(57)対聯・対句あれこれ(コーヒーブレイク)

今回は、色々な対聯・対句を紹介する。先ず、当方の好きな対聯から紹介する。燕子磯(現南京市栖霞区)に永濟寺が有り、その柱聯に次の対聯があるらしい:
  松聲竹聲鍾磐聲,聲聲自在;
  山色水色煙霞色,色色皆空。

そして、これに似ている顧炎武の対聯がある。
  風聲雨聲読書聲,聲聲入耳;
  家事国事天下事,事事関心。

どちらも良い対聯である。明代、唐伯虎と祝枝山が共に故郷へ赴いた。農夫と水車の水を見て、祝が云う:
  水車車水水從車,車停水止。
 唐は少し考えてから対句を加えた。
  風扇扇風風出扇,扇動風生。
  
清朝の陽江人(現広東省陽江市)姜自騶が進士に合格した時、次の対聯を書いた。
  明月不常圓,醒復酔,酔復醒,願為胡蝶一生思量都是夢。
  好花難入眼,意中人,人中意,試把鴛鴦兩字顛倒寫来看。
 
蛇足ではあるが、進士に合格したなら、その次にやるべき事は嫁取である。
 名前を織り込んだ対聯で優れているのは、徐百川と毛芙蓉が結婚の際、客が祝いの対聯を送ったのがそれである。
  「徐」「徐」微風,吹得「芙蓉」怒放,
  「毛」「毛」細雨,滙與「百川」合流。(滙は淮水の意味)
 
勿論、詩詞にも良い対句がある。唐の大詩人李商隠の有名な詩から紹介する。
  春蠶到死方盡,蠟炬成灰始乾。
私の絶えざる思いは蚕が吐く糸の様に死ぬまで尽きません
私の尽きざる涙は蝋燭の様に燃え尽きて初めて乾くのです
  (絲が思に、蝋燭の涙が人の涙に掛っている、筆者注。)
尚、この対句は香港で流行した歌謡曲「歸帆」にも使われている。
 ご参考として、YouTubeのアドレスを添付しておく。
  "汪明荃(歸帆)千王之王-電視劇-插曲1980"
  https://youtu.be/A6MfS6l9-ZU?si=8jac1f8IzNqKQnLZ 

 宋代の詞人宋子京の『浪淘沙』に次の対句あり。
  惜月満,花満,酒満。
  望水遠,天遠,人遠。
 
意好し、韻好し、情景好し。参考として、原詞を記しておく。
  少年不管,流光如箭,因循不覺韶光換。
  至如今,始惜月滿, 花滿,酒滿。
  扁舟欲解垂楊岸,尚同歡宴,日斜歌葵將分散。
  倚蘭橈,望水遠,天遠,人遠。
 
さて、当方も新年向けの対聯を作ってみた。 
  曙光照門楣, 家家到福祿壽。
  天道自濟明, 人人取眞善美。

また、戯れに作ってみた。
  一國兩制,自古有之; 郡縣制,封建制。
  一屋兩妻,到今通享; 第一妻,第二妻。
 
水滸の英雄を題材に対聯を作ってみた。
  救人不厭,佑人不倦,是誰人?及時雨宋江
  善于製炮,能打大炮,是何人?轟天雷凌振
 
本日はこれまで。

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