ピッチコム導入決定…だけど、まずはABSチャレンジのような気がするのは私だけ?
日本野球機構(NPB)がサイン伝達機器「ピッチコム」の来季からの導入を決め、既に12球団に通達したことが31日、球界関係者の話で分かった。使用は義務ではなく、任意となる見込み。2軍戦では今季途中から1軍での導入に備えて試験運用していた。
今朝、このようなニュースと共に目が覚めました。
ピッチコム導入のきっかけがWBCにあったことは、誰もが知るところです。日本代表選手、とりわけピッチャー陣が思うような投球ができなかった理由の一つに、ピッチコムへの不慣れがあったことは想像に難くありません。
個人的には、特にピンチの場面でピッチャーとキャッチャーがサインを交わし合い、時には首を振る——あの緊張感が大好きです。
ファイターズの伊藤大海投手は、こうした間合いの表情が世界でいちばんカッコいいと思っています。獲物を狙うような、気合を入れるような。
ピッチコム、そして将来的にはピッチクロックの導入によって「間」の緊張感が消えていくのは、とても寂しく感じます。
とはいえ、野球が国際的な競争力を高めていくためには仕方のないことなのかもしれませんね。
ただ、「ファンファースト」という視点で考えると、先にやるべきことは他にあるような気もします。
それがABSチャレンジです。
最近の試合では、ロッテ・ジャクソン投手と日本ハム・大川投手の投げ合いが象徴的でした。
大川投手は制球面などの課題こそあるものの、ストライクだと確信した球がボール判定となり、「あれ?」という表情を浮かべる場面が何度もありました。それだけなら経験の浅い大川投手個人の課題として片付けられますが、この試合では一貫して判定への違和感があったように見えました。
ジャクソン投手は、3点リードの4回1死一・二塁、フルカウントからの7球目、今川選手に投げた低めの変化球がボール判定となり四球。その判定に納得がいかず、審判に詰め寄る場面もありました。
この試合に限らず、
「今日はストライクゾーンが狭いですねぇ」
「今日はこの辺りも取るんですねぇ」
「う~ん、微妙ですねぇ」
などと解説者が言い、その日その日の審判の基準にピッチャーが合わせられたか否かを話題にすることもあります。
そもそも、その日の審判の感覚によって判定基準が変わるというのは、あまりにアバウトすぎるのではないでしょうか。
ピッチコムやピッチクロックの導入で、ピッチャーにそれなりのストレスがかかっているのに、ストライク・ボールの判定がアバウトなままでは、潰れてしまう選手が出てきてもおかしくありません。
世の中、法律を整備することで、さまざまな挑戦が可能になります。でも、プロ野球においては、法律に相当する部分がいまだに昭和のアナログのままです。
審判側の事情もあるのでしょう。ただ、何となく選手側にだけ負担を強いているように感じられ、正直、納得できません。
