アジアンスーパーがくれた、異国での小さな安心

あたりやとシーラに支えられた日常

夫がオランダで暮らしていたころ、
「ここに来れば大丈夫」と思える場所がありました。
アジアンスーパーの、あたりやとシーラ、
ピカピカジャパン(当時は営業していました)です。

日本のお米やお弁当、お惣菜にはじまり、
調味料や袋ラーメン、納豆、お菓子、日用品など、
ひと通りのものが揃っていました。

お値段は、やはり高めです。

それでも、
「ここに来れば手に入る」と思えることが、
どこか気持ちの安定につながっていたように思います。

日本では当たり前に手に入っていた、お米や納豆。

それらを遠く離れた場所でも買えることの
ありがたさを、あらためて感じていました。

あたりやの店内には、日本の音楽が流れていました。
日本人の買い物客とすれ違うことも多く、
日本語が聞こえてくるだけで
少しほっとしたのを覚えています。
店員さんも、日本人や日本語が流暢な方が
いらっしゃいました。

日本人だとわかると、
「いらっしゃいませ」と声をかけてくれることもあり
その一言で、ふっと肩の力が抜けました。

シーラでは、毎週木曜日の夕方になると、
ドイツから届くパンの販売がありました。
メロンパンやクリームパン、あんパン、食パンなど、
日本風のパンが並びます。

日本風のメロンパン

オランダのスーパーでは見かけないその味を、
夫はとても楽しみにしていました。

私も滞在中は、その時間にあわせてシーラに
立ち寄るようにしていました。

車ならすぐの距離でも、1人のときはトラムと徒歩。

少し時間はかかりましたが、
入荷しているのを見つけたときの嬉しさは、
ちょっとしたご褒美のようでした。

夫がオランダで生活を始めたころ、
たまごについて少し戸惑うことがありました。

現地のたまごは、
サルモネラ菌の心配があると言われていたためです。

そのため、あたりやに時々入荷する
スウェーデン産のたまごを購入していました。

けれど、入荷が不安定だったり、
値段が上がっていったりして、
次第に手に入りにくくなっていきました。

やがて、
アルバートハインのたまごを買うようになりました。

紙のパックを開けると、
羽がついていたり、少し汚れていたり。
日本の感覚からすると、なかなかワイルドです。
においも少し独特で、最初は戸惑いました。

それでも、触ったあとはしっかり手を洗い、
火を通して使う。
そうやって少しずつ慣れていくことで、
問題なく使えるようになりました。

あのころ、できる範囲でよく頑張っていたな、
と思います。
すべてが、いまは懐かしい記憶です。
ゴールデンウィークの再訪では、
あたりややシーラにも、
立ち寄れたらいいなと思います。

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