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真綿で首を絞める 🔥5🔴

私は呆然と立ち尽くしていた。

そのまま震える手で電話をかけた。


「もしもし?みのり?」

母の声を聞いた瞬間に、
涙が止まらなくなる。


私はその場にしゃがみこんだ。


「どうしたの?」
嗚咽を漏らす私に母が言った。

泣きながら母に話す。


義妹がいるのが辛い。

赤ちゃんのミルクを
隣であげられると狂いそうになる。

何が辛いのか分からないよ。

私がおかしいのかな、
性格が悪いのかな。

─────

母は静かに言った。

「それは辛いね。
でも妹さんがいるのは
出産するまででしょ?

今、無理に自分の気持ちをぶつけても、
お互いに嫌な気持ちになるだけだと思う。

お世話になってありがたいと思って
やるしかないよ。
もう少しだと思うから、それまでがんばれ。」

母に話を聞いてもらったことで、
少し心が軽くなった。

けれど、

よし、頑張ろうとは思えなかった。

「……うん……」

それだけ何とか答えて、電話を切った。

─────

しばらくして私は、
黙って涙を拭くと立ち上がり、1階に向かった。

座って、黙ってご飯を食べはじめる。

目は赤かったかもしれないけど、
私は何も言わなかった。

2人も何も言わなかった。

─────

それからも私は
自分の気持ちを押し殺し、
表面上、精一杯普通に振舞った。

伝える言葉も、行動も。何も分からなかった。

ゾンビのように無心で毎日を過ごす。
それしか思いつかなかった。

カーテンの隙間から差す光。

赤ちゃんの体温とほのかなミルクの匂い。
義妹と夫の笑顔。

それが全部、苦しかった。

──────────
🫧この形の私

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