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オーディオインターフェイスって配信に必要?【選びかた】

皆様ごきげんよう、LLSY music & V chのレーシーです。

まず私、VTuberとして1周年を迎えました!ぱちぱち!

ボカロPとしては3年目です。

音楽経験も配信もまだまだ駆け出しって感じで、しかもどちらもあまり結果が出てないので偉そうなことを言えないのですが、最近お友達からオーディオインターフェイスって必要なの?高いのと安いのの違いってなんだろう?という質問を受けることがちょこちょこあったので、私の知ってることを書いてみようと思います。

こういう記事は世の中に大量にあると思うので、あくまで意見の一つみたいな感じで見ていただけたらなと思います。
わりと概念的なお話が続くので具体的におすすめの製品はどれや!!という人は次の記事をみてみてください。
特定の機種を色々上げてる&完全主観なので少額の有料記事になってます。

ちなみに今回も配信関係の記事です。DTM記事をおもとめのみなさま、、


私自身割とコロコロ環境が変わるのでアレなんですが、今のところの配信はこんな感じでやってます。

マイク:Elgato wave DX
オーディオインターフェイス: Orion Studio SC
EQ : GAP EQ-81
OBSのフィルタ : waves IDX Intelligent Dynamics

マイクってそんなのでいいの?って思うかもですが、そんなのでいいのです。

趣味で個人配信となるとなかなか大掛かりな部屋の改装や処理はできないかと思うので、前提として、限られた予算、限られた環境であるということを忘れないように書いていこうと思います。

すでにある程度機材環境が整った人というより、これから整えていきたい人向けになるかと思います。

配信と歌の音質の良さは違う

いきなりデカ釣り針みたいな記事タイトルになっちゃいましたが、個人的に配信でいう「音の良さ」とエンジニアさんとかが言う歌録りにおける「音の良さ」は少し違います。

というより乗ってる土俵がそもそも違う。エンジニアさんや有識者の方々の言う音の良さは、しっかり処理のしてある部屋でいいADがあってみたいなそういう部分が前提となってることが多いです。

経験上、プロやハイアマチュアの人ほどマイクやアウトボードの話をして、インターフェイスや吸音の話はしません。その辺はしっかりできているだろうという前提でみんな話をします。

歌の録音に関しては、ノイズや雑音、反響音が含まれないことがなにより大切です。それができた上で、広い周波数帯を拾ったりダイナミクスがというお話につながっていきます。

配信をメインにしながらたまに歌をとってみたい、という人は多いと思います。家も一軒家、分譲マンション、賃貸等でだいぶ変わってくると思いますし、環境音なんかも場所によってだいぶ変わってきます。

なかなか音漏れしないでデッドな部屋を作るというのは大変です。


一口に声といっても低音部分から高音部分まで幅広い周波数帯を含みます。配信ではどちらかというと音抜けやしっかり聞き取れることが重視されます。

息遣いまで余すことなく収録した生々しい声なんかは必ずしも必要ではなく、しゃべる内容がしっかり聞き取れて気持ちよく聞けるのが大事です。

その辺もいろいろ考えつつ、自分の環境だったらどういう機材がいいのかな、というのを考えていけるような記事にしたいと思います。

配信はナレーションに近いとは思いますが、私を含め下々の配信者たちは発声が悪く、声が小さいです。

配信音声で大事なのは声がデカくてはっきりしゃべることで、これが簡単なようで難しい。たぶん配信者さんたちはみんなわかると思います。

そもそも配信には何が必要?

まずそもそもPCに声を入れるのにはどういう機材が必要で、どう考えていけばいいのか。

少し書き出して整理してみようと思います。

・マイク

皆さんご存知

音を拾って電気信号に変換する機械

・オーディオインターフェイス

下は1万円以下、上は100万円

-マイクの出力は非常に小さいのでそれを扱える大きさまで大きくするマイクプリアンプの機能
-アナログ信号をデジタルに(ADC)、デジタル信号をアナログに(DAC)つまりPCに音を出し入れする機能
-ヘッドホンやイヤホンを鳴らすためのアンプの機能
等々を内蔵した機器。ざっくり言うとPCに音を出し入れするための機器。

・マイクケーブル

XLR(キャノンコネクタ)ケーブルというのを使う

マイクの信号をマイクプリアンプ(オーディオインターフェイス)に伝えるケーブル

・ヘッドホン、イヤホン

皆さんご存知

音を聞くための機材。マイクを扱う場合基本的にスピーカーは使わない。

この辺が必要だといわれてますね。

実際にはマイクプリアンプは別で用意したり、音を聞くためにヘッドホンやイヤホンを用意したり、それらを鳴らすためのヘッドホンアンプも別で用意することができますが、どの機材がどこまでの仕事をするかは製品によって様々ですので一概にすべてこう!というわけではないです。

ばらばらに用意した例。一番下のマイクプリでマイクの音を大きくして、下から3番目のインターフェイスへ。通常マイクプリアンプの機能はインターフェイスに内蔵されている。

USBで直接接続するタイプのマイクなんかはマイクとオーディオインターフェイスの機能を1つにまとめた製品ですね。

ただまぁ基本的に配信をやってたまに歌を録りたいな、みたいな人が選ぶ価格帯的にはこういう分け方になることが多いと思います。

オーディオインターフェイスとはそもそも何か

みんな使ってるけどいまいち何のためなのかよくわからない謎の箱

オーディオインターフェイスはPCへの音の出入り口となる部分です。
PCに入る音、出てくる音、そしてマイクの音を増幅すること(マイクの出力は非常に非常に小さいので、マイクプリアンプが増幅する量は時に数千倍にもなります)

音の"質"にかかわってくる部分はすべてオーディオインターフェイスが司っています。

使っていて一番インパクトのある部分はやはり入力でしょう。

見慣れない端子。こわい。

なにやら見たことない端子がついていてマイクに繋ぐことになりますが、基本的にマイクというのは音声がぶつかると振動する幕やコイルを使って小さな小さな電気を起こすものです。
勉強熱心な学生だった方だと電磁誘導という言葉を覚えているかもしれません。
めちゃくちゃ小さな信号をマイクプリアンプというところでマイクの音を機器が扱えるラインレベルにまで持ち上げます。

アンプというのは音を大きくするもののことを言います。ギターアンプとか、オーディオのプリメインアンプやパワーアンプなんかがそうですね。

そうして大きくなった音声はADC(アナログ-デジタル コンバータ)というセクションでデジタルデータになってPCに送られます。

このへんについては過去に記事を書いてるのでマイクの音ってなんで大きくしなきゃいけないの?ゲインって何?という方は参考にしてみてください。

多くの配信者さんはマイクを繋げて使うための入力機器、としてオーディオインターフェイスを捉えていますが、本来それはインターフェイスの持つ機能のごく一部です。

出力もその一つです。

PCの音声を私たちがイヤホンやヘッドホン、スピーカーで聞くためにはデジタルからアナログへ変換するDAC(デジタル-アナログ コンバータ)そしてイヤホンやヘッドホン、スピーカーを鳴らすために出力を増幅するアンプです。

イヤホンやヘッドホンを刺す口がついていれば、ヘッドホンアンプは必ず搭載されています。PCのマザーボードにもこの機能は搭載されていて、PC背面やケースについているイヤホンジャックにつながっています。

スマホのイヤホン端子だってそうだし、最近はイヤホン端子のないスマホに向けてUSBに接続して優先イヤホンに接続する機械もありますね。

なんならUSB端子に直接つなぐタイプのイヤホンなんかも存在します。数十数百万円するオーディオ用DACもあるけど、基本的に全部おなじです。

つまりインターフェイスを使えば入力のみならず出力、自分の聞く音もよくなる、かもしれません

かもしれないといったのは低価格帯のインターフェイスとオーディオに力を入れたマザーボードだと必ずしもどっちがと言い切れないからですが、よほど変なせいじゃない限りリスニング・モニターの音質もよくなることが多いです。

そしてもう一つ、windowsにおいて最も大切かもしれない要素があります。それがASIOドライバです。

windowsのカーネルミキサーは基本的にバッファサイズを大きくとります。つまりレイテンシ、音の遅れが大きくなりがちです。そしてなにより入力をステレオ(2ch)でしか認識しません。

例えばゲーム配信をしたいとなると、自分の音声(マイク)で1chの入力が必要です。そしてゲームの音声はwindowsの出力から出ていきますが、何らかの方法でこの出力を入力に持ってこなくてはなりません。

この時点でPCの出力を入力にもって来る機能と、マイク(モノラル1ch)とゲーム音(ステレオ2ch)合わせて3chをwindowsの入力2chにまとめる方法が必要です。
じゃあそこでWindowsのカーネルミキサーを通さずに多チャンネルでやり取りしちゃおうよというのがASIOやWASAPIというものがASIOやWASAPIです。

ASIOドライバのおかげでOBSでも多チャンネルを扱える。ありがとう
ソフトウェア内の音、つまりはゲームとか、ディスコとかシステム音やBGM、歌枠のオケ、、どれだけ個別に細かく調整できるかはインターフェイスによって違う。ループバックが2系統あれば一気に柔軟性が上がる。
人気のFocurite Scarletでは2インプットのモデルが人気だがループバックがマイク入力に統合される。つまりPCのサウンドがマイク入力と合わさった状態で2chのステレオとしてOBSに送られるためOBS上で個別に扱うことができない。OBSのフィルタ機能を使って音を作っていきたい人は仮想ミキサー等を使って別系統でOBSに音を送ったりする必要がある。
4インプットモデルでは一見入力数が余ってしまいそうだがループバックチャンネルに個別のCueを作ることができるため、マイクのみの音声とPCサウンドのみの音声を別々にOBSに送ることができる。こうすればソフト側はよりシンプルに、歌枠など音ずれを気にするセットアップでもOBSフィルタ分のみの音の遅れを考慮してあげればいいだけになる。

このゲーム音などPCの出力を入力に回してくる機能のことをループバックといいますが、多くの場合ASIOやWASAPIといった形式のドライバを使って、仮想ミキサーソフトウェアでPC内部で音声をルーティングするか(OBS StudioやVoice meeter bananaなどのソフトが有名)ハードウェアの機能を使う(インターフェイスのループバック機能等)ことになります。

こういった機能が登場する前は、4ch以上のインターフェイスを使ってアウトプットからインプットへ直接ケーブルをつなぐことでPCに音声を戻したりする力技も行われていました。

つまりインターフェイスは配信者にとって重要な

・マイクの音を高品質に大きくする機能

・大きくしたマイクの音をデジタルデータにしてPCに送る機能

・PCの音をアナログに変換し人間が聞けるようにする機能

・PC内部で音声を受け渡しする機能(一部)

これらの機能を担っていることになります。

ここまで読んでいただけたらなんとなくわかるかと思うのですが、とにもかくにもインターフェイスがよくないと話になりません。

PCの性能が足りなくてゲームの画質があげられないのに、新しいディスプレイを買おう!とはなりませんよね。

音質(何をもって音質とするかは荒れそうなのでふんわり解釈で)を向上させようと思ったらマイク!ではなく、いやマイクももちろんかかわってくる部分ではあるんですが、まずはインターフェイスをしっかりよくしないとマイクの音をきちんとPCに取り込めない、自分の聞く音もよくならない、やりたいセットアップのために難しいソフトを何個も経由してノイズや音ズレの問題に悩まないといけない、となってしまいます。
特に出音に関しては軽視されがちですが実は超重要です。みんな音質音質言うけど音の違いって聞き取れる?
これは耳がいいとか悪いとかじゃなくその違いがわかる環境かどうかみたいなところが大きいです。

ただオーディオインターフェイスの仕事と重要性がなかなかわかりにくいので、配信者さんたちとお話をしていると音を良くしたいから新しいマイクがほしい、みたいな話によくなってしまいます。

ちなみにPCにおいて入出力を拡張するもう一つの方法としてサウンドカードがあります。これは(グラフィックボードみたいに)PCIeで接続してPCの機能を拡張するものです。

まれにUSBインターフェイスはアマチュアのものでプロはサウンドカードを使うみたいな発言をされてる方がいらっしゃったりしますが、基本的に現在MADIやDanteのようにLANケーブルでオーディオデータを扱うようなネットワーク系のシステムでない限りサウンドカードは使用しません(それらであっても少ないですが)

基本的にPCケースの中はノイズの嵐で、現在では特にサウンドカードである有用性はないどころかむしろデメリットの方が多いですので、気にせずUSBタイプのインターフェイスを選んでいただいて大丈夫です。
帯域幅が気になるならTB接続のものをIntelかMacで使いましょう(RyzenはUSB4があってもTB接続のインターフェイスはうまく動かないことが多いです)

USBマイクについて

もっとお手頃な選択肢としてUSBマイクがあります。マイクの形をしていてUSBでPCに繋ぐだけ。オーディオインターフェイスとかいう何かよくわからない謎の箱に何万円も出さなくてもいいしなんとなく安心ですよね。

USBマイクはマイク、マイクプリ、オーディオインターフェイスの機能をすべて内蔵しています。
USBでPCに繋げば完結!とっても簡単です。ではなぜわざわざ別々で用意するのか。。

例えば皆さんがゲームをしたいと思ったとして、USBマイクはNintendo Switchのようなものです。
コンパクトな筐体に画面までついてて、お手軽に楽しめます。

もちろんSwitchのいいところもたくさんありますが、同じタイトルがSteamでも配信されていたら強力なGPU、その性能を引き出せる強力なCPUの搭載されたゲーミングPCに大きくて高精度なディスプレイを使った方が、お金もかかるし大掛かりにはなるけどより美しいグラフィックと上質な操作感でゲームを楽しめるはずです。

安価でオールインワンということはどこかを犠牲にしなくてはならない、ただ用途やその人の感性によっては必要十分ということもあるかもしれないし、USBマイクとは基本的にそういうものだと考えてもらってもいいと思います。

もちろんUSBマイクもピンキリですので、しっかりしたお値段がするけど配信や軽い宅録程度では問題ないものもたくさんあります。

ぶっちゃけ配信から軽い歌録りくらいならこういうのでいいよね感はあります。

単体マイクプリアンプについて

マイクプリアンプを単体で用意するパターンもあります。

2万代〜80万以上まで幅広い。広すぎるだろ

例えばオーディオインターフェイス内蔵のものより高品質なものが欲しい場合。とはいっても単体マイクプリはそれなりのお値段がするのと、マイクとの組み合わせで音のキャラクターを作っていく使い方が今は主流なのでそういうのもあるんだなぁくらいに考えてもらえればいいと思います。

ただダイナミックマイクなど出力の小さいマイクを使う場合、足りないパワーを補うために使うインラインブースターや安価なマイクプリもあります。

(トランスをプッシュするためとはいえ)50db近いブースト量のある子もいる。かわいい

結局オーディオインターフェイスってどう選べばいいの?

よくわからない話を延々してきましたがお待たせしました。

ゲーム配信をしたくてPCを買うとき、予算の話をいったん横にのけておけばPC選びは結構楽ちんです。
自分のやりたいゲームとディスプレイの解像度からGPUを決めて、性能を引き出せるCPUを選んで、CPUに対応するチップセットのマザーボードを選んで、、

BTOになるともっと楽ですね。グラフィックボードはRTXなんとかとかRXなんとかと言って、性能順に数字が並んでいます。
xx60よりxx70の方が高性能だし、xx80のほうがもっと強い、値段も性能順に並んでます。

あとは自分のやりたいことに必要な性能を調べて、予算と照らし合わせて十分なものが買えるのか、妥協しなくちゃなのか、そういうことを考えていけばいいわけです。

これがマイクになるとこうはいきません。

私は15000円のマイクと、8万円のもの、16万円のものをそれぞれ持っていますが一番配信でいい音にできるなと思うのは1万5千円のマイクです。
マイクは確かに高い安いで性能差は感じますが、録りたいものや環境にあった選び方が一番大事です。

それに比べるとオーディオインターフェイスは高い安いで性能差が出てきますのでまだわかりやすいです。ただ特有の選び方だったり、知っておくといいこともたくさんあるので各機能を紐解きつつ考えていきたいと思います。

オーディオインターフェイスを買う前に確認したい部分はいくつかあります。

・マイクプリアンプ(マイクの音を大きくするところ)

・ADDAコンバーター(音声のアナログ⇔デジタルをやり取りするところ)

・ヘッドホンアンプ(ヘッドホンを鳴らすところ)

・ルーティング機能(ループバックなどPC内部で音を回せる機能)

本当はもっとあるのですが、配信と歌の録音で必要なところとなるとこのあたりです。

といってもこのままだと何のことやらという感じだと思うので、順を追ってみていきたいと思います。

入力の数で考えてみる

インターフェイスで一番高価な部分はマイクプリアンプです。

そして様々なニーズに応えるため、同じモデルでも入力数の違う製品がラインアップされていたりします。

例えば定番のFocusrite scarletシリーズだと2入力のモデルと4入力モデルで値段が結構違います。
もちろん先ほど上で説明した通り、ルーティング面でできることが違うとかいろいろあるので一概に4i4が無駄!とは言えないですが、例えば家でマイク一つで配信するだけなら、入力は一つで事足ります。
マイクプリを1つに絞ったsoloになると外部電源をとれなくなったりなどの差もあるのでそういう差も見ていけると良いですね。

特に低価格帯のモデルは限られた予算の中でどこに力を入れよう、、となるので、たとえば入力は一つだけでいいよね!という思い切った製品や、2入力だけどマイクとギターつなげれればそれでよくない?とマイクプリアンプを1つに絞ったモデルもあります。

Apogee BOOMやAudient id4など意外とあります

ステレオのマイクや楽器だったり、ボーカルとギターで弾き語りとかってなると入力は二つ必要です。

自分がいくつ入力が必要なのかを考えてみましょう。たいていの配信者さんの場合入力は一つで足りますが、マイク+何かしらのステレオ機器(ゲーム機や楽器など)をアナログで接続する場合3チャンネル必要になります。

ゆくゆくはASMRマイクを買いたいという人なら2Ch必要だし、今後のことも考えてチャンネル数を決めましょう。

じゃあそもそものマイクプリアンプの質に関してはどこで判断するべきでしょうか。

これはかなり難しい問題です。というのはマイクプリの良しあし、合う合わないは実際マイクを繋いで使ってみるしかないからです。

それでも指標となるものはいくつかあります。一つがゲイン量です。

マイクからの信号をどのくらい大きくできるか、というのがマイクプリアンプのゲイン量です。ほとんど全てのインターフェイスではスペックシートにゲイン量が書かれています。
低いものだと最大+50dbくらいから、大きいものだと+70dbを超えるものまであります。

これは使用するマイクによっても変わってきます。基本的にコンデンサマイクと呼ばれるものは出力が大きく、+30~40db程度の増幅量で使うことが多いです。ダイナミックマイクとよばれるものは出力が小さいものが多く、+60~70db程度要求されるものも少なくありません。
特に配信は楽器と違ってそもそも拾いたい音の音量自体が小さいのでより大きめのゲイン量が必要です。
ダイナミックマイクを使って、ゲインが足りないからブースターを使ってる。なんて話を聞いたことがる人もいるかもしれません。
私は普段配信で+68dbくらいでダイナミックマイクを使っています。

かなり乱暴な話ですが、基本的にオーディオインターフェイスに搭載されるマイクプリアンプについてはゲイン量が大きいものほど高性能である、と考えて大丈夫です。
大丈夫ですって言ったけどさすがにこれは怒られるかもしれない。でもみんな細かいそういうとこまでわかるわけじゃないし、手探りで進むより指標にはなります。(実際にはしっかりしたプリだけどそもそもナレーションを想定してなくてゲイン幅が低いものもあります。楽器は基本声よりデカいですからね)

1ch1万円を切るようなインターフェイス搭載マイクプリは割とギリギリのところでやっています。高ければ高いほどいいというわけではないですが、ゲイン量が低い(特に60dbを切るような製品)では相応に質も低いと考えるのが無難です。

音のキャラクター等については特に考えなくても大丈夫です。
インターフェイス搭載マイクプリはどのメーカーもおおむね「クリーンで味付けがない」を謳っており、そもそも低価格帯であれば極端な味付けがあるものは多くありません。

ADコンバーターとDAコンバーター

これについては音質を考えるうえで非常に重要なところなんですが、外から眺めてるだけだと全然わからない部分でもあります。

個人的に1万円台のインターフェイスと3万円台のインターフェイスで最も差が出る部分がここだと思っています。

最近は3~4万円台のインターフェイスの競争が非常に激しく、メーカーサイトを見てみるとどのモデルもこのチップを乗せてるよ!とか、上位機種と同じコンバーター採用!とか書いてます。
メーカーがアピールしているということは力を入れているということです。
メーカーの言うことを基本的に信用しない人もいますけれど、そもそもメーカーとしてもアピールしたいポイントがアピールポイントなんだから(?)具体的な文言や数値はよくわかんなかったり無視してもいいので公式サイトをざざっと見てみてもいいと思います。

いろいろ書きましたが、割と価格と世代差にに比例する部分でもあるのであんまり深く考えなくてもいいと思います。

ヘッドホンアンプと出力数

これも、、外から見ててもわかんねぇんだ、、
数はもちろん一目瞭然ですが、配信やってる人で複数ヘッドホン出力欲しい人っています?

ただ私もいろいろなインターフェイスを聞いてきましたが、ヘッドホン出力の音は同価格帯であっても相当差が出ます。
これに関しては実際に聞いてみるしかありません。

具体的な機種と私の感想については次の記事で触れてみたいと思います。

インターフェイスには通常メインアウト/ラインアウトと呼ばれる出力もついています。スピーカーを使用したりするときはここを使います。
あまりいないと思いますが、例えばアウトボードに出したいとか別でアナログのヘッドホンアンプがあるんだとかなるとアウトの出力数が複数必要だったりもします。

ルーティング機能

ループバックという名前を耳にしたことがある方もいると思います。これはPC内部の音をインプットに戻す機能のことで、これがあるとゲーム配信ができるよ!というものです。

先ほど上でいろいろ説明しましたね。

正直なくても大丈夫ではあります。windowsでは非常に高性能なフリーの仮想ミキサー Voicemeeter Bananaがあり、これを使うことで仮想的に2系統のループバックが組めるので、買ったはいいけどやりたいことができなかった!という事態は回避できます。

ただインターフェイス内部の機能でやりたいことができてしまえば設定もシンプルになるし、トラブルの頻度も減るので気にする人は気にしていいポイントです。

特に歌枠が多くて音ズレを気にする場合や、コラボ配信が多くてゲーム音と通話音声を別で扱いたいなど。
ルーティング機能は基本的に入力数の多いものほど強力になっていきます。
例えば定番のFocusrite Scarletシリーズでも入力数の違いでルーティングソフトの仕様が変わってきます。

世の中にはさまざまなルーティングの組み方があって調べれば出てきますが、ループバックが個別に扱えたり(2chモデルならマイク入力とループバックを束ねて2chとして送るインターフェイスも少なくない)複数のCueMixを組めるものを検討してもいいかもしれません。

少ない入力でも凝ったルーティングができるものも増えてきました。複数ループバックやPCとスマホに音声を送り合えたり
つまみやフェーダーを使ってこの辺りの操作をわかりやすくしようとする機種も存在します。

付属ソフトも気にしてみる

オーディオインターフェイスには大体定番の構成があり、定番の価格帯があり、たいていはライバル機種同士競い合っているため、細かな差はあれど同時期に発売されたインターフェイス同士だとそこまで致命的な差があることは少ないです。
もちろんどこに強みを置いて開発しているかで特異不得意があったりしますが、もう一つ意外と侮れない指標に付属ソフトの差があります。

大抵のオーディオインターフェイスには提携しているDAWのライト版やプラグイン等が付属していることもあります。
特に歌ってみたのセルフミックスをしてみたいなんて人にとっては、うまくいくとかなりお得に、時には本体代金を帳消しにしてお釣りがくるくらいのソフトを手に入れることができます。

数十万円分のソフトが付いてくる!みたいな文言はありがち。プラグインはセール前提みたいなところがあるので実際そんなですけど、数万円分くらいなら取り返せるみたいなセットは結構あります。
どうせもらえるならしっかり自分の役に立つものがいいですね。

特にピッチ補正ソフトのMelodyne Essentialが付属しているものはお得です。セール時にAssistantなどにアップグレードしておけば歌のピッチ補正に困ることはありません。

こんな感じで考えていこう

ざっくりですが考えるべきことはこの辺です。

ルーティングについては後からどうにでもなるといえばなるのでまずは必要な入力数を絞って予算内で比べてみるといいかもしれません。

あとこれはデジタル機器の宿命なのですが、基本的に新しいものほど良いです。宿命

特にコロナ前後くらいから配信需要の高まり、旭化成火事によるADDAチップの取り合いなどが相まってそれまで音楽趣味の人が使う謎の箱だったオーディオインターフェイス市場の競争が一気に激化した感じがあります。

ネットレビューなどは古い記事も残り続けるので、たとえ絶賛されているモデルであっても基本的に発売が新しいものほど強いというところを頭に入れておきましょう。

結局おすすめはなんなんだよ!

これだけ書いてさああとは自分で調べてね、だとさすがに困ると思いますが、おすすめインターフェイス!【令和最新版】みたいな記事は荒れやすいうえ新たな製品が出てくるたび更新されていくので、記事を分けてネットで人気どころのインターフェイスたちの感想や私のおすすめとかを乗せようと思います。

かなり主観バリバリなので少額ですが有料記事予定です。たぶん無料公開しちゃうとボロボロに叩かれちゃうので。
そのくらい私の経験と主観のみの記事になります。
お茶おごるから話聞かせてよ、くらいの感じでおねがいします。

https://note.com/preview/n8c0f0acd0802?prev_access_key=86866f7a2f3ec1491c18bccea3ff59ec


マイクのえらびかた

マイクほど選ぶのが難しい機材もないのではないでしょうか。

コンデンサマイクやダイナミックマイクなど色々種類がありますが、どういった種類があってどういう特徴があるのか、、

今回はインターフェイスの記事ですのでざざっとだけさらってみたいと思います。

もちろん製品ごとによって違うので、あくまでおおまかな傾向です。

・コンデンサマイク(ラージダイアフラム)

-ファンタム電源を使用し出力が大きいため、非力なマイクプリでもレベルを稼げる。
-感度が高く小さな音も収録するため、吸音していない部屋では反射音や環境音が入りやすい。
-湿度に弱く管理に気を遣う。出しっぱなしは絶対にやめよう。
-ダイナミックレンジ(音の大小)は小さめなので、声に使う分にはレベル管理は楽

こういうサイドアドレスのものが多い

・コンデンサマイク(スモールダイアフラム)

-ファンタム電源を使用し、出力が大きいため、非力なマイクプリでもレベルを稼げる。
-感度はやや低く小さな音はやや拾いにくいため、吸音していない部屋でも若干扱いやすい。
-湿度に弱く管理に気を遣う。出しっぱなしは絶対にやめよう。
-ダイナミックレンジ(音の大小)が大きく、声に使うと発音のうまい下手はでがち。

トランジェントを捉えたい弦楽器やSPLの高さを活かしたアンプ録音などに向いている
アコギとかに使いたいね。

意外とトークにも使いやすい

・ダイナミックマイク

-特殊な製品を除きファンタム電源を使用しない。出力が小さくマイクプリの性能が要求される。
-感度が低く小さな音を拾いにくいため、吸音していない部屋でも扱いやすい。
-周波数帯的に癖のあるモデルが多いので欲しい音に合わせてマイクを選びたい。
-頑丈。ライブハウスでグリルが変形しまくった58がぴんぴんしてたりする。

家で使うなら一番使いやすい。

ほかにもいくつか種類はありますが、現実的に選択肢に入ってくるのはこのへんかと思います!

指向性について

マイクはそれぞれどの方向から音を拾うかを絞った指向性というものがあります。

きちんとしたマイクなら指向性はグラフになって製品情報に書かれています。

上の0度が正面

声を拾うには基本的には一方向から音を拾う単一指向性(カーディオイド)を選びましょう。

ただしカーディオイドといっても本当に1方向からだけ拾うわけではなく、大体正面180度くらいの音を拾います。

また、背面からの音であっても吸音されてない場合壁等に反射して入ってきます。
吸音は自分の背後にするのが大事というのはこのへんですね。

ちなみにもっと指向性の鋭いハイパーカーディオイドなどもあって、こっちの方がいいんじゃない?って思う方も多いかもですが、指向性が極端に鋭くなると今度はマイクの背面の音を拾うようになってきます。

特に配信者さんは自分とディスプレイの間にマイクを置くことが多いと思いますが、ディスプレイというのは驚くほど音を反射しますので、自分の声とディスプレイに反射した自分の声がほんの少しずれたタイミングで収音されてしまいボワついた音になりがちです。

マイクについては細かいところを以前のマイク選びの記事や、購入レビュー記事などで書いたりしました。

めちゃくちゃ乱暴な話をしてしまうと「カーディオイドのダイナミックマイク」を選ぶことで配信者さんがぶつかりがちな環境音等の問題は極力抑えられるかなという気がします。
個人的には迷ったらElgatoのwave DXというマイクがおすすめです。ちょっと歪みっぽかったりレンジの狭さは感じますが、使いやすい帯域を使いやすいように拾ってくれるマイクです。
声が高くてつんつんしがちなんだよねって人はShureのSM58とかでもいいかとは思います。

歌をとるんだとなるともう少し別のものが欲しくなりますが、私はこれで普通に歌も録ったりしているので使えないわけではないです。

ケーブルについて

なんでもええんや!といいたいところですがamazonとかで出てくるあんまり変なのは避けた方がいいかなという気もします。

トラブルはケーブル自体というよりプラグから出ることのが多いので、そんな高級ケーブルは不要だけど定番どころのちゃんとした線材メーカー+プラグを選びたいところ

完組ケーブルだと

・タツタ立井
・モガミ
・カナレ
・HOSA
・ベルデン

らへんを選んでおけば間違いありません。1m 3000円前後が相場です。

ちょっと投げやりな感じですが、ケーブルでも音は変わるもののあくまでほかの機材と合わせた時に自分の中で好みになるように選ぶものになってきます。

経験上高価なケーブルほど音のキャラクターは強いです。上にあげたケーブルたちはそこまでとんでもない差があるわけではありません。自分の買いやすいところに買いやすい値段で売っているものを選ぼう。

ケーブルでトラブルが起きるときは、線材よりもプラグの方が圧倒的に多いです。

線材自体は1m 数百円ですが定番のノイトリック製プラグが2つで1000円ちょっとするので、完成形のケーブルで1500円以下とかになってくるとちょっと怖くなってくる気もします。

ケーブルトラブルで多いのは数年たった後ガリやノイズが出てくるところで、買ってすぐ書き込むネットレビュー系にはこの辺りの耐久性は出てきません。
ノイトリックは音楽機材では定番で、大量のケーブルを数年数十年と使うスタジオやライブハウスでも定番です。

私が学生のころから使ってもう10年くらいになるノイトリックプラグのHOSAケーブルは今でもぴんぴんしています。
千円をケチって後々トラブルに泣くより定評のある定番どころを使いましょう。

吸音材

いわゆる宅録で必ずついて回るのが反射音の問題。

ただ吸音材を壁に貼って回るって金銭的というよりなんというか、気持ちの問題で相当気合が必要ですよね。なんなんでしょうあの気持ち

調べてみるとみんな色々な方法でやってますね。クローゼットを使ったり、防音ブースを使ったり、毛布や上着を使ってみたり、、

個人的に結構いいなと思うのが立てるタイプの吸音パーテーション。

意外と知らない人も多くて盲点になりやすいのですが、オフィスやワークスペース向けだとお手頃な価格でおしゃれな吸音パーテーションが結構あります。
折りたたみ型で自立する吸音材は定番です。

性能もお値段も強いシズカパネル

音楽向けで定番のNiCSO

ビジネス向けで見た目の圧迫感が少ないTRANQORD

2つ折りのものを2つ買って自分の前後に置くだけで吸音ブースの出来上がりです。

配信時は自分の背後に屏風のように置くだけでかなり反射音、環境音対策になります。

使わないときにはたたんでおけるし、壁とかにくっつけるわけではないので賃貸でもあんしんです。

RXやClarityのようなノイズ除去ソフトを買って使うのが定番化していますが、ああいったものって音痩せ等どうしてもしてしまうし使わなくていいなら極力使いたくないので、高価なソフトを買うよりまず環境的な対策をした方がいいとは思います。

そもそも配信だとOBS標準のノイズ除去がかなり強力なので、あれでとり切れないノイズや雑音が入るなら環境を見直して改善する方がいいと思います。

ということで

ということで今回は主に配信者さん向けでしたがオーディオインターフェイスとはそもそもなんなのかという話から、どういう風に選べばいいのかなという話を中心に、後半は周辺機器にもちょろっと手を伸ばしてみました。

次の記事にかなり主観と好みの入り混じった配信で人気のインターフェイスたちの個人的な感想やおすすめの組み合わせなどを【令和最新版】でかいています。

https://note.com/preview/n8c0f0acd0802?prev_access_key=86866f7a2f3ec1491c18bccea3ff59ec

今のところ2025年3月時点で!て感じになっているので、ここまで読んでこいつは信用できそうだなみたいに思った方はぜひのぞいてみてください。

LLSY music


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