管理栄養士が届ける柔らかくて、優しい食事~むせ・咳き込みが気になる方へ~



「最近、食事中にむせることが増えた」
「水分を飲むと咳き込む」
「硬いものが食べにくくなってきた」

高齢になると、噛む力や飲み込む力が低下し、食事が以前より食べにくくなることがあります。

そこで大切なのが、その方の「噛む力・飲み込む力」に合わせて、食事の硬さやまとまりやすさを調整することです。

厚生労働省の資料でも、咀嚼・嚥下能力に合わせて食事を柔らかくしたり、食べやすい形態にしたりすることが紹介されています。

ただし、「柔らかければ絶対に安全」というわけではありません。

むせや咳き込みが頻繁にある場合は、自己判断で食事形態を変更せず、医師・歯科医師・言語聴覚士・管理栄養士などに相談することが大切です。



🍳 今日のやさしい一品

やわらか豆腐の鶏そぼろあん

材料(2人分)

* 絹ごし豆腐……300g
* 鶏ひき肉……80g
* にんじん……30g
* だし汁……150ml
* しょうゆ……小さじ2
* みりん……小さじ1
* 砂糖……小さじ1/2
* 片栗粉……小さじ2
* 水……小さじ4
* おろししょうが……少々

※むせやすい方の場合、食材や水分の状態は個々の嚥下機能に合わせて調整してください。



👩‍🍳 作り方

① 材料を準備

にんじんは皮をむき、細かく刻みます。

② 鶏ひき肉を煮る

鍋にだし汁・しょうゆ・みりん・砂糖を入れ、鶏ひき肉とにんじんを加えます。

弱火~中火で、にんじんが十分柔らかくなるまで煮ます。

③ 豆腐を加える

絹ごし豆腐を大きめに崩して加え、弱火で数分煮ます。

豆腐が温まり、にんじんも指でつぶせるくらいまで柔らかくするのがポイントです。

④ とろみをつける

片栗粉と水を混ぜて水溶き片栗粉を作ります。

火を弱め、少しずつ加えて混ぜ、とろみをつけます。

⑤ 完成

最後におろししょうがを少量加えます。



🌿 やさしく食べるポイント

✔ 柔らかくする

肉や野菜は、硬さが残らないよう十分に加熱します。

✔ パサパサを避ける

ひき肉などは、あんを組み合わせることでまとまりを持たせやすくなります。

✔ 一口量を少なく

一度にたくさん口へ入れず、無理のない一口量で、ゆっくり食べましょう。

✔ 姿勢も大切

食事中は、椅子に深く座り、足を床につけ、軽く前かがみになってあごを引く姿勢が基本です。厚生労働省の資料でも、食事姿勢への配慮が示されています。
🥢 1人分の栄養価(目安)
栄養素

1人分

エネルギー  約210kcal

たんぱく質  約14g

脂質  約9g

炭水化物  約12g

食塩相当量  約1.2g

カルシウム  約90mg

※使用する食品や分量、調味料によって変わります。

💡栄養ポイント

豆腐+鶏ひき肉で、たんぱく質を補給。

高齢者の食事では、食べやすさだけでなく、エネルギーやたんぱく質などの栄養をしっかり確保することも大切です。

「柔らかくする」だけで終わらず、
「食べやすい+栄養がとれる」を目指しましょう😊



⚠️ 「むせ・咳き込み」は見逃さないで

食事中に、

* むせる
* 咳き込む
* 声が濡れたようになる
* 食べ物が口の中に残る
* 飲み込みに時間がかかる
* 食後に咳が続く

などが繰り返し見られる場合は、嚥下機能の確認が必要になることがあります。

また、むせがないから誤嚥していないとは限りません。

「いつもより食べにくそう」と感じたら、早めに専門職へ相談しましょう。

日本摂食嚥下リハビリテーション学会では、嚥下調整食について、ペースト状から歯ぐきで押しつぶせる程度まで、食形態を段階的に整理しています。



🌸 管理栄養士ちえちゃんから

食べることは、毎日の楽しみ。

だからこそ、

「柔らかく」
「食べやすく」
「栄養もしっかり」
そして
「その人に合った安全な食事」

を大切にしたいですね。

高齢者の毎日を、
**美味しく・安心に・笑顔に。**🌸

いいなと思ったら応援しよう!