人生で初めて救急車に乗った話。
ご訪問ありがとうございます。
ジャグリング日本チャンピオンでパフォーマーのリスボン上田です。
今日は人生で初めて救急車に乗った話をします。
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腰が痛い。
めちゃくちゃ痛い。
少し姿勢を変えようとするだけで、激痛が走る。
痛みが走ると、10秒ほど歯を食いしばり、Tシャツの裾を握りしめる。
呼吸が浅くなり、肩で息をしているのが自分でもわかる。
これはもう病院に行かなければ。
時間は19時。
通常診療は終わっている。
最寄りの救急外来のある病院はどこだろう?
こんな時の為に調べておくべきだった。
とりあえずどうやって行くか考えよう。
車で行くか?
いや、こんな状態で運転するのはどう考えても危ない。
無理だ。
タクシーで行くか?
座席に乗り込む時と降りる時の中腰の姿勢を想像するだけで冷や汗が出てくる。
こんな状態でそんな姿勢をとったらどんな激痛が走るか、想像も出来ない。
無理だ。
救急車を呼ぶか?
非常時以外の救急車の利用が議論に上がる昨今、この症状で救急車を呼んでよいか全くわからない。
なにしろ今まで救急車を呼んだ事がないのだから。
痛みの出る間隔がどんどん短くなってきた。
比例して痛い時間が長くなってきている。
症状によっては断られる事もあるらしいし、救急車の要請が妥当かの判断は救急の人に任せるとして、とりあえず119に電話しよう。
「火事ですか?救急ですか?」
ドラマや映画で聞いた事のある質問がまず飛んできた。
「救急です。」と、答える。
続いて、症状や住所についてのやり取りをする。
「5分で到着しますので、お待ち下さい。」
救急車が来てくれる事になった。
救急医療のリソースを使ってしまった申し訳なさ、救急車が来てくれるという安堵、この症状が救急車を使うのが妥当な症状であるという不安が混ぜこぜになった気持ちを抱く。
電話を切り、顔を上げると下り階段の先に玄関が見えた。
玄関を目指す。
いつもなら10秒もかからず降りられる階段にやたら苦戦する。
今日に限って段数が多いんじゃないかとさえ思える。
あと2.3段というところでインターホンのチャイムが鳴る。
ここからインターホンに向かうより、玄関に向かうほうが早い。
引き続き玄関に向かう。
ふと、降り慣れた階段に5分以上かかっている事実に気付き怯える。
靴を履き、玄関ドアを押し開ける。
全身に力を込められず、ドアが重い。
少しだけドアが開いたところで、ドアの重さ+ドアが閉まろうとする力と、ドアを押し開けようとする力が均等になってしまう。
少しだけドアが開いた状態で救急隊員の方と話す。
まるで映画「シャイニング」の有名なシーンみたいだな。
元気になったら誰かに話したいな。なんて事が一瞬だけ頭を掠める。
しばらくそのままで会話をする。
救急で助けに来たのにチェーンロックかけたままかよ。
早くドア開けろよ。なんて思われていたらどうしよう。
違うんです。
力で釣り合ってしまってるんです。
痛みが落ち着いたタイミングで呼吸を整えて、何とかドアを押し開ける。
指示されるままストレッチャーと呼ばれる移動式のベッドに横たわり、救急車にストレッチャーごと乗せられる。
車内でひとしきりの確認が終わると、救急車はサイレンを鳴らしながら発車した。
初めて聴く車内でのサイレンに不思議な感覚を覚える。
15分程かけて救急車は病院に到着した。
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