千日前か、道頓堀か。レーコーと注文しない私が、コメダで7年の記憶に浸る話。攻略日記Vol.52
千日前にするか、道頓堀にするか?
どっちに行くにしても、
結局のところコメダ珈琲店は
いつだって安定のオアシスだ。
スタバやオシャレなカフェも素敵。
でも、私はなんだかコメダが好き。
思い返せば学生時代、
愛知へ遠距離恋愛の彼に会いに行ったら、
彼は必ずコメダへ連れて行ってくれた。
蓋付きオレンジジュースと、
独特のブーツ型のグラスに入った
クリームソーダ。
あの空間が大好きで、
「これ、やっぱり大阪にもほしいわぁ。」
と私が呟いたら、
「大阪にできたら、もう特別感がなくなっちゃうよね。」
と聞き慣れないイントネーションの彼が
そう言って笑ったのを覚えている。
関西弁じゃないと
鼻につくとか言う友だちもいたけど、
私はあの距離感のある
東のイントネーションがいまだに好き♡
今や大阪にも当たり前のようにあるコメダ。
今は2度と会うことのない彼に
「コメダ、めっちゃできてんで!」
と心の中で突っ込んでいるのは秘密だ。
あの彼とは、
気づけば7年もの月日を一緒に過ごした。
不思議なことに、
私の脳内の攻略本をもってしても、
彼と「結婚しない予想」も「結婚する予想」も、
どちらの未来も
まったく描くことができなかった。
1回目の人生で若くして結婚した
10歳年上の彼と、
今の人生のパートナーである夫との間に、
確かに存在したあの7年間。
そんな、
先の予想ができなかった
愛おしい空白のルートに思いを馳せながら、
冷たいアイスコーヒーを飲む。
そういえば昔、
私の父はアイスコーヒーのことを
当たり前のように「レーコー」と呼んでいた。
子どもの頃の私は、
それを見て
「私も大人になったら、
喫茶店で『レーコーひとつ!』
って格好よく注文するようになるんかなぁ。」
なんて思っていた。
気がつけばアラフィフ。
これまでの人生で、
ただの一回も
「レーコー」
って注文したことがない(笑)。
「アイスコーヒーください。」
って言う。
昭和の懐かしい響きと、
平成の遠距離恋愛の思い出。
そんなたくさんの
記憶の伏線をブレンドしたアイスコーヒーは、
今日も変わらず、
ちょっとだけ苦く切ない味がする。
今日も素敵な一日になりますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございました( *´艸`)
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