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【剣奏録】Flower&Fungus【楽曲】

本編はこちらから

タイポグラフィ

那珂市の植物園をイメージした楽曲なので、那珂市の市花・ひまわり🌻と茨城県植物園のきのこ博士館🍄をイラストと文字で表現しました。

「Fungus」は英語で「菌類」の意。
菌類ファンタジーみたいな世界観ですね🍄

楽曲

テクノ・EDMだけど、実験音楽みたいな感じです。
植物園の華やかさと菌類の神秘さを表現しました。

本編試し読み

「退魔師殿。沢のほうよ。」

真剣な顔つきで河陽華はそう言った。

薄暗い森の中なのに、沢だけは輝いて見える。
なぜか穏やかだ。
敵の気配は確かにここにあるはず。

湊と河陽華は右に左に視線を動かす。

「湊!」

律が呼ぶ。

ギィーン!
音刃が飛び、周囲の木々を斬り裂く。

ギィーン!
音刃が飛ぶたびに木の葉が舞う。

湊は足元で何かが引っ張られるのを感じた。
すぐさま飛び上がる。
枝木へ移る。

河陽華も傘の先端、剣尖を突き立て、宙を舞う。
下へ、大きく弧を描く。

「くそっ!いるなら出てきやがれっ!!」

湊はそう叫び、気配が感じるほうへ。
毒針を投げつけた。

少しの静寂。

ふわりと胞子が舞い散る。
水のせせらぎが、ぷつりと途切れた。
目の前にあった沢は、跡形もなく消えていた。

残っていたのは湿った地面だけだった。

「私たちに幻覚を見せていたのね!」

河陽華が剣尖を突きつける、その先。

ドシン。
ドシン。

地面が大きく沈む。
木々の間から、巨大な影がゆっくり姿を現した。

頭には、人の胴ほどもある巨大な菌傘。
白い斑点が脈打つたび、青白い胞子がふわりと舞う。
腕は異様に長く、節くれ立った樹木の根のような怪物がいた。

「やっと来たか。…ったく、待ちくたびれたぜ!」

湊は背負っているケースから刀を取り出す。

「こいつどうやって倒すの!?」

戸惑う律に河陽華が言う。

「菌糸よ。菌糸さえ壊せば弱点が出てくるはずよ。」

湊が言う。

「正攻法じゃ無理と言いたいのか。」
「そうね。退魔師殿、今回は刀だけでは少々芸がありませんわね。」

苛立つように舌打ちする湊を横に、河陽華はバサっと傘を広げる。

「さぁて、どのように料理しましょうかしら。」

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