#8 --最幸の昼寝とは--
朝早く仕事をしているので、
帰ってくると昼寝が日課だ。
私の中では、
寝る前にひとつポイントがある。
鼻から息を吸って、
吐くときに、力を抜く。
そのとき、
頭の中でごちゃごちゃ考えていた出来事を、大小に関係なく、いったん身体から手放す。
そうしてから、昼寝をする。
時間は、
だいたい1時間から1時間半くらい。
この時間を持つことで、
私の脳は「凝り」を手放していく。
凝りというのは、
身体の筋肉だけの話じゃない。
意識の凝りも、確かにある。
眠っているとき、
人はみな潜在意識の世界に戻っている、
そう思っている。
そこは、
本来の自分の世界で、
誰も敵がいない、安心できる無敵の場所だ。
ここに、
日常の凝りを持ち込んだらどうなるだろう。
私は、癒されなかった。
一時的に忘れられても、
日常に戻れば、また思い出す。
だから実験的に、
いったん全部手放してから眠ることにした。
すると、
筋肉が緩み、
身体が温かさと安心を体感しはじめた。
とても心地よかった。
そうしているうちに、
冬の寒さで縮こまる身体ではなくなっていた。
東北の冬でも、
身体の凝りを、ほとんど感じなくなっていた。
ただ、
本当に凝りがないのかは気になって、
マッサージを受けてみることにした。
行ってみると、
首筋からの凝りは、確かにあった。
セラピストの方にも、そう言われた。
でも、
自分自身は凝りを感じていなかった。
物理的にはある。
けれど、感覚としてはない。
不思議な状態だ。
いいか悪いかはさておき、
意識で、身体の感覚が変わることもある。
そして、
意識の凝りを手放してから眠ると、
目覚めが、とても爽快だ。
さて。
今日も仕事を終えて、
疲れた身体と、
悩みを手放した意識で、
昼寝。
今日の昼寝も、最幸だ。
