「頭のよくなる花」をくれた、あのお友達の真意とは。
人間関係の距離感には、私なりの4つの階級がある。自分の中での呼び名だ。
マブだち:いつでも遠慮なく連絡できる。何かあれば理由を問わず力になる。阿吽の呼吸で動ける。100%タメ口。
友だち:少し気を遣う。連絡するタイミングは選ぶ。話は聞くが、深入りしない。ほぼタメ口。
お友達:気を遣う。滅多に連絡しない。よほどのことがなければ会わない。敬語6:タメ口4。
知り合い:ほぼ連絡をとらない。連絡先に載っているだけ。偶然会えば話すくらい。敬語8:タメ口2。
今回は、この中の「お友達」にまつわる話だ。
8月の頭、この中の「お友達」が訪ねてきてくれた。
以前こちらから送ったお返しが過分だったと、気を遣って観葉植物とお花の鉢を持ってきてくれたのだ。
悩み抜いて選んでくれた気持ちがとにかくありがたい。
何より嬉しかったのは、それが多肉植物ではなかったこと。
私は多肉植物が少し苦手だ。
あのぷっくりとした肉厚な葉を見ていると、夜中にうにょりと動き出しそうな気がしてちょっと怖いのだ。
持ってきてくれたのは、小さな白い植木鉢に入った「カランコエ」という濃いピンクの可愛らしいお花だった。
日当たりを考えて、毎日少しずつ鉢の向きを変えて育てること数日。
先日、くるっと回したところ、裏側に刺さっていた小さい白い植物タグがこちらを向いた。
きっと「幸福の木」とか「金のなる木」といった、縁起の良い名前が書いてあるのだろう。
そう思って何気なく文字を覗き込んでみた。
そこに書かれていたのは——
『頭のよくなる花』
……ん??
初めて見た。
そんな名前の花、あるの? 一瞬思考がフリーズした。
え、私ってばかだと思われてたの?
それとも、後々「なんでこれ選んだの!?」ってツッコんでほしい系?
でも待って、私たちはそんな冗談を言い合える「マブだち」でも「友だち」でもない。敬語6割の「お友達」なのだ。
敢えてこれを選ぶセンス。
小さく書いてあるなら、気が付かなかったと理解出来るが、結構大きな字で花の名前よりも大きく書いてある。
じわじわと込み上げてくる笑いを抑えきれなかった。
(※後で知ったのだが、カランコエは学名やキャッチコピーとして実際に『頭のよくなる花』として流通しているらしい。疑ってごめん、お友達。)
ちなみに私は、過去に「幸福の木」を何鉢も枯らした実績がある。
この話を人にすると「いるよね、そういう人」と軽く流されるのだが、私は単純に水やりを忘れたわけではないと思っている。
おそらく、私が幸福の木の“幸福成分”をすべて吸い尽くしてしまったから枯れたのだ。
木は私に幸せを与え、役目を終えたのである。
そういえば昔、あの美輪明宏さんが「元気なポトスを置くと金運が上がる」とおっしゃっていた。
我が家には、信じられないほどワサワサと元気なポトスが何鉢もある。
……どうやら我が家のポトスは、金運を運んでくるどころか、元気になりすぎて私の金運を吸い取ってすくすくと育っているらしい。
幸せを吸い取り、金を吸い取られる我が家。
そして新たに仲間入りした「頭のよくなる花」。
……私の頭脳が吸い取られてしまわないことだけを、切に願っている。
(でも最近、結構吸い取られている気がしてならない。ゴミとマグカップを持って、ゴミ箱にマグカップを捨ててしまったショックが癒えていない)
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!