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「核抑止力」なんてない、核兵器にNO!②核兵器「破滅の魔王」について

【核兵器について】

私は神奈川県原爆被災者の会 二世・三世支部に所属しており、
周りには被爆体験の伝承をしている方々がたくさんいらっしゃいます。
被爆体験をお話しすると、
核兵器は「核抑止」のために必要ではないか
という質問がかなりの頻度で出るそうです。

息子と原爆の子の像


では、考えてみてください。
核兵器をたくさん持っているこの世界は、
平和になっていますか?
核兵器を持つ代表的な国、アメリカは
第二次世界大戦以降、安全でしたか?
9.11の主謀者アルカイダは、
核兵器を持つアメリカを恐れていましたか?

答えはNOではないでしょうか。
核兵器に限らず、
どんなに恐ろしい兵器を持っていても、
攻撃されてしまう事がある、というのが現実です。

「核兵器は使わなければいい」と
いう意見もよく耳にしますが、
「核兵器は使わなければ被爆者が出ない」
というのは間違いです。
核兵器を作る工程、作ろうとする段階、
原料のウラン鉱石を採掘する時点でも
被爆する方々がいらっしゃる事を
忘れてはなりません。
核兵器は「作ろうとするだけ」で、
被爆者を出してしまうのです。

「日本が唯一の被爆国」というのも
間違いです。
原爆投下以前の被爆者として知られているのは、
1945年7月16日アメリカのニューメキシコ州
で行われたトリニティ実験の際、
周辺地域に住んでいた方々です。
広島・長崎に原爆投下後も、
世界中で核実験が続けられ、
その度にたくさんの方々が被爆しました。
日本では第五福竜丸事件が有名です。
いまやヒバクシャは世界中にいらっしゃいます。

https://www.no-more-hibakusha.net/

3.11福島原発事故でも、
被曝した住民がたくさんいらっしゃいます。
国によりメディアが規制され、
自由に報じることが許されていませんが、
たくさんの子供達が甲状腺ガンに侵されています。
放射性物質の影響をより強く受けるのは、
女性、幼児、乳児、胎児です。
若ければ若いほど、影響はより大きくなります。
現在、甲状腺ガンになった福島の子ども達が
東電相手に裁判を起こしている最中です。

311子ども甲状腺がん裁判
https://foejapan.org/wpcms/wp-content/uploads/230304_kumazawa.pdf

このように考えてくると、
シンプルに「核兵器があってはいけない」
という事がお分かりいただけるのではないでしょうか?

一番いいのは、
「世界中で一斉に核兵器をなくすこと」
ですが、
とても難しいという事は言うまでもありません。
色々な考え方の色々な国が核兵器を所有しているからです。
難しいけれど、努力しなければ、
人類は常に「滅亡と隣り合わせ」です。
たとえ被爆してすぐに死ななくても、
一生病気と闘い続ける人生を
誰が望むでしょうか?
子や孫まで引き継がれてしまうかもしれない
病の連鎖を誰が望むでしょうか?

「怖いから、核武装しよう」
「核武装してるから、言うことを聞け」
という考え方から人類が卒業できるのは、
一体いつになるのでしょうか?
私たちは国の権力者ではないけれど、
「核兵器なんていらない」と世界に対して
しっかりメッセージを発信しなければなりません。
そうでなければ、
「怖がりの人類」が核兵器から卒業する事は
いつまでもできないだろうと思います。

核兵器は「破滅の魔王」でありながら、
その強大なパワーで人類を魅了してやみません。
人類は核兵器のパワーに依存しすぎています。
忘れないでください、
核兵器は地球上で一番危険な兵器です。
たくさんの人達の命を奪い、
人生を狂わせた怪物です。
生命、自然、建物、生活、文明、環境、
全ての物を無にします。
安全に共存する事はできません。

子どもや孫の世代に
核兵器のない平和な世界を残せるように
私たちは努力しなければならないと思います。

呉の大和ミュージアム(改装中)にて息子と


※「被曝」は放射線にさらされること、
放射線を受けることを指します。
一方、「被爆」は、爆撃や爆発によって被害を受けることを指し、特に原爆や水爆による被害を指すことが多いです。

【参考文献】
「内部被曝」肥田舜太郎(医師)
「核なき未来へ」森川聖詩さん
牛山元美さん(医師)講演会資料

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