背中で語る未来の話。攻略日記Vol.78
小学校で二十年以上、教壇に立っていた。
黒板の前から見渡す教室には、いつも子どもたちがいた。
「将来のために、がんばれ。」
「大人になって困らないように。」
叱咤激励をしながら、幼い背中に不安を背負わせた。
テストでの良い点数。
未来の正解。
そんな子どもたちの背中を、私はずっと押してきた。
2025年春、私は長年勤めた教員を退職し、
フリーランスという名の「無職生活」へ飛び出した。
学校という守られた世界から一歩外へ出ると、
そこは見たこともない未知の世界だった。
大人として先人ぶっていた勇者は、
何も知らないレベル1のプレーヤーだった。
「アルゴリズムって何のダンス?」と首をかしげ、
生成AIの進化に目を見開きながら、
日々、ワクワクを求めて冒険に出た。
かつて「正解」を教えていたはずの私が、
いちばん迷子で、
いちばん無知だった。
そんな私の失敗ややらかし、
家族との日常を包み隠さず「人生RPG」として発信し始めたとき、
ふと気づいた。
未来のために私たちができること。
それは、
子どもたちに完璧な道筋を示してあげることでも、
立派な成果を残すことでもない。
「大人になっても、失敗していい。」
「知らないことがあるって、すごく面白い。」
ビジネス・ネット用語に首をかしげながらも
自分の人生を本音で面白がり、
日常を笑いながら生きている大人の背中を見せること。
未来にどんな厳しい環境や変化が待っていたとしても、
「大人って、楽しそう。」
そう思えれば、子どもたちは自分の足で未来へ歩み出すはず。
私は今日も、身バレなし、100%の本音でクスッと笑えるエッセイを書く。
「完璧な大人の私の背中」ではなく、
「ワクワクしている勇者(私)の背中」が、
誰かの未来をちょっとだけ明るく照らす。
大人が本気で笑って生きること。
それこそが、
私が未来のためにできる「持続実現可能な生き方」なのだ。
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