【音楽】「Mellon Collie And The Infinite Sadness」The Smashing Pumpkins
昨年LIVEに行ったスマパンについて書きましょうかね。コアなファンの中で、人気があるアルバムは恐らく「Siamese Dream」だと思うのですけど、私はそっちに最初触れていなくて、この2枚組アルバムが彼らの音とのファーストコンタクトだったので、思い入れ的にこちらをセレクトしました。
このアルバムが発売されたのは1995年です。そう、音楽シーンがカート・コバーンを失った翌年なんですよね。グランジな音にのめり込んだファンが途方に暮れていた時期。「せっかくNirvanaが新しい音楽を生み出して、こういう音を渇望していた僕らはこれから何を聴けばいいんだろう」となっていた私たちは、次に聴くバンドを探し回っていたような時期でした。スマパンはその「あまりにも大きな空白」をさくっと埋めてくれたのですよ。
結果、カートが亡くなった翌年にロックは幾度目かの黄金時代を迎えます。
「Mellon Collie And Infinite Sadness」The Smashing Pumpkins
「The Bends」radiohead
「(What's the story)Morning Glory?」oasis
この3作品は全て1995年のリリース。なんという幸福な時代だったのだろう。一生聴けるアルバムばっかですよ。
当時はサブスクなんてのもなくて、CDがバカ売れしていた時代。多少実験的なもん作っても、2枚組なんて大作作っても、レコード会社も「よし、いったれ」ってなっていた時期なんじゃないかなぁとなんとなく推察。
このアルバムの凄いところは「なんでもあり」なところだと思う。メタルファンが好きそうな曲(Zero、XYU)なんてのもあれば、ノスタルジックでドリーミーな曲(1979)もあれば、アコースティックな曲(Thirty-Three)、クラシカルな曲(Tonight, Tonight)もある、豪華なフルコース感。布袋ファンには通じる例えだと思うけど、2枚組の「GUITARHYTHM Ⅱ」には「何が出てくるかわからないワクワク感」ありましたよね。万華鏡のようなサウンドスケープ感があるんだよなぁ。キラキラした笑顔と、冷酷な眼差しが同居しているような、そんなアルバムでした。
決して賛辞だけじゃなかったんですよ、その当時のレビューは。散漫的でまとまりがないっちゃー、確かにそうとらえる事も出来るし、厳選して1枚にまとめろってのもそりゃ言われるだろうし、でも、彼らは商業的にも、影響力も文字通り「酷評をねじ伏せた」カッコよさがありました。
ロックが世界の中心だった幸せな時代の、エポックメイキングな「歴史を作ったバンド」の一つがスマパンだと私は思っています。
