フランス、エムバペがPK失敗から主役へ モロッコを下しベスト4進出
フランス2-0モロッコ。
準々決勝の主役は、やはりキリアン・エムバペだった。
前半得たPKのチャンスは、
モロッコの守護神ヤシン・ブヌに、完全に立ちはだかられた。
普通なら、
エースとして、キャプテンとして、試合の空気を背負う人間として、
動きに影響が出てしまいます。
しかし、エムバペはそんな選手ではなかった。
彼は大舞台になればなるほど活躍する選手です。
60分、自ら先制点。
65分、ウスマン・デンベレの追加点をアシスト。
PK失敗から、1得点1アシスト。
フランスがモロッコを2-0で下し、ベスト4へ進んだ。
第1章 フランスは序盤から押し込んだ
試合開始から、主導権を握ったのはフランスだった。
開始5分。
コーナーキックからダヨ・ウパメカノがヘディングシュート。
これはブヌの正面だったが、フランスの入りは明確だった。
相手陣内でボールを動かす。
モロッコの陣形を押し下げ、
早い時間に先制点を奪いにいく。
モロッコは守備ブロックを作り、中央を簡単には空けない。
エムバペに前を向かせる時間を減らし、デンベレやドゥエにも寄せる。
ただ、フランスの圧力は強かった。
ボールがモロッコ陣内に残る時間が長く、クリアしてもすぐに回収される。
セカンドボールを拾われ、また攻められる。
モロッコは、かなり苦しい前半を強いられた。
第2章 ブヌがエムバペのPKを止めた
フランスに絶好機が来た。
ペナルティーエリア内へ入ったエムバペが、ヌサイル・マズラウィに倒されてPKを獲得。
キッカーはエムバペ。
ここで決まれば、試合は一気にフランスへ傾く。
だが、止めたのはブヌだった。
モロッコの守護神が、エムバペのキックをセーブ。
これは大きすぎる場面だった。
ただのPKストップではない。
押し込まれていたモロッコに、もう一度息を吹き込むセーブ。
フランスに「簡単には決まらない」と突きつけるセーブ。
この後も、ブヌはデジレ・ドゥエやリュカ・ディニュのチャンスを止め続けた。
前半のモロッコは、ブヌが支えていた。
第3章 0-0でもフランスは焦らなかった
前半は0-0。
フランスからすれば、かなり嫌な展開だった。
ボールを支配している。
チャンスもある。
PKもあった。
それでも決まらない。
ラウンド16のパラグアイ戦と同じように、重たい0-0でハーフタイムを迎えた。
ただ、フランスは焦らなかった。
攻撃の形を崩さない。
無理なミドルだけに逃げない。
サイドから揺さぶり、ペナルティーエリア周辺でエムバペにボールを届ける。
モロッコは耐えていた。
しかし、耐える時間が長くなるほど、守備の集中は削られる。
フランスは、その削れた瞬間を待っていた。
第4章 60分、エムバペが取り返した
均衡が破れたのは60分。
エムバペだった。
ペナルティーエリアの端でボールを受ける。
ゴールを見た瞬間、狙いを定める。
そして、鮮やかなシュートをファーサイドへ突き刺した。
ブヌも届かない。
フランス先制。
スコアは1-0。
前半にPKを止められたエムバペが、自分の足で取り返した。
ここがエースの怖さだ。
失敗しても、次の場面で決める。
大舞台で一度沈んでも、もう一度立ち上がる。
このゴールで、試合の空気は一気に変わった。
モロッコは、守って耐えるだけでは足りなくなった。
前へ出なければいけない。
その瞬間、フランスには次のスペースが見え始める。
第5章 65分、デンベレが試合を決めた
先制からわずか5分後。
今度はエムバペが作る側に回った。
相手の背後、DFとDFの間、デンベレが走れる場所へパスを通す。
デンベレはゴール前へ抜け出し、冷静に右下へ流し込んだ。
2-0。
この追加点は、かなり大きかった。
1-0なら、モロッコにもまだワンチャンスがある。
セットプレー、カウンター、こぼれ球。
一つで追いつける。
でも2-0になると、試合の景色は変わる。
モロッコは前へ出るしかなくなる。
一方で、フランスは落ち着いて守り、相手の背後を狙える。
エムバペの1得点1アシスト。
フランスは、エースの力で試合を一気に持っていった。
第6章 モロッコは最後まで戦った
モロッコは敗れた。
だが、簡単に崩れたわけではない。
前半はブヌが止めた。
守備陣は中央を閉じ続けた。
押し込まれても、何度も最後の一線で耐えた。
ただ、準々決勝でフランス相手に勝つには、もう一段階が必要だった。
ボールを奪った後、前線で収める。
味方が押し上げる時間を作る。
カウンターでフランスを後ろ向きに走らせる。
この回数が少なかった。
守るだけでは、フランスの圧力は止まり切らない。
モロッコは誇れる大会を戦った。
それでも、今回はフランスの壁を越えられなかった。
第7章 フランスは6戦全勝でベスト4へ
フランスは、これで開幕から6連勝。
しかもエムバペは全6試合で得点。
今大会8得点目を挙げ、ゴールデンブーツ争いでも先頭を走っている。
ワールドカップ通算得点でも20得点に到達。
メッシの21得点に迫る位置まで来た。
数字もすごい。
だが、この試合で本当に印象的だったのは、失敗後の反応だ。
PKを止められても、自分を疑わない。
次のチャンスで決める。
さらに追加点まで作る。
これが、優勝を狙うチームのキャプテンだ。
フランスは準決勝へ。
次はベルギー対スペインの勝者と対戦する。
第8章 PK失敗後を見ると、試合はもっと面白い
この試合は、エムバペのPK失敗から始まった物語だった。
普通なら「外した」で終わる場面。
でも、サッカーではその後が大事になる。
失敗後に、どこへ立つか。
次のプレーに顔を出せるか。
もう一度仕掛けられるか。
チームがその選手を信じ続けられるか。
エムバペは、そこで主役に戻った。
日本代表の試合を見るときも同じです。
PK失敗。
決定機逸。
守備のミス。
失点直後。
そこで終わりではありません。
次の5分でどう立て直すか。
誰が声をかけ、誰が前へ出るのか。
試合の流れをどう取り戻すのか。
そうした視点で見ると、ワールドカップはもっと深く楽しめます。
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