【保存版】精神科の“拒薬”対応、困ったときの見方と声かけのコツ【新人看護師向け】
拒薬されるたびに、自分が否定された気がしたあの日。
「また、飲んでくれなかった…」
「どうして、あの人には飲んでくれるんだろう?」
新人の頃、精神科での“拒薬”に直面したとき、私はとても無力さを感じていました。
でも、拒薬=敵対行動ではありません。
そこには“その人なりの理由”と“タイミング”があるんです。
本記事では、統合失調症の病期ごとの対応の違いや、拒薬時にできる具体的な声かけ、関わり方を丁寧に解説します。
あなたの看護が、患者さんとの信頼を築く一歩になりますように。
■「拒薬」はただのわがままではない
精神科における「拒薬」は、身体症状のように目に見えない“心の拒否反応”です。
例えば…
副作用がつらい
誰も信用できない
「毒を盛られてる」と感じる
といった、本人の中では“正当な理由”があることも少なくありません。
■統合失調症ならではの“拒薬対応”:病期によって違う
◎急性期
現実感が歪んでいることが多く、説得は困難。
必要時は身体拘束下で筋注や、経鼻胃管投与(NGT)を行うケースも。
患者の安全と病状の進行防止が最優先。
◎回復期
拒薬しても少し時間を置いてからの再トライが有効。
担当者によって飲む・飲まないの差が出やすい。
「この人なら大丈夫」と思ってもらえる信頼関係づくりがカギ。
◎維持期
病識が出てきていれば、自己管理の支援が中心。
“なぜ飲みたくないのか”を聞ける関係性を大切に。
■“この人のときだけ飲む”のヒミツ
「Aさんのときは飲むのに、Bさんのときは飲まない」
そんな経験、ありませんか?
そこには信頼関係と声かけの違いがあります。
例えば…
「飲まないとダメですよ」→圧迫感
「今日は気分どうですか? 薬、後ででもいいですよ」→安心感
拒薬を防ぐには“看護師自身が安心材料になること”がとても重要です。
■副作用への“否定しない寄り添い”が信頼をつくる
「眠くなりすぎる」「頭がぼーっとする」
副作用の訴えに対して、
❌「そんなの我慢して」
❌「みんな飲んでるよ」
と返してしまっていませんか?
→こうした返答は否定的に受け取られ、信頼関係を壊すリスクがあります。
✅「それ、つらいですね。どんな感じですか?」
✅「先生にも伝えてみましょうか?」
と“寄り添い+共有”の姿勢を持つことで、関係性は大きく変わります。
■薬を“理解する”ことが説得力を生む
この薬は何の目的で処方されているのか?
どういう副作用が出やすいのか?
自分がわからない薬を無理に勧めても、相手には届きません。
簡単でいいので、
作用機序や副作用の概要
患者さんにどう説明できるかの言葉
を持っておくだけで“説得”ではなく“納得”の関係が築けます。
■まとめ:拒薬は「信頼構築のチャンス」
拒薬対応は、
相手の声を聴くこと
無理をしないこと
一緒に考える姿勢を持つこと
この3つを意識するだけで、ただの“対応”から“信頼関係の構築”に変わります。
焦らず、責めず、「この人なら大丈夫」と思ってもらえる存在を目指していきましょう。
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