見出し画像

#22【実録】涙も枯れた…闇カジノで借金された話


限界はすでに超えていた。


浮気相手は
当たり前のように
自身のデコログで

旦那とのラブラブなブログを
更新している。

そんな中、私は
毎日キャバクラで働き

昼間は育児に
奮闘していた。

———

当時のキャバクラは
お給料が手渡しだった。

仕事から帰ってくると
旦那に見つからないように

家のどこかへ
お金を隠していた。


その月は
キッチンの棚にあった
使っていない鍋の中。

これなら
見つからないだろう。

そう思って眠りについた。

———

翌朝。

目を覚まして

鍋の中を確認した。



そこには何もなかった。



慌てて旦那に電話した。

「返して。」
「あー。もう使っちゃってない。」

「そんなことあるわけないじゃん。
 80万はあったよ。」

「最近、闇カジノで
 借金しちゃって
 返しちゃったからほんと無理。」


そう言って

電話は切れた。

———

その月は

日払いをしながら
生計を立てた。


ドラッグストアで
娘のおむつを買う。

ただそれだけのことなのに

涙が出た。


私は何のために
こんなに働いているんだろう。

———

そして次の月。

今度は
洗面所の下の棚に隠した。

起きていようと思ったけど
疲れはピークだった。


朝。


確認すると

また跡形もなくなっていた。


なんのために
仕事をしているのか。
なんのために
頑張っているのか。

なんのために……


そんなことを考えても


働かなければ
娘が生きていけない。


だから私は

また働いた。

———

一度だけ。

本気で旦那とやり合ったことがある。

「いい加減にして。」

夜中だった。

それまで溜め込んでいたものを
全部ぶつけた。

すると旦那は
逆上した。

185cmもある大きな身体で

殴られた。

蹴られた。

そして

その矛先が

眠っている娘へ向いた。

———

私は慌てて

娘の上に覆いかぶさった。

娘を守るように

馬乗りになり

そのまま私は

蹴られ続けた。

———

その時、決めた。

もう抵抗するのはやめよう。

私が抵抗すれば

娘に矛先が向く。

だったら

私が我慢すればいい。

私が耐えればいい。

そう思った。

———

そんな時だった。

旦那が深刻な顔をして
家に帰ってきた。

「ヤバい…
 お金なんとかならない?」

「無理だよ。
 日払いでなんとかやってるのに
 あるわけないじゃん。」

旦那の電話が鳴った。

旦那はスマホの画面を見て
怯えたような顔をして

そっとポケットに
スマホを戻した。

「…でなくていいの?」

———

その直後だった。

私の携帯が鳴った。

表示されてるのは
知らない番号。

「…もしもし?」

「あ。でた。もしもし?
 よしきの奥さん?」

「…はい」

「よしきくん
 どこにいるかわかる?」


ヤクザからだった。


旦那は一晩で

200万もの借金をしてきていた。

———

その日…
旦那がもう一度家から出掛けた隙に

私は机の上に
離婚届を置いた。

そして

「荷物をまとめて出ていって」

とメールを送った。



もう迷わなかった。



娘を連れて
家を出た。



涙はとっくに枯れていた。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集