AIで効率化する会社の代表が、休日にわざわざキャンプを愛する理由
AIで会社を効率化している私は、休日にキャンプ場に行きわざわざ火を起こします。
私はWeb集客自動化AI「ミセルAI」を開発・運営する、文系ひとり社長です。仕事では、経理を月10時間から1時間にするような「圧縮」ばかりやっています。
今日はその真逆の話。家のコンロなら1秒で付く火に、何十分もかける趣味と、そこから見えた「何のために効率化するのか」の答えを書きます。
2ヶ月に一度、火を起こしに行く
キャンプには、2ヶ月に一度のペースで行きます。ソロのときも、家族と行くときも、キャンプ仲間と行くときもあります。スタイルは毎回違いますが、変わらない楽しみが1つあります。
火おこしです。それも、ライターや着火剤を使わない火おこし。

小さな火種を作り、細い枝に移し、少しずつ太い薪へ育てていく。家なら1秒で済むことに、何十分もかける。そうして起きた焚き火を、今度はただ眺める。何も生産していないし、何も効率化されていない。効率の観点では説明のつかないその時間と空間が、たまらなく好きです。

雨風の夜の先に、富士山があった
一番目に焼き付いているのは、ふもとっぱらキャンプ場の朝です。
その夜は、厳しい雨風でした。テントの中で、音と揺れに耐えながら過ごす夜。快適さでいえば、家のベッドの完敗です。
でも翌朝、空が晴れて、真正面にダイヤモンド富士が見えました。
※正式にはダイヤモンド富士の形ではないですがご容赦ください

あの景色が今も目に焼き付いているのは、たぶん景色そのものの美しさだけではありません。雨風に耐えた夜とセットだから、焼き付いている。 便利な展望台から見た富士山では、ああはならなかったと思います。
効率化の目的を、間違えそうになっていた
白状すると、効率化を仕事にしている私自身、目的を見失いかけた時期があります。
AIで経理を圧縮し、目標管理を自動化し、コンテンツ制作をパイプライン化して、時間が浮く。すると次の瞬間、浮いた時間に別の仕事を詰め込もうとしている自分がいました。効率化すればするほど忙しくなる、という本末転倒です。
効率化は「時間を空ける」ための手段のはずなのに、空いた時間まで効率で埋めようとする。ひとり社長やフリーランスの方なら、心当たりがある方も多いのではないでしょうか。
体験は、圧縮できない
火おこしと焚き火は、そんな私に大事なことを教えてくれます。効率化を売る人間として言語化すると、3つあります。
体験は、圧縮できない。 着火剤を使えば火は数分で付きます。でもそれでは、焚き火の意味がなくなります。仕事は圧縮できても、体験の価値は、かけた時間と手間そのものに宿っています。
非効率は、報われた瞬間の報酬を大きくする。 雨風に耐えた夜があったから、ダイヤモンド富士が目に焼き付いた。楽に手に入るものは、楽に忘れていきます。
時間をかけたものしか、人を深く満たさない。 何十分かけて育てた火は、スイッチ1つの火より、確実に長く眺めていられます。すぐに分かるものは、すぐに飽きる。時間をかけたものだけが、人生の深いところに残ります。
効率化は、非効率のためにある
だから私の結論は、こうです。
圧縮できる仕事を全部圧縮するのは、圧縮できない時間のためです。 火を起こす何十分、焚き火を眺める夜、家族とテントで耐える雨風。効率化の本当の報酬は、そういう非効率を、罪悪感なく選べる自由だと思っています。

もしあなたの効率化が最近しんどいなら、浮いた時間の使い道に「非効率」を1つ、予定として入れてみてください。キャンプ..おすすめですよ!(キャンプブームも落ち着いたので..)
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宮川 椋(合同会社LeapRe代表 / ミセルAI開発者)
