見出し画像

【SS】七夕の歩幅②|#毎週ショートショートnote

植物学者の木下博士と助手の井上が勤める研究所では、例年地域との交流を図る企画として『七夕祭り』が開催される。

今年も三本の竹と短冊を用意して、子どもたちを中心にたくさん参加してもらった。願いの書かれた短冊は、すぐに竹に吊るす。大人は自分でできるが、子どもたちはそうもいかない。

「もっと上の方に飾ってよ!」

はい、はい…と答えながら竹を大きくしなわせて、注文通りに短冊を吊るす。

「手伝いましょうか?」

振り向くと、いつも学会で通訳をお願いしている立方さんだった。井上の中学時代の後輩で、今は彼女でもある。

「あれ?今日は仕事じゃなかったの?」
「早く終わらせて…来ちゃった!」
「じゃあ、お願い」

立方さんも短冊飾りのお手伝いをした。

「お祭りもそろそろお開きになるし、後片付けはいいから、若い二人はどっかに行きなさい!」

博士が気をつかう。言葉に甘えた。

「1ヶ月位会ってなかったかな」
「織姫と彦星ほどじゃないけどね」

二人の歩幅は近づいて…


[410字] ピッタリにしました🥳

さっき気がついたけど、
今月は恋愛月間なんですって⁉️
…ということで、立方さんを出しました。
まだ続けるかもしれません。(マジで?)

#毎週ショートショートnote
#ショートショート
#七夕の歩幅

いいなと思ったら応援しよう!