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お母さんヒス構文の謎

ショート動画で何度か見かけたことがあるのだが、「お母さんヒス構文」なるものが存在する。お笑いコンビのラランドがラジオだったかyoutubeだったかでやっていたように思う。
ざっくりいうと、家族のちょっとした言動に対してお母さんが過剰に反応し、誰もそんなことは言っていないのに異常な飛躍をしてネガティブな着地をする構文だ。おもしろいのでSNS等で検索してみてほしい。

先日、私はリアルにこの構文を使ってしまったような気がした。

日曜日の夕食時、私が保育園に関する言葉遣いでささいな言い間違いをしたらしい。例えるなら「〇〇保育園」というところを「〇〇幼稚園」と言ってしまうようなレベルの言い間違いだ。しかも私としてはそんな発言をしたつもりはない。なぜか夫+小学生2人が「お母さん間違えた~~ぷぷぷぷ」とやけに揚げ足取りのようなことをしてきた。

普段は私もその程度なら「え~?そんなこと言った?間違ったねえ」と受け流すのだが、その日は違った。自分としては絶対そんな言い間違いをしていないと家族に反抗した。
私:「いや、絶対そんなこと言ってない」
夫+小学生2人:「え~いったよね」「間違ったよね笑」

夕方からレモンサワーを飲み始めていてすでに5本目だった。
酔いもあったのだろうが、突然怒りがこみ上げてきて止められなくなった。

「私は子ども3人の世話を誰よりも一生懸命してきた!その子らが通う保育園のことで言い間違いなんかしない!(夫にむかって)じゃあ子ども3人が生まれたときの身長と体重全部言ってみなよ絶対言えないでしょ私は言えるよ!だって誰よりもこの子たちに関わってきたんだから!!!」

息を吸うことも忘れるほどの勢いで泣きながらまくしたてた。それでも怒りが収まらない。私は怒りにまかせて食事も食べずにスマホだけもって勢いよく外に出た。
家に戻ってからも怒りは収まらない。涙も止まらない。
そのまま黙って洗面所にいき鍵をしめて閉じこもった。そういえば以前から白髪染めをしようと思っていたのにやれていなかったため、勢いで白髪染めを始めた。

白髪染めをしながらいろいろと考えた。
なぜ突然怒りが止められなくなったのだろう?言い間違いなんで普段なら気にしないのに。

ああ、そうか。
これは結婚生活12年分の怒りと悲しみだ。

最近こそモヤモヤをため込まずに伝えるようになったが、結婚当初や子供が生まれてすぐのころはそうじゃなかった。そのまま飲み込んだり、なんとか閉じ込めて日常を送ろうとしてきた。でもやっぱり心の奥底でずっと消えることなく溜まっていたのだ。

夫は過去の言動に対して謝罪してこない。
謝罪というたいそうなものでなく「あのとき1人で大変だったよね。ごめんね。こっちも気が回らなくて」とか「まだ子育てを理解できてなかった。今ならできるよ」とか、求めているものは寄り添いに近い。
きっと私は過去の自分を労ってほしいのだろうと思う。
夫の性分なのか遡及に意味はないと考えているのか、すでに第一子は小学校高学年になるけれど「あのときは申し訳なかった」と夫から自発的にいってきたことは一度もない。

アラフォーになった私は以前より溜め込むことは減ったけれど、まだまだ言えずに終わることもある。
ヒス構文が出るとき、それはすなわち過去のに成仏できなかった相手の言動を呼び起こしてしまったときだ。
周囲でヒス構文を耳にした際は何か消化しきれていない過去があるのだろうと受け止めるか、その人の過去に寄り添ってあげてほしい。

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