恋は一点もの|夜明け前|【エッセイ】日常のスベッたコロンだ
西野カナさんが歌う「トリセツ」の中にこんな歌詞がありました。
「一点物につき返品交換は受け付けません」
そうでしょう。あなたは確かに一点物だ。この世に一人のあなただ。
私は、この終わった恋をもう一度やれといわれたら嫌だけど、たどった道のりは、数々の偶然と必然が積み重なったものだから、言い切ろうとは思っても、よごそうとは思わない。そう思ってます。
そう思っているけど、辛い思い出の多い事。
どの良い思い出をとってみても、辛い気持ちが付いてきます。
あんな良い事ことあったな。でも、その後これこれこうだった。
こんな良いこともあったな。でも、こういう出来事があってのこれだった。
こうゆうことあったな。でも、それってこういうことだよね。
でもね。たった一つ、何の嫌な思いもなく思い出せる思い出があることに気付いたのでした。
それを思って、ああ、良かった一つでも思い出して辛くならない思い出があって。そう、思いました。
これだけ、胸に秘めて、後は忘れてしまっても構わない恋でした。
だけど、本当に複雑なもので、この恋が「一点ものだった」という気持ちが強くあります。
多分、誰にとってもその恋というのは「一点もの」です。
相手が違う。
好きが違う。
状況が違う。
嫌いが違う。
悩みが違う。
そのときにだけ成立する恋。
あの時でなければ、あの人と会うことはなかった。
そういう人だったから、別れの時も決まっていた。
だから、繰り返したくはなくても、まぎれもない、あれは私の恋だったのです。
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