シックス・シーズンズ・イン・サーター【物理本】
この悲劇の物語の詩歌を詠う者が、あなたの目に映りますように。
黒き雄鹿の氏族のように、苦しむものが正義を見出しますように。
私たちに敵対する者は、引き裂かれますように。
稲妻が、最も強い樫の木さえも焦がし砕きますように。
オーランスよ、我らに耳を傾けよ!
我らを認めよ!
この言葉を刻め!
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リーチング・ムーン
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シックス・シーズンズ・イン・サーター
分類:ゲームマスター向け、中級者~
作者:Andrew Montgomery
翻訳:まりおん
価格:PDF2100円、物理本3014円~
ページ数:150ページ
ジャンル:シナリオ、設定集
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この本に収録されているもの
本書は大きく4つのパートで構成されています。
第1部:ハラボーン氏族(設定・キャラクター作成)
舞台となるハラボーン氏族の歴史、領地、信仰、NPCを収録。キャラクター作成はコアルールの手順にハラボーン固有のカスタマイズ(選択可能なルーンの制限、氏族のワイターへの入信、適性職業のガイド)を加えたもの。プレイヤーキャラクターは15〜16歳の少年少女として物語を始めます。
第2部:七つの章(本編シナリオ)
それぞれがグローランサの「一つの季節」に対応する6つの章(+1章は女性の入信を扱う序章)が、1619年海の季から1620年海の季までの1年間を描きます。
「リドル」 —— 女性の成人儀式(ヒーロークエスト)。初潮を迎えた少女がアーナールダの謎かけに挑むソロクエスト
「通過儀礼」 —— 少年の成人儀式(ヒーロークエスト)。仲間とともにオーランスの試練に臨む
「羊の皮をかぶった」 ——氏族の日常に潜む混沌との対峙
「鹿の民」 —— 反乱組織との接触。政治と陰謀が生活に忍び込む
「かどわかし」 —— 獣人との戦い、そして血族の危機
「スターブロウ」 —— 反乱の女王カリル・スターブロウの登場。歴史の歯車が動き出す
「ターニングポイント」 —— 氏族の没落。シーズンフィナーレ
第3部:エピソード集(12本の拡張シナリオ)
本編の章の間に挿入できるモジュール式のエピソード群。ロマンス、牛争い、祝宴、出産、死と葬儀、カルトへの入信、ヒーロークエストなど、ヒョルト人の生活のあらゆる側面をカバー。どれを使うか、どこに挟むかはGMが自由に決められます。
第4部:補遺(独自ルールシステム)
合戦(大規模戦闘)ルール、共同体能力値システム(氏族にSTR・CON・DEX・SIZ・INT・POW・CHAを設定し、判定で消耗・回復させる仕組み)、ヒーロークエストの運用ガイドラインを収録。
本作の三つの特徴
1.「成人前」のキャラクターから始まる
プレイヤーキャラクターは15〜16歳。成人儀式そのものがシナリオの最初の山場であり、「何者でもない子供が大人になる」過程をプレイします。
2.氏族が「生きている」
ハラボーン氏族は、族長ゴーダンガーを筆頭に氏族の輪のメンバー全員にデータが用意されています。加えて、「共同体能力値」システムでは氏族そのものに能力値が設定され、戦争・飢饉・疫病といった危機に対して氏族として判定を行います。プレイヤーの行動が氏族の運命を左右する——という構造が、抽象論ではなくルールで表現されています。
3.「あなたの版」を作るための本
本書には「正解のストーリー」はありません。作中に登場する架空の叙事詩『サーターの六つの季節』にも複数の「版」があるという設定で、12本のミニ・エピソードをどう組み合わせるか、NPCとの関係をどう発展させるか、GMとプレイヤーの選択によって毎回異なる物語が生まれます。著者自身が序文で「何度も改訂した」と書いているように、この本はシナリオの台本ではなく、あなた自身のキャンペーンを作るためのツールキットです。
※プレイにはルーンクエスト・コアルールブックが必要です。グローランサ動物誌があれば参考になるでしょう。
2022年、グレッグ・スタフォード グローランサ記念賞 受賞作。
注:本書の内容には成人向けテーマが含まれています。ゲームマスターは、自身および参加者の快適レベルに応じて、本テーマの扱いを調整することをお勧めします。
