井上尚弥VSカルデナス感想
4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥が聖地ラスベガスで11連続KO勝利を挙げ、77年ぶりに世界新記録を更新した。WBA世界同級1位ラモン・カルデナス(29=米国)の挑戦を受け、8回TKO勝ちした。4本のベルトの防衛(WBAスーパー4度目、WBC5度目、IBF4度目、、WBO5度目)に成功。「褐色の爆撃機」と呼ばれた元世界ヘビー級王者ジョー・ルイス(米国)が1948年6月にマークした世界戦通算KO記録(22KO)を抜き、約77年ぶりに世界新記録を樹立した。自身のプロデビュー30連勝という区切り勝利でもあった。
立ち上がり1Rはいつもの井上尚弥。調子は悪くなさそうに見えた。ボクシングファンを震撼させた2R。井上の左フックの返しにカルデナスがうまく捌き返しの左フックを入れダウン。ネリ戦のダウンと酷似しているが、今回のダメージの方が明らかに大きかった。カルデナスもよく研究している。井上は序盤のラウンドでガードが甘くなる瞬間がある。ドネア戦、ネリ戦も早いラウンドでの、返しの左フックでダメージを負っている。これは、相性もあるかもしれないが序盤の情報収集の段階で、まだ井上自身が微調整できていない点もある。
年齢を重ね、被弾する場面が増え能力の衰えを危惧される意見もあるが筆者はそう思わない。
むしろまだ全盛期ではないかもしれない。
簡単にポイントアウトの試合に持ち込めば、内容は全然違う。それほど総合力は違った。
しかし井上は魅せるボクシングにこだわる。
ただ勝つだけでは、聖地ラスベガスでは評価されない。井上はモンスターとしてラスベガスを震撼させなければならない。私たちには到底想像できない領域のプレッシャーと毎度対峙して、乗り越えた先の偉業なのだと思う。
今までの日本ボクシング界では、見据えなかった景色を先駆者として開拓し共有して頂けている事への感謝しかない。
残り数年しか井上の試合を観れないのは悲しい事ではあるが、モンスターはまだまだ強くなる。
最高の状態で、来春に計画ある中谷戦へ。
頼んだぞ、モンスター。
