見出し画像

【SS】七夕の歩幅|#毎週ショートショートnote

植物学者の木下博士と助手の井上が勤める研究所では、例年地域との交流を図る企画として『七夕祭り』が開催される。

「今年も七夕飾りの設置と短冊の用意でいいでしょうか、博士」
「そうだな、井上。孟宗竹を三本と… 短冊用の和紙に筆記用具そんな感じかな」

井上は研究所敷地脇の竹林から竹を刈った後、近所の文具店で和紙の折り紙と短冊を吊るす紙縒こよりを買いに出かけた。

目当ての物を購入し帰る途中、井上は思った。

「研究所での季節のイベントで準備が一番楽なのは七夕かな。ハロウィンやクリスマス、正月の門松作りも面倒臭いしなぁ…」

ハロウィンではお化けカボチャ(アトランティック・ジャイアント)の栽培から始まるが、なにしろ100kgを超えるので運搬設置に手間がかかる。クリスマスだって、電飾モールを木にかける時は電気工事屋の世話になるし… 

あれこれ大変だったことを思い出し、つい立ち止まった。でも今は! 

足取り軽く歩幅も広げて研究所へ帰る。


[410字] 久々のピッタリ🥳

久々の博士と助手シリーズ。
もう少ししたら、夏休みイベントでひまわり迷路作りをする井上たちです。

#毎週ショートショートnote
#ショートショート
#七夕の歩幅

いいなと思ったら応援しよう!