お別れの末に最後まで残る「恋しい」という感情|詩的こころの因数分解
日常に空いた穴
元彼とのお別れのとき、私が送った決別のライン。その補足を書いた私の最後のメッセージに既読が付くことはありませんでした。
これで、今迄のことが終わってしまいました。
何度逡巡しても、別れたくないから自分に言い訳をしては、飲み込んできたお別れの言葉。
私は、別れの言葉を書いたLINEの送信ボタンを押すのに、目を開けていることができませんでした。
けんかをしても、時間が経てば元彼からLINEが入りました。
「寝てた」って。
いつもそんなだったから気持ちがLINEを待ってるのを感じました。分かっていても、LINEがこないことが日常に穴が空いたようで、それに気づくと思い出が蘇り恋しくて涙が出ました。
最後まで残る感情
戻りたいとか、戻れるとか、絶対なかった。そういう恋の終わりだった。
だけど、理性で整理が付いていても尚恋しいという気持ちは抑えられるものではありませんでした。
恋愛に限らずお別れの末に残る、最後まで残る感情の一つ。
そんな気がします。
確かにあった愛情を確認するための恋しい
きっと時間が経てば薄れていくのでしょう。
最後の最後その感情が残り続けていることは、辛いけれども喜びでした。
笑った時の顔。
手の温度。
いつもかけてくれた言葉。
確かにそこにあったのだと確認する機能として「恋しい」があるからです。
元彼は言いました。
楽しいから私といるのではない。
いるのが当たり前だから一緒にいるのだと。
最後のご褒美
いつも一緒にいました。
離れ離れのアパートに暮らしても、朝のおはようから、夜のお休みまで。
それがなくなって最後はもう、ボーナスタイムが増えることはありません。
増えないから後に残るのは余韻ばかりなのです。
そしてその余韻が、いつかこの「恋しい」が本当に終わりを迎えるその時、その時まで続くこの恋最後のご褒美に思えるのです。
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