に含む場合以外はつけない)、枚数(ワープロ原稿の場合は印刷枚数)、氏名、ペンネーム(氏名と同じ場合は「なし」と記入)、応募時点での年齢、郵便番号、住所、電話番号、メールアドレス、職業を記入してください。
表紙の次に800字程度のあらすじを付し、次いで本編を添えてから右肩を綴じ、必ず本編にページ番号を振ってください。
応募方法
下記のいずれかの方法でご応募ください。
郵送:応募規定で指定した表紙・あらすじに本編を添えて、応募先まで郵送。
WEB申込:全ページをPDF化し、専用WEBサイトより送付。
※なお、専用WEBサイトからの受付は7月15日(水曜日)から9月15日(火曜日)となります。
応募先
〒114-8508
東京都北区王子本町1-15-22
北区政策経営部シティブランディング戦略課 「北区内田康夫ミステリー文学賞」W係
応募締切
9月15日(火曜日)消印有効
選考委員
柄刀一(小説家・推理作家)、新名新(内田康夫財団理事/元編集者)北区長、北区文化振興財団理事長、ほか
賞
大賞(1編)…賞金100万円、特別賞(1~2編)…賞金各10万円
なお、大賞受賞作品及び特別賞受賞作品は、『Webジェイ・ノベル』(実業之日本社)に掲載のほか、ブックレットを作成し、配布されます。大賞受賞作品は舞台化の予定。
賞の発表
令和9年3月(予定)
※ 大賞受賞作品及び特別賞受賞作品の著作権は北区に帰属します。
※ 応募された原稿は返却しませんので、必要な方はコピーをお取りください。
ウェブサイト
あらすじ(約720字、目安800字圏内)をまず作った。
北区西ケ原の印刷会社で契約社員として働くタクミは、廃棄予定の試し刷りに残された「タスケテ」の文字を見つける。それは飛鳥山の企画展パンフレットの校正紙だった。担当デザイナー・水野真紀が三日前から失踪していると知り、タクミは紙に残された数字の意味を追い始める。
数字は文字そのものではなく、紙の上の「位置」を示す暗号だった。印刷工程の知識を頼りに読み解くと、暗号は飛鳥山の洋館「晩香廬」の窓やタイルの配置と、パンフレットの余白の乱れを組み合わせた三段階の座標であることが判明する。座標が示す場所からは、真紀自身が残した「資料を持ち出した人間を見た」というメッセージが発見される。
企画展の未公開資料――渋沢栄一の未発表史料――が一点紛失していた。容疑者は企画責任者、資料整理を担当する研究者・桐生、そして真紀自身の三人。タクミは一人ずつアリバイと行動を検証し、桐生に絞り込んでいく。動機は金銭ではなく、自らの研究成果として発表しようとした名誉欲だった。それを知った真紀は監禁されていた。
決定打は、桐生が何気なく口にした「余白」という言葉だった。書かれた文字ではなく余白を語ったことが、彼が真紀のメッセージをすでに見ていた証拠になる。タクミは証拠隠滅を迫る桐生の前でシュレッダーを止め、警察に通報。真紀は無事保護され、桐生は逮捕される。
事件後、タクミは何のヒーロー扱いもされないまま、元の日常に戻る。だがある日、引き出しの奥に残っていた白紙の裁断くずを光にかざすと、肉眼では見えないはずの透かし文字が浮かび上がる。
「まだ、消されていない。」
紙の余白は、何もない場所ではない。誰にも見られない場所にこそ、人は本当のことを残す。そんな一枚の紙をめぐる物語。
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