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ちいかわを知らない私は、映画を観ることにした

少し前のことだけど、ちいかわの映画を観に行った。

ちいかわの漫画は、以前から長女が好きで集めていた。
けれどパラリと見たときに、私の好みではなかったので読んでいなかった。アニメも観たことがない。

映画は話題になっていて、ネタバレは見ないようにしていたけど、後味がよくないんだろうなと想像できて、観に行くつもりはなかった。

私は、スッキリさっぱりした物語が好きなのだ。特にラストはハッピーエンド。
ハッピーでなくても、希望のあるラストがいい。

そんな私に、次女が言った。

「ちいかわ観に行きたい!」

ちなみに次女は、映画の原作になっている8巻は読んでいない。

そーかー。観に行きたいかー。

私は覚悟を決めて、長女にも声をかけた。

「ちいかわ、観に行こうか?」

「ううん。内容知ってるから、行かない。2人で行ってきて」

えっ?好きなのに、行かなくていいの?
もう一度誘おうとして、やめた。

長女がはっきり伝えてくるということは、もう決めているということ。
その気持ちを、尊重しようと思った。

せめて長女に、入場者特典をお土産にと思っていたけど、すでに終了したとの張り紙があり、2人でがっくり。(第3弾プルバックカーの時だった)

そして私は、キャラ設定や世界観を何も知らないまま、初ちいかわ作品を観た。

私は知らなかった。

うさぎが「プルルルルル!」しか言わないことを。
まともにしゃべるキャラが、ほとんどいないということを。

モモンガが、あんな性格だということを。

主要キャラ以外は、黒いということを。

それでも成り立つ物語。

引き込まれて、考えさせられるストーリー。

お見事だと思った。

私は、セイレーンがむちゃくちゃこわかった。
復讐だから犯人を見つけるまで襲う。そのことに葛藤はない。
そしてあの、美しく感情のない歌声がまたこわいのだ。

島民たちといえば、ブルブル震えてこわがって、討伐は他人まかせ。
そのことにものすごく腹が立つ。けどこれって自分のことかも、とか。

ヒトハフタバが、共犯になるシーンもゾッとする。仕方なかった?いやほんと?これでよかった?ひとりはいやだよ。そうだよね…。

小学校時代のキャンプファイヤーで歌った「今日の日はさようなら」

穏やかな歌が、視点を変えるとこわい歌になってしまうじゃないの。あわわわわ。

ラストも思ったとおり、モヤモヤが残ってしまった。

残るということは、映画を見た後もそのことを考え続けてしまうということなので、映画としては大成功。

映画館を出て、しょぼんとしながら歩く私の隣で、次女は楽しそうに跳びはねていた。

もともとじっとしているのが苦手なので、ようやく動けたことが嬉しいのだ。

「おもしろかったねー!かわいかったねー!」

ちいかわたち、かわいかったねえ。
だけどラスト、あれさあ…どういうことだと思う?

「あれは…わからんよ!散歩して泳いでるだけかもよ!」

そ、そんなことある…?

「ポジティブに考えよう!」

お、おう…。

次女の発言に、そんなはずないやろ!と思いながらも気持ちは切り替わり、面白かった場面を語り合いながら帰った。

私のお気に入りは、モモンガの飴のシーン。
思わず吹き出してしまい、次女にたしなめられたのだ。


その後の私といえば、ちいかわたちについて興味が湧き、長女の漫画をちょこちょこと読んだり、YouTubeで短編アニメを観たりしている。





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