捜査員A「証拠がない」の本当の意味。映画Black Box Diariesでわかる民事訴訟必勝法。
1 Black Box Diaries 日本版予告編
「起きた時の記憶ははっきりしている」
Black Box Diaries 日本版予告編 (映画Black Box Diariesは以下映画BBDとする)
「起きた時の記憶ははっきりしている」
記憶ははっきりしていて、その時の性被害を話しているのになぜそれではダメなのか?というのが、伊藤詩織の問題意識なのだろう。
この疑問への答えは映画を観てもわからない。それどころか、ミスリードしてしまう危険が極めて高い。そこで、疑問への答えを示していくこととする。
2 検事事情聴取 検事はどのような判断をしていたのか。
伊藤詩織は、2015年10月23日、翌2016年7月12日の計2回、検事事情聴取を受けていた。その時のやり取りが秘密録音されており、民事訴訟提起後から約4年後、控訴審結審直前になって、突然証拠が提出された(検事事情聴取反訳:甲64号証)。
1 「起きた時からの記憶」とは性被害を体験した事実。供述の信用性とは。
第1回検事事情聴取(2015年10月23日)
検事
あのー、要は、こう、なんですかね、目の前で犯行が行われていて、目撃者がいたりとか、被害者が、あと、そういうことを体験してる事実だと、それってもう見てる人がいたりとか、んーっと、見聞きしてる人がいるじゃないですか、だから、それが直接証拠ということになって、もうそれが、あとは、その供述が信用できるかどうかというのが、裁判の証拠関係なんですね、
そのあと、間接証拠の説明、客観的証拠の具体例を説明をした後
だから、今回、部屋の中で合意がなくてね、そういう行為が行われたんだっていうことを立証する上では、少なくとも、まあ、女性がね、合意がありませんでした、こういうやりとりでしたってリアルに話してるのが、一番重要な証拠になってくる。で、それは、その女性のね、供述が信用できるかどうかというポイントになってくるわけね。
つまり、伊藤詩織が「起きてからの記憶」についてリアルに話しているのが、一番重要な証拠。それが証拠となるかどうかは供述が信用できるかがポイントということになる。
2 第2回検事事情聴取で明らかにした起訴事例と供述の信用性
第2回事情聴取で伊藤詩織はどの証拠が強かったのか、どこが弱かったのか質問をしている。そして検事の回答の中に伊藤詩織の供述の信用性がなかったことを間接的に表現している場面が登場する。
検事
ところが、時間がたっちゃっている※と、やりとりを想定できちゃうんだよね。で、そのやりとりっていうのが、あのー、お酒の場合だと、やっぱり、話してるけど記憶がないとかね、そういうのが一般的にあり得るから、どうしてもそこのところで、んーと、そういうやりとりがありましたって言われてしまうと、排斥ができないっていう状況になってしまう特徴がある。で、やっぱりもう、決定的にはそこです。
伊藤 うん
検事
で、一番は、通常その状態、結構、私も前言ったかもしれないけど、起訴した例があるんですけども、それはね、二つの意味で偶然が重なっていて、一つは、被害者が看護師さんだったんだよね。なので、すぐに何かされたかっていうの、思いが至ったんで、尿検査したんだよね。そしたら睡眠薬が出てきたっていうのがあって、したらそれだけでも、ちょっとね、弱いところがあったんですけど、まあすごい特異な例で、あのー、2人の女性がそういう被害に遭われる。ところが、一人の女性がね、途中で気づいてたんですよ、もう。気づいていたんだけど、まあ、ちょっとまた、彼女も独特なあれだったんだけど、あのー、まあいいかと思っちゃったんだよね、その子は、このままいっても。で、んなもんだから、ただ、寝たふりしてたの。でね、意識はあって。その子が証言できたんだよね、その状況を。どうなってたのか。このことはこっちの看護の、全然何が起きたのか全く分からかったんだけど、というのがあったんで、(2人とも)起訴できたっていうのがあります。
※「時間がたっちゃっている」とは、ホテル入室23:30 性行為5:00を意味
2回の検事事情聴取のまとめ
合意がない事と、性行為時の具体的なやり取りがあったというのをリアルに供述(証言)するのが一番重要な証拠(直接証拠)。あとは、その供述が信用できるかがポイント。
起訴できた事例のポイントは、2人の被害者のうち1人が途中から気がついて、供述(証言)できた事。
予告編の「起きてからの記憶ははっきりしてます」は映画BBD4月26日の場面である。以下の様なやり取りがある。
伊藤 「起きた時の記憶ははっきりしてます、当初から」
捜査員A「それじゃだめだというふうに言われたんです」
伊藤 「なぜですか、起きた時にその行為が起こっていたのにそれでは遅いんですか」
捜査員A「そう..証拠がないからです」
伊藤 「なぜですか」
検事起訴事例「(もう一人が)途中で気がついて証言できた」
伊藤詩織 「起きた時の記憶ははっきりしてます」「起きた時にその行為が起こっていた」
とすると、伊藤詩織の性被害に関する具体的な供述(証言)が信用できなかったので、直接証拠として採用できなかったではないだろうか。
3 伊藤詩織と極めて類似している事件とその判決
2025年9月24日福岡地裁小倉支部で注目すべき判決があった
事件の概要
過去に一度だけ面識のある被害者と被告人。被害者は午前0時頃からバーで飲酒。途中で寝てしまう。午前5時ごろバーを退店、被害者を担いだ被告人と数名が被害者宅に5時半頃到着。被告人だけ被害者宅に居続ける。
午前8時半頃、被害者が目覚めた時、わいせつ行為をしている事に気がつく。その後恐怖により抵抗できないまま性行為。午前11時半頃被告人が被害者宅を去る。
ポイント
伊藤詩織と異なる点
①午前5時半頃自宅到着時点の酩酊度。
被害者は歩けず、被告人に担がれる。(泥酔)⇔伊藤は、介助されながら自分で歩けた(映画ホテル映像参照:泥酔まではいかない なお、裁判所でホテル映像を閲覧した方によると、約60mを1分で介助付きで歩行)
②入室時から性被害に気がつくまでの時間
午前8時半頃被害者が目覚め気づく
自宅到着から約3時間後⇔伊藤は、ホテル入室から約5時間半後、下半身の痛みで気づく
共通点
被害者が目覚めた時、性被害に逢っている事に気がづく。被害者の供述によれば、その後の行為について記憶がある。
判決
”気が付いたら自宅で裸になって田中被告の下腹部に舌を付けており、驚いてパニックになって拒絶する態度を示したが恐怖で抵抗することができなかった”
という核心部分が、客観証拠等により認定できる事実と整合し、記憶する範囲において具体的かつ一貫したものであり、内容にも特段不自然な点は見当たらず、十分に信用することができるとした。
上記判決と比較しても、伊藤詩織の供述の信用性がなかったと言えるのではないだろうか?
4 結論
伊藤詩織性被害事件がなぜ不起訴になったのか。
それは、伊藤詩織が話す性被害の供述内容に信用性がなかった。と検事が判断したからではないだろうか。
ではどうして伊藤詩織の供述の信用性がないと判断されたのか、次に検証していく。
3 捜査員A「証拠がないため厳しいですよね」の本当の意味
1 映画BBDと著書Black Box
1 Black Box Diaries Official UK Trailer イギリス予告編
捜査員Aが「起きた時の記憶ははっきりしている」「証拠がないため厳しいですよね」と話している。
この場面、映画BBDでは2015年4月26日、著書Black Box(以下BB本とする)では27日のシーンとして描かれている(本考察では、映画に合わせて4月26日とする)。
2 映画BBDとBB本の上記該当箇所と関連するところを文字起こしおよび引用
① 映画BBD
捜査員A「この件はきついです。あのーなぜなら、証拠がないから。」 「証拠があればいいですよ、記憶。」
伊藤 「それは、あのー、あのー、当初からお話してるように、記憶が戻ったのは あの、そういう。」
捜査員A「じゃ、何時何分ですかって言えますか、その時。」
伊藤 「 いえ、でも、5時手前だというのを、言えます。」
捜査員A「何を根拠にですか。」
伊藤 「出て行った時間が、5時半頃だったからです。」
捜査員A「出て行ったのは5時50分です。違いますよだから。」 「証拠がないじゃないですか。」「証拠がないじゃないですか。」
伊藤 「起きた時の、起きた時の記憶ははっきりしています、あの当初から申し..。」
捜査員A「だからそれじゃだめだというふうに言われたんです。」
伊藤 「なぜですか、起きた時にその行為が起こっていたのにそれじゃ遅いんですか。」
捜査員A「そう..証拠がないからです。」
伊藤 「なぜですか。」
② BB本 「何時何分か言えますか」(p90~)
証拠があればいいが、記憶すらないのでは、とA氏はまた強く言った。
その強い言い方に驚きながらも、目覚めてからの記憶ははっきりある、と反論すると、「記憶が戻ったのは、何時何分か言えますか?」
と言った。目覚めたのはホテルを出た時間から逆算して午前5時台であることは確かだったが、逃げることに必死で、意識が戻ったのが何分だったかなど、確認する余裕はなかった。
すると、「記憶は曖昧ではなく、100%でなければ裁判は維持できない」と鋭く切り返された。そして、「裁判でもし、それまで記憶がなかったのに急に戻るのはおかしい、なぜ何もわからなかったのか?」と弁護人に訊かれたら、どう証明するんですかと決めつけられた。
私は悔しかった。
なぜ記憶を失くしたのか、なぜ急に戻ったのか、聞きたいのは私の方だった。
3 検証
映画BBDでは、「記憶がなかったのに、急に戻るのはおかしい、なぜ何もわからなかったのか」と捜査員Aに指摘されている部分を省いている。
また、5時半と5時50分のわずか20分のズレを理由に『記憶がない』と決めつけられるように感じるような切り取り方をしている。
一方、BB本では、話す順番が改変されている。
また、「記憶が戻ったのは何時何分」と捜査員Aが”記憶が戻った時間を聞いているような表現”に改ざんされている。捜査員Aは「記憶が戻る」という表現を一切使っていない。更に”記憶が戻ったのが何分だっかか”という文章を続けている。
結局映画BBD、BB本ともに単独だと意味がわかりにくい不自然な内容になっている。それは、何かを誤魔化そうとしていたからではないだろうか。話していた内容を改ざんしたり、省いたり、順番を変えることで辛うじて誤魔化すことができていたにすぎない。
しかし、両者を比較検討することで誤魔化しがきかなくなることが判明した。
では、両者をミックスするとどうなるか。

2 両者をミックスすると驚くべき事実が判明
話す順番、意味内容が改ざんされているBB本前半部分を映画BBDにし、映画BBDで省かれたところをBB本で再構成する。
捜査員A「この件はきついです。あのーなぜなら、証拠がないから。」「証拠があればいいですよ、記憶。」
伊藤 「それは、あのー、あのー、当初からお話してるように、記憶が戻ったのは あの、そういう。」
捜査員A「じゃ、何時何分ですかって言えますか、その時。」
伊藤 「 いえ、でも、5時手前だというのを、言えます。」
捜査員A「何を根拠にですか。」
伊藤 「出て行った時間が、5時半頃だったからです」
捜査員A「出て行ったのは5時50分です。違いますよだから。」「証拠がないじゃないですか。」「証拠がないじゃないですか。」
伊藤 「起きた時の、起きた時の記憶ははっきりしています、当初から申し..」
捜査員A「それじゃだめだというふうに言われたんです。」
伊藤 「なぜですか、起きた時にその行為が起こっていたのにそれでは遅いんですか。」
捜査員A「そう..証拠がないからです。」
伊藤 「なぜですか」
「記憶は曖昧ではなく、100%でなければ裁判は維持できない」と鋭く切り返された。
そして、「裁判でもし、それまで記憶がなかったのに急に戻るのはおかしい、なぜ何もわからなかったのか?」
と弁護人に訊かれたら、どう証明するんですかと決めつけられた。
私は悔しかった。
なぜ記憶を失くしたのか、なぜ急に戻ったのか、聞きたいのは私の方だった。
3 検証
1 映画BBDとBB本をミックスした結果
まず、両者をミックスすると、捜査員Aが聞いたのは「何時何分に起きたのか」という意味だったとわかる。
伊藤詩織は当初「記憶がない」と供述しながら、あとになって具体的な性被害の内容を話したのではないだろうか。
2 BB本による事情聴取日の特定
伊藤詩織が最初に警察に行ったのが、4月9日、捜査員Aと初めて会ったのが2日後4月11日。ともに事情聴取を受けている。
4月11日以降、4月27日まで事情聴取を受けたという記載はない。
したがって、4月9日は「記憶がなかった」と供述、11日(捜査員Aに初めてあった日)には「急に記憶が戻った」「起きた時の記憶ははっきりしている」として具体的な性被害状況を供述したのではないだろうか。
3 結論
4月9日 「記憶なし」→4月11日 「午前5時頃起きた時の記憶が蘇ったので、その時の性被害を話した」
この供述の大きな変遷を民事訴訟では秘匿していたのではないか?
なお、以上の結論を映画BBDとBB本を相互に補完する事で、導くことができたが、2021年時点で彼岸花さん@higanbana230が既に指摘されていた。
4 検事事情聴取でも記憶の変遷が発覚
伊藤側から提出された検事秘密録音文字起こし(検事事情聴取反訳:甲64号証)を通読すると、検事が伊藤詩織のどの部分に疑念をもっていたかがわかる。その部分について取り上げ検証していく。
1 目覚めるまで記憶が全くなかったのは本当か
1 第1回検事事情聴取
午後10時過ぎ頃から記憶がなく、朝、下半身の痛みで起きるまで記憶が全くなかったと供述
検事 (途中より)1時間ちょっと越えた辺りで記憶がなくなっているのかしら。
伊藤 そうですね。
検事 もう、本当にその後、全くない状態?
伊藤 全くなくて
検事 あ、そう、うん。
2 第2回検事事情聴取
検事 (途中より)前回もちょっと確認してるとこ、あ、かもしれませんが、(一部略)27年の7月3日に警察でお話してもらってんですよ。あるいは、調書。
伊藤 7月3日
検事 うん。27年の7月3日
伊藤 あ、あのー、はい。
検事 うん、うん。で、そのときの事情聴取の中で、あのー、伊藤さんのほうがね、朝方よりも前の記憶のないときにも、あのー、山口がね私の乳首をかんでいる状況がよみがえってきたっていうお話してるでしょう。
映画BBD「起きた時の記憶ははっきりしている」
BB本では、記憶についてどのように書かれているか?
「タクシーの中で必死に記憶を呼び覚ましてみたが、鮨屋のトイレから目が醒めるまでの間、ぷっつりと記憶が途絶えていた。
「起きるまでの記憶は全くない」1回目検事取り調べ)
【ところが】
「朝方よりも前の記憶のないときにも、山口が私の乳首をかんでいる状況がよみがえってきた」(7月3日警察事情聴取)
3 結論
目が醒めるまでの記憶が全くなかった→それ以前の記憶がよみがえってきたと供述。
記憶が変遷しているようだ。
4 「午前2時から3時まで性行為」産婦人科カルテと、12月12日伊藤詩織ステートメント
※なぜ変遷したのか。それは7月3日事情聴取の前の6月25日、警察が、被害当日にアフターピルを処方したクリニックのカルテを入手。その時の経緯を伊藤詩織は警察に聞かれたからではないか?
そのカルテには「午前2時から3時性行為」と書かれていた。
伊藤詩織にとって今までの供述が根本的に否定されてしまう証拠が見つかっていた。

【午前5時ではなく夜に性行為があった証拠】
BB本の伊藤詩織が出したメールの中にも根拠がある。ここで引用しておく。
あの夜、山口さんに意識のないまま強制的に性行為を行われ
重要 映画公開当日発表 伊藤詩織ステートメント
「当事者として語ること 『Black Box Diaries』監督ステートメント」の一部抜粋

『あの夜、私はベッドに顔を押しつけられ、息きができず、「ここで人生が終わるのだ」と覚悟しました。あの身体感覚は今も残ってます。』
性行為があったのは朝5時ではなくて、カルテのとおり午前2時から3時だったと今でも認識されているのでは?
2 性被害の内容も変遷
1 ケガの状況 検事事情聴取
1回目の検事事情聴取で、伊藤詩織は性被害について時系列に沿って、詳細に供述していた。
その供述の中で乳首のケガ(鏡で出血しているのを見た、あるいは、噛まれていた)については一切触れられていない。
伊藤 その後、すぐにトイレに駆け込んで
(中略)
伊藤 自分が服を着ていないのも、鏡に映ってるのをみて。
検事 うん。
伊藤 驚いて、服を探そうと思って、すぐに、あの、それからして。
検事 うん。
伊藤 ドアを開けて出たら、ドアの近く、ベッドの近くに相手が立っていて
一通り話した後、検事が「強姦致傷のケースは」起訴しやすいと話したにも拘わらず、それでも伊藤が話したのは膝についてだけだった。
前述した2回目で検事に指摘されるまで(乳首を噛んでいる状況が蘇る)、何も語らなかった。
2 映画BBD(民事訴訟)ではどうなっているか
映画の終盤、ホテルで尋問の前日、友人が練習を兼ねた陳述書を読み上げるシーン(文字起こし)
「私は鏡をみて、乳首から出血しており、腕などが赤くなっており、記憶がない私は恐怖で…」
3 検査の目的 検事事情聴取
前述したとおり、性被害に遭った当日の午後、伊藤詩織は婦人科クリニックを受診している。
検察官の聴取において、伊藤詩織と検察官の間で、検査目的をめぐり不可解なやり取りが見られた。
伊藤 そうですね。本当はあそこで検査や、事情を聞いていただけたら、本当に随分、違ったんだろうなというふうに今、振り返ると思うんですけど。
検事 検査は、何の検査をする予定でいたんでしょう。
伊藤 検査がというよりかは、「あ、失敗したのね、これ渡すから」っていう対応だったので、もうそれ以上、相談ができずに、もうなんか。
検事 えーっと、でも警察にも、お話、聞かれると思うんだけど。
その後、他の質問等の後に調書の最終確認をしている場面
伊藤 元々、あの、検査をというよりとにかく妊娠のことが心配だったので、その、検査はその、病気とかは、今やっても無理っていう意識があったので、とにかくピルをもらいに行ったんですけど、
1回目では、性被害の相談、検査とは体の検査をしてもらいたかったという意図だと推測できる。(著書などからケガと推測可能)
しかし、2回目では、伊藤は検査を性病検査と考え、更に受診目的をもっぱら妊娠の心配と強調。
検事事情聴取におけるケガと検査目的の不可解な説明。
ケガの状況が本当にあったのだろうか?
4 結論
伊藤詩織はケガの状況についても供述が変遷している。
高輪署では乳首のケガについて供述していたのだろうか?
【ちょっとひとやちゅみ】
キモっと思った方々。
おめでとうございます。
映画を観たら同じ感情がふつふつと。
伊藤詩織は映画の中で、時折まるで幼児のようになる瞬間がある。その究極形態がエンディングで炸裂。
本当は引用したくないのですが
(伊藤詩織マニアならご存じ?すごく話したいぃ時の伊藤構文)
したいとおもいまちゅ
にじゅうごちゃいだったのにさんじゅうさんちゃいになっちゃった
5 伊藤詩織は性行為があったか、なかったかすら変遷
1 検察審査会申立書
性行為そのものがあったのかどうか記憶がなかったと解釈できる記載が検察審査会申立書の中にみつかった。
自宅に戻った申立人が、自分の体を確認したところ、乳首から血が滲んでおり、痛みの為にシャワーの水を直接当てることができなかったほか、膣内にも痛みを感じた。このため、自宅近くの○○という婦人科クリニックに行き、緊急避妊用のピルの処方を受けた。
性交したという事実を認識していれば「避妊無し性交の為、ピル処方を受けた。」と記載するのではないか。
乳首出血、膣内の痛みがあるからクリニックに行くということは、性交の有無の記憶すらなかったという認識だったといえよう。
2 BB本
BB本の中にも性行為の有無について記憶がない旨の記載があった。
何よりも、私は彼が「妊娠はあり得ない」と言う理由が、どうしても知りたかった。私には記憶がないのだ。

3 結論
映画BBD
「起きた時の記憶ははっきりしている」
BB本
「私の意識が戻ったことがわかり、「痛い、痛い、」と何度も訴えているのに、彼は行為を止めようとしなかった。(初版p49)
「その時、避妊具もつけていない陰茎が目に入った。」(初版p50)
ところが
膣内にも痛みを感じた。このため、クリニックに行きアフターピルの処方を受けた(検察審査会申立書)。「記憶がないので、妊娠があり得ないという理由を知りたい」(BB本)
矛盾しているのではないだろうか?
更に民事訴訟本人尋問で伊藤詩織は決定的な証言をしている。
6 民事訴訟本人尋問(2019年7月8日)
山口側弁護士と伊藤詩織のやり取りの一部を抜粋して引用する。
なお、山口側弁護士の主張が大変長く分かりにくい為、中略しながら引用する。
伊藤詩織は記憶が被害時からずっと保持されていることを否定しなかった。
山口側弁護士 もし仮に体と頭を押さえつけられて窒息しそうになった私といわれるほどの暴行を受けたのであれば、その被害というのは事件直後から忘れ難い記憶としてずっと忘れずに記憶に残るはずですね。
伊藤 はい。
中略
山口側弁護士 話すまでもなくずっと覚えていたと、そういう理解でいいですか。
伊藤 はい。
山口側弁護士 ということは、くどいようですけど、後から忘れていたけれども思い出したというようなことはないということでいいですね。
伊藤 ありません。
山口側弁護士の質問を要約すると、ケガをするような激しい暴行は、トラウマとなるので、被害時からずっと記憶が保持される。後から忘れていたことを思い出す事はないということだろう。
伊藤は上記内容の質問に対し、一貫して否定しなかった。つまり、本人尋問では、被害時点(2015年4月)からずっと被害の記憶は保持していることを認めているのである。
ところが、本人尋問における伊藤の回答は、4月26日映画BBDとBB本のやり取りと、7月3日の捜査一課事情聴取、2回の検事事情聴取、カルテ、検察審査会申立書などで性行為日時の変遷、性行為の有無の記憶の変遷、性被害の内容の変遷が認められる。
伊藤詩織は、本人尋問で嘘の証言をしていたのではないだろうか。
7 まとめ
伊藤詩織は捜査機関の事情聴取時(警察・検察)、性被害の具体的内容いわゆる直接証拠について大きく変遷していた。
また、刑事事件の再捜査を求めた検察審査会申立書では、被害時に性行為そのものがあったかどうかの記憶すら曖昧であったことが示唆される。
以上から、検事、検察審査会ともに彼女の供述の信用性を疑い、不起訴処分、不起訴処分相当と処断したのではないか。
また、民事訴訟本人尋問時においても、事情聴取、あるいは医療機関において、性被害の具体的内容(直接証拠)が変遷したことを秘匿し、嘘の証言をしていた。
伊藤詩織の証言は信用できるか?筆者は全く信用できない。
これだけ性被害の場面が都度変遷するのは、そのような事実がなかったからにほかならないのではないだろうか?
筆者は、伊藤詩織が著書等で主張するような性被害はなかったと考えている。
【真面目なコラム】
今回の伊藤詩織のような供述の信用性の話では、「性被害者の供述が変遷するのは当然」「供述できずに立件できないものが多数ある」との批判が考えられる。
このような事実があるのは否定しない。しかし、伊藤詩織の場合、自分自身は供述が変遷している事を認めていない。
それどころか、医師のカルテと伊藤の主張に齟齬がある事への反論として「医師の前ではカルテのように言っていない」「医師が勝手に書いたのではないか?」「医師や看護師は調査の専門家ではない(おそらく調査とは聞き取りという意味で使用しているものと思われる)」と他者を批判している。
更に、伊藤詩織はこの他今回の映画騒動でも「言った言わない」の争いになっている。
果たしてこのような性被害者がいるのだろうか?
民事訴訟の結果
以上の問題点があったにもかかわらず、民事訴訟は、性被害ものものについて山口敗訴、伊藤勝訴という結論になった。(デートレイプドラック部分については伊藤側敗訴)
刑事と民事で結論が異なったのは、一般的には事実認定するための立証の程度が異なるからと言われている。
もちろんその理由も妥当するが、様々な証拠を比較検討すると、それ以外の要因も原因であることがわかる。
では、伊藤側はなぜ勝訴できたのか?
8 なぜ民事訴訟で勝てたのか?映画BBDで判明!民事訴訟必勝法
1 映画BBD2017年6月30日のワンシーン
映画BBDの2017年6月30日「進行中の捜査について本を書くことに決定した」場面のスクリーンショット(以下スクショとする)。

このスクショには資料と思われる紙が映っている。映画では一瞬その資料がアップで映っていた。筆者が確認したところ、検事秘密録音の文字起こしであることがわかった。2017年6月末の時点で既に検事事情聴取の文字起こしまで存在していたことになる。
さらに文字の1つ1つを検証すると、いわゆる甲64号証検事事情聴取反訳とは微妙に異なることも判明した。
この独自の文字起こしは伊藤詩織自身が個人的に専門業者に依頼したものなのか?自分で文字起こしをしていたのか?あるいは書籍の出版社が作成したものかははっきりしない。
いずれにしても、前述した検事事情聴取反訳の一部を読んでもわかるとおり、検事がなぜ不起訴にしたのか十分な説明をしていたことは理解できるだろう。
伊藤詩織が、警察や検事がなぜ逮捕を止めたのか、不起訴にしたのか十分な説明を受けていないと言うのは間違いである。
記事を読み進めてきた人の中には、この時点で必勝法が何かわかる読者もいるのではないか。
2 性被害民事訴訟で勝つために
1 民事訴訟必勝法その1 検事への質問+秘密録音
検事秘密録音の文字起こしを読んで感じたことは、不起訴理由を丁寧に説明してくれる事である。
とすると、民事訴訟をするにあたって、検事に質問をして弱点が明らかにしておくことが極めて重要となる。検事事情聴取を録音しておけば、なおさらよい。
2 その2 弱点の徹底的な検証 一貫性+繰り返し話す事
弱点を知っただけでは、意味がない。
伊藤詩織のケースでは、「供述の信用性」特に記憶の変遷が最も弱い部分であった。
弱点をつぶすこと、言い換えると一貫性が不可欠であろう。
この点に関連する筆者のポスト

アフターピルを処方し、カルテに午前2時と記載した産婦人科医が控訴審判決直後にポストした一部引用 (後にポスト全文を再掲)

民事訴訟提起前から、特に直接証拠(性被害の場面)の記憶の変遷という弱点を知っていたからこそ、ストーリーの構築、BB本の録音内容の改ざんなどで、一貫性を保てたのは当然ともいえる。(もっとも、それでも一貫性がない部分があったのは前述のとおり)
更に、同じ話を繰り返しすることで、一貫性が強化され、より自然になるのもある意味当然であろう。
一方で、筆者のポストは2020年当時であり、嘘とは、著書内容、あるいは本人尋問などの理由でポストしていた。
検事事情聴取、映画をみた現在では、いっそう強く「彼女の嘘のつき方も一貫している」と感じている。
3 その3 法曹界における一貫性の確認方法に対応する
私は素人なので、検事事情聴取を読むまでは供述の一貫性を確認する方法として、他の強力そうな証拠を使って、供述の矛盾を指摘し一貫性を潰すものと考えていた。
具体的には、午前2時と書いたカルテを示して、貴方の主張はおかしくないか?矛盾してないですか?と質問すると考えていた。
しかし、このような方法で、検事が質問することはなかった。
あくまで、伊藤詩織自身の供述同士の矛盾点を示して、質問していた。
とすると、民事訴訟においても、準備書面、陳述書の話が常に一貫するように徹底すべきであろう。
本人以外に陳述書をお願いする時にも、きちんと打ち合わせをして、本人と内容に齟齬なく「一貫性」に注意する事が極めて重要となる。
※もっとも、このような打ち合わせができそうな関係者(伊藤詩織のケースでは友人)の陳述書の証拠価値が問題となるも、伊藤山口民事訴訟では重要な証拠として採用されている。
4 その4 民事訴訟で一貫性ある証言をしても、捜査側の供述調書で否定されるのでは? 大丈夫 基本的に供述調書が開示される事はない
不起訴事件の供述調書が開示を受けることができる場合は極めて限定的

伊藤詩織及び元弁護団は供述証拠が開示されることはないと思っていたのではないだろうか?
確かに、捜査機関からの供述調書の開示はされなかった。しかし、控訴審において山口側が高輪署の供述調書の開示を求める過程で、追い詰められた?伊藤側によって結審直前に出されたのが検事事情聴取反訳である。
もし、高輪署事情聴取調書が出てきていたら、裁判の結論を左右していたのではないだろうか。
供述調書が開示される可能性は極めて低い(必勝法)
9 民事訴訟で弁護士は、カルテにつきどのような主張をしていたのか。映画BBDに関連した弁護士同士のバトル。
伊藤詩織山口敬之民事訴訟の控訴答弁書(伊藤詩織側)の一説。
医師が作成する診療録の記載内容については、表向きは控訴人の主張の通りであろうが、現場は必ずしもそうでないことが、本件○○のカルテ自体から分かる。これを巡って最も客観的な事実はコンドームを着用していなかったことであり、控訴人も認めている。
この一点で○○のカルテの正確性は疑われる。そもそも着用していないコンドームが破損するなど客観的にあり得ないことが堂々と記入されている。
その一事でカルテの正確性は信用できない。恐らく○○の医者を訪れる患者の多くはコンドーム破損によるものであろうから、医者が機械的に思い込んだのであろう。
本人尋問時の伊藤詩織の証言
弁護士 これは○○のカルテですが、上のほうに、「AM2ー3時頃、コンドームが破れた」と記載があります。あなたはこのように答えたんじゃないですか。
伊藤 いいえ、違います。私が起きて事実を確認したのが5時だったので、この時明け方とだけお伝えしていました。また、ここでは、コンドームが破れたなどという言葉も使っていないため、勝手に書かれたものだと思います。
現場は必ずしもそうではないと一文でわかるとは。弁護士は現場にいなくても一文でわかるらしい。医師は、患者が話す内容をそのままカルテに書くのでは?
機械的に思い込んだ(と弁護士に勝手に言われ)、勝手に書かれたと言われた医師の気持ちはいかほどか。
・弁護士さんなのに調べもせずに書いている事が判明

西廣弁護士とともに、伊藤詩織と伴走していた村田智子弁護士さんお元気ですか?
2 控訴審判決(確定)
診療録は医師がその業務上作成するものであることなどに照らし、その記載は信用することができ、被控訴人が○○の医師に対し、上記診療録の記載どおりの申告をし、これを同医師が診療録に記載したと認められるのが相当である。
※注意 本裁判の一審(東京地裁)判決ではカルテに不正確な記載がされたとの疑念も払拭することができないと認定。裁判の怖さ。
控訴審判決直後の○○医師のX(旧ツイッター)

3 映画映画Black Box Diariesによる弁護士同士のバトル
1 伊藤詩織現代理人と元代理人による言った言わないバトル
現伊藤詩織側代理人神原弁護士
「なお、西廣弁護士側には本年2月以来くり返し、修正したバージョンを見てほしい」
西廣側代理人側
「修正バージョンを見てほしいとは言われていない」
佃弁護士
「14回連絡したが回答なし」
言った言わないの話。カルテと同じ状況。
西廣弁護士側12月11日声明
BLACK BOX DIARIES日本公開は明日12日からで
— 🍙高橋ユキ🍙 (@tk84yuki) December 11, 2025
伊藤詩織監督らは
15日にFCCJにて会見を予定していますが
作品について修正を申し入れている民事裁判の元代理人・西廣陽子弁護士のコメントが発表され(本日12/11付)
SNSにアップしても構わないとのことですので
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12日伊藤詩織ステートメント
依然として見解に齟齬がある模様。
伊藤詩織はメールなどの証拠があるとの事。
西廣弁護士は反論できるか?
2 角田弁護士と神原弁護士、この件に関連してか?対立している模様
Colabo弁護団のメンバーのうち、伊藤詩織のかつての弁護団の角田由紀子、現在の弁護団の神原元が対立することになり、仁藤夢乃とは別々にしか同席できなくなった原因である、伊藤自ら監督したドキュメンタリー映画の「日本上映版」を公開するシネコンでは、作品紹介にて監督名や内容すら書いていない。 https://t.co/5tBnAUuYqd pic.twitter.com/ekdiBDXJqP
— MUNEGASHI Isako (@isako134) December 3, 2025
https://x.com/Nathankirinoha/status/1647370783411539968?t=ne9Fss2cBpZLzlKzGWNONg&s=19
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10 Black Box Diaries 日本版予告編 そして医師が結末を予言
映画BBD日本予告編
この映画は本当に真実を描いているのだろうか?
映画が公開される事で、映画の内容に興味を抱き、更に、伊藤山口民事訴訟、言い換えると伊藤詩織の性被害は本当か?疑問をもったり、検証を始める人が増える事を願っている。
最後にもう一度アフターピルを処方した医師のポストをみてみよう

