アラブ映画14本(レバノン、サウジアラビア、エジプト、チュニジア、リビア、アルジェリア)のレビュー
2021年にブロガーに書いたアラブ映画14本のレビューのリンクを貼ります。レバノン映画が多めです。(いずれ何かの形でまとめたられたら…と思っています)
これらの映画は2021年に主にMUBIやNetflixなどで配信していたもので、2026年現在は見られないと思います。どれも面白かったのですが、中でもモロッコ映画「知られざる聖者」、アルジェリア映画「改悛者」、リビア映画「フリーダム・フィールズ」は、特に推したい作品なので、またどこかで配信されることを希望します。
レバノン映画「Heaven without people(イースター・ランチ)」(2017)
→90分間弾丸トークの会話劇。イースターの日の家族のテーブルから、レバノンの歴史と社会情勢が浮かび上がる。
サウジアラビア映画「The book of Sun(諸霊知の太陽)」(2020)
→サウジアラビアの男子校を舞台としたコメディ。監督は相当な映画・ドラマおたくと思われる。
レバノン映画「Minerva(ミネルヴァ)」(2021)
→2020年8月4日にレバノンで発生した港湾爆発事故を扱った短編ドキュメンタリー。
モロッコ映画「The unknown saint(知られざる聖者)」(2019)
→泥棒が盗んだ金を隠した場所に聖者廟が建てられてしまうという、意表を突かれる展開のコメディ映画。推したい一本。
エジプト映画「Dark Waters (港の闘い)」(1956)
→巨匠ユースフ・シャヒーンの作品。傑作「カイロ中央駅」の準備段階となる一作。
レバノン映画「Ghadi(ガディー)」(2013)
→レバノンのキリスト教徒の村で、排除されそうになる障害をもった男の子を、父親が守ろうとする。
レバノン映画「Out of Life(無防備都市/ベイルートからの証言)」(1991)
→レバノン内戦の最中、ヒズブッラーに誘拐されたフランス人フォト・ジャーナリストの実話をもとに作られた長編フィクション映画。
レバノン映画「When Maryam spoke out(マルヤムが語った時)」(2001)
→子供に恵まれないムスリムの夫婦がたどる運命を描く。
チュニジア映画「Hedi (いとしのハーディー)」(2016)
→抑圧的な母親の元で苦しむ男性を描く。ジャスミン革命後の空気感も伝わる。
エジプト映画「EXT.Night」(2018)
→タクシーでカイロの町をうろつくはめになった映画監督の心の変化を通じて、1月25日革命後のエジプトにおける格差とジェンダーというテーマを扱った作品。
チュニジア映画「Dear Son(我が子)」(2018)
→「Hedi」の監督による、今度は無自覚にプレッシャーをかける父親と息子の関係を扱った作品。
レバノン映画「Where To? (どこへ)」(1957)
→レバノン映画史上、初期の重要な作品。移民をテーマにしている。
リビア映画「Freedom Fields(フリーダム・フィールズ)」(2018)
→カッザーフィー政権崩壊後、リビアに誕生した女子サッカーチームの顛末を追ったドキュメンタリー。推したい一本。
アルジェリア映画「The Repentant(改悛者)」(2012)
→アルジェリア内戦後の「国民和解」の実態を描く長編フィクション。推したい一本。
配信には時として良い作品がかかりますが、タイミングが合わないと見ることができないので、これらを見られたのはとてもラッキーでした。
これからも、面白い作品に出会ったら、レビューを書いていきたいと思います。
