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光の風景 三菱一号館美術館

窓の向こうにある静けさ



丸の内は、多くの人が行き交う街だ。

けれど、美術館の中へ一歩入ると、その喧騒がゆっくりと遠ざかっていく。

私は窓辺に立ち、外を眺めていた。

窓の向こうには、いつもの街がある。

人が歩き、

車が走り、

時間は流れ続けていく。

それなのに、この窓だけは別の時間を刻んでいるようだ。

静かな館内と、動き続ける街。


古い照明が、やさしく壁を照らしていた。

強い光ではない。

部屋全体を照らそうともしていない。

ただ、自分の足元だけをそっと照らしている。

人生も、案外そんなものなのかもしれない。

遠くまで見えなくても、

今日歩く道だけ照らしてくれれば、それで十分。


私は窓が好きだ。

窓は景色を切り取る。

同じ街でも、

窓枠があるだけで、一枚の絵になる。

そこには外の世界を語る、内なる世界を感じる。


帰ろうとしたとき、雨が降り始めた。

ガラス越しの雨粒。

木々の向こうを歩く一人の人。

あと数分後、私も傘をさしてあの場所を歩く。


Photos taken with my iphone 16 pro.


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