「空気を読む、は妥協と同じ」グループ会社TOP対談 Vol.1|社長に訊く
2010年、当時23歳だった澤 健太が滋賀県大津市にて立ち上げた、株式会社 リーフワークス。
2023年のアクセサリー・ジュエリーECモールのジェイウェル事業譲受を皮切りにグループ会社を増やし、2025年には東京・武蔵野市にも拠点を開設しました。
2025年にグループインしたレギュラス・ソリューションズ株式会社は、経営コンサルタントとして数々の経験を重ねた柴田 博が2020年に設立。リーフワークスグループにおいて、主にEC事業のモール支援を行っています。
普段は東京で業務にあたる柴田社長が本社オフィスを訪れた、2026年1月上旬。グループインからここまでの歩みとリーフワークスのこれからを、澤社長を聞き手に語ってもらいました。

経営陣はせっかち揃い
澤:グループインは去年の5月ですよね。どうですか? ここまで。
柴田:色々ありましたね、本当に。5月が遠い昔に思えるけど、あっという間だった気もするし、うん…でも、いい半年でした。
澤:それは良かった。僕ら、初めて話したのは4月末でしたっけ。
柴田:連休明け、すぐ滋賀に行きますって言って、こっちに来た記憶があります。僕も澤さんに負けず劣らずせっかちだから。
澤:そうですよね。レギュラス・ソリューションズが5月末にグループインして、直後にもう1社、クリーヴァ株式会社が。僕と柴田さんがせっかちなのはもちろん、クリーヴァの宮﨑社長も同様だった(笑)。レギュラスは1ヶ月、クリーヴァは2週間くらいで決まったはず。
柴田:あはは! 経営陣、みんなせっかち(笑)。

グループインから半年の成果
澤:5月、6月と仲間が増えて、7月には武蔵野オフィスができて。本社のジェイウェル事業と、2024年にグループインしたGOOODCREWも合流したんですよね。ここまでの流れは、柴田さんからみてどうですか?
柴田:レギュラス・ソリューションズはグループインの目的が明確だったんですよね。EC事業支援の実績・ノウハウがあるから、リーフワークスグループでも、ECモールのパスクルとジェイウェルの強化を担う。迷わずにやってこれたと思っています。
澤:ジェイウェルは特に、クリスマス商戦のAmazon売り上げが前年比の倍以上になりましたよね。
柴田:そうですね、Amazonは売り上げのマネジメントにしっかり入りました。どの商品をいくつ売るか、すべて足せばいくらになるか。詳細をプランニングしておくと、広告予算に対して実績がどうだったかを毎日振り返ることができる。最初の売り上げ計画は弱気だったので、目標を1.5倍くらいに再設定しました。

澤:あの結果に至るまでに、相当な試行錯誤が…
柴田:ありましたね。頭ごなしに言うのは良くないなって、バランスの取り方が難しかった。僕ら自身も現場の信頼を勝ち取るところから始めないと、「よそから来た面倒くさい人が何か言ってるな」になってしまう。
まずは、僕たちを信用してもらうところから始めました。時間をかけたくないながらも、焦らずじっくり構築しなきゃいけないと思って、とにかく話す機会を設けて。現場の人が話しやすいような空気感を作るために、こちらから心を開くように心がけました。
キーワードは「自律」
澤:本社のメンバーが柴田さんと実際に話すようになったのは、7月の創立記念イベントから?
柴田:そうですね。あの場で滑らずに話せるかにすべてがかかっているなと、緊張した記憶があります。
澤:(笑)。実際、自己評価はどうでした?
柴田:85点かな。そこそこ芯は食ったと思います(笑)。
僕の経歴って、良くも悪くも目立つんですよね。最初は壁を感じられがちだから、「普通の人ですよ」とアピールしました。結果的に、チャットワークで個々に連絡してくれる人は増えましたよ。
イベントでも話したんですけど、僕、13回くらい転職してるんです。だからいろんな経験を引き出しとして持ってる。レギュラス・ソリューションズが担っているのはEC支援だけど、僕個人としては、キャリアや働き方の相談を受けることが多いですね。
澤:今、リーフワークスグループ全体で、メンバーのキャリアを考えていこうとしていて。そのなかで、柴田さんが自主的に相談役として動いてくれているのがすごくありがたいです。「本社に行くから、面談希望の人は連絡ください!」っていう呼びかけとか。
キャリアアドバイザーに近い動きをされていますが、この場を使って、メンバー全員に向けて言っておきたいことがあれば。
柴田:難しいな…3時間くらい語ってしまいそう(笑)。あえて1つ抽出するなら、キーワードは「自律」だと思う。会社は仕事・給料・環境と様々なものを提供してくれるけど、結局、自分の人生もキャリアも仕事も、決定するのは自分だと思うんですよね。最後は自分の責任。

澤:そうですね。自律できる人たちが集まったうえで「このグループが好き」と言ってもらえる組織が理想。みんなが自律していればもちろんグループとして強いし、そのなかに成長途中の子が入っても、マジョリティが自律している環境なら育ちやすい。
「自律するマジョリティを作る」というのが、柴田さんの裏ミッションですね。
柴田:2026年のテーマのひとつです。1〜2週間でどうこうなる問題ではないので、時間はかかりますけどね。メッセージをずっと発信し続けなきゃいけない。
空気を読む、は妥協と同じ
澤:今、リーフワークスグループ全体でキャリア構築できるように、グループ会社間での人事交流の仕組み化を進めているところです。
その先駆けとして、レギュラス・ソリューションズに、リーフワークスから出向しているメンバーがいますよね。どうですか?
柴田:やっぱり最初は混乱がありました。僕らは僕らで癖が強いから。さっき「自律」がキーワードと言ったけど、最低限の道筋を示す必要性はあるなと。最近は柴田イズムを吸収し始めてくれて、数字もついてくるようになりました。結果が出ると自己肯定感も上がるし、ひとつのモデルケースにはなったんじゃないかな。
澤:今後、同様にグループ間での人の行き来をどんどん促進できればと思うんですけど、これだけは言っておきたい!ということがあれば。
柴田:ひとつだけですね。空気を読むという言葉を忘れましょう! 「私なんかが…」とか、そういうのいらないです。受け取る側と空気の読み合いになると良くないので。
澤:遠慮はいらん、飛び込め! ということですね。「この人の下でこんな事業がしたい」と思ったら、声を上げろと。
柴田:空気を読むって、妥協だと思うんです。仕事においてもキャリアにおいても。それを言うことでチャレンジから逃げてるだけ。
僕は「やりたい」という声を聞くし、何も始まらないうちから無理とは言わない。各人のスキルや経験を考慮して、どう進めるかを考えるから。
澤:柴田さんや僕を含め、グループ会社の経営陣は全員、「人を育てたい」という気持ちが大きいですよね。だからこそ、やっぱりチャレンジを受け止めたい。
柴田:僕、大学時代は家庭教師のアルバイトをしていたんです。教え子の成績が上がるとうれしかったんですよね。受験なんか成果が一目瞭然だし、生徒はもちろん親御さんも喜んでくれる。めちゃくちゃテンション上がります。
澤:わかります!! 自分が関わった誰かの成長って、本当にうれしい。僕も、原動力の半分くらいはそれです。成長を見守るって最高に面白いんですよね。
柴田:僕らマネジメント層、本当はそれだけをやりたいくらいですよね。誰かを育てて、成功まで導きたい。メンバーもそうだし、クライアントもそう。クライアントの売上が上がると、やっぱりめちゃくちゃうれしいんです。机の下で、「よしっ!」って手を握ってます(笑)。

2026年のリーフワークス
澤:13社を渡り歩いた柴田さんから見て、今のリーフワークスグループの雰囲気や、これからやろうとしていることはどうですか?
柴田:ベースはすごくいいと思います。ただ、もうちょっとスピードアップを図れればいいんじゃないかな。
澤:まだまだ遅い、もっと加速しなきゃいけないと。
柴田:ちょっと遅いですね。「現状維持は衰退と一緒」って言うじゃないですか。去年と同じ自分ではいられない、っていうところをそれぞれがもっと強く考えられると、さらに高みに行けるはずなんです。
澤:年を追うごとに速度は上がっていきますよね。リーフワークスのメンバーにとっての2025年はあっという間だったかもしれないけど、それでも早歩きくらいだった。今年は走り出さなきゃいけない。
柴田:そうですよね。生成AIが存在感を発揮するようになったからなおのこと。どう考えてもAIの方が学習スピードが早いんです。
澤:AIには、仕事の仕方や人間の高付加価値についてを問われていますよね。今後は、新たな発想や、点と点を結ぶような何かをできる人が成長していく。AIの文脈でよく語られるのが、「知識と知性の切り分け」。AIは膨大な知識をもっているけど、新たな価値の創造といった知性が必要な事柄は、人間がAIに勝るんじゃないかと。
経験を積めば積むほど発想力も豊かになるから、グループのメンバーには、積極的に新しいチャレンジをしてほしい。絶対に自分の糧になるから。この先の人生で今が一番若いんだから、がむしゃらに挑んでほしいな。

柴田:本当にそうだと思う。自分のキャリアの軸を、2〜3本くらい作っておくといいと思うんです。これからの時代、営業一筋何十年とか、経理畑でずっとやってきました、みたいな一本足打法のキャリアは危ない。
たとえば僕だと、マーケティングとインターネット、それに付随するEC。マーケティングを理解している営業とか、業務プロセスも設計できるエンジニアとか、いろいろありますよね。ひとつのことだけできれば大丈夫、という時代ではなくなってきている。
澤:クロススキル、すごく重要ですよね。自分の核となるものから、どれだけ周辺スキルを伸ばしていけるか。
リーフワークスグループは、新しいスキルを身につけたいと思ったときに、それを実現できる場所がある。
柴田:僕らレギュラス・ソリューションズは、ECの専門家。スキルとして、ECマーケティングを身につけたい人は、いつでもどうぞの気持ちでいます。モチベーションや好奇心さえあれば、ECは難しくないです。僕の持っているものは全部教えます。
「ものを売る」という行為はビジネスの根幹だから、マーケティングをスキルとして身につけておくのは、すごくいいことだと思うんです。
一番強いのはメンバーの「やりたい」
澤:僕、メンバーの育成にかかる時間や費用を、コストではなく投資だと思っているんです。だから、キャリアチェンジにもどんどん挑めばいい。
リーフワークスグループの特徴は「その道のプロがいる」ところ。ECマーケティングならレギュラス・ソリューションズ、動画制作ならヒトヒトプロモーション、というように。興味をもったら、まずは話を聞いてみる。話を聞いてやってみたいなと思ったら、今の仕事をどうするか、みんなで一緒に考える。
自分の上司に話を通すのも大事だけど、その前に少し動いてみるといいんじゃないかな。結局、メンバーの「やりたい」の声が一番大きいんです。
もちろん、すぐには異動できない人もいます。でもチャレンジしたいっていう気持ちは尊重したいから、代わりの人を入れる・育てるという方向に、みんなで動いていく。会社都合のことは、会社全体で解決する。結局、なるようになるんです。
柴田:これ公開されたら、各部署の管理職が動揺しそう…(笑)。
澤:確かに(笑)。でも止められないんですよ、実際。本人の気持ちが大事だから。個々のキャリアをどう創っていくかというのが、リーフワークスグループとしての総合的なミッション。メンバーそれぞれが、楽しんで取り組んでくれたら何よりです。
柴田:僕は13社渡り歩いたから、それぞれの会社で学ぶことがたくさんあった。行く先々で適応しなくちゃいけないから、新しいことを覚えたり、考えたり。その過程で、すごく成長できたと思うんです。それをグループ内でリスクなくできるなんて、こんなにラッキーなことはない。リーフワークスグループとしての強みをどんどん活用していってもらえればと思います。
澤:そうですね。2026年はメンバーの積極性に期待しましょう。今日はありがとうございました!

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