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部屋から一歩も出ずにSNSだけで犯人を当てる『ミカクテイ事件の観測者 Demons' Timeline』 表垢と裏垢の特定がマジで楽しい好評レビュー

一言でいうと、X(蔑称)みたいなSNSのタイムラインだけを読んで、表垢と裏垢を突き合わせて「この人これじゃん」を特定していく推理ゲー
現場には一切行かない。全部ネットの中で解く。

体験版の1章やって、そのまま買って、全部通してクリアしました。先に言っておくと圧倒的好評、めちゃくちゃ納得です。
体験版で1章まで無料。しかもそのセーブは製品版に引き継げるので、まず体験版でちまちま繋ぐのが楽しいかを確かめてから買えます。親切。

PureRefでまとめながらやってたら、マジのネトストみたいになっちゃった画像みて。
中央のツイートだけぼかしナシにしてありますが、こういう情報の断片から紐づけるのが大好きな人には、手放しでオススメできます。

以下、ネタバレなしレビューとなっております。こういった描写があるよという記載はありますが、作中の謎解きやクリティカルなネタバレ等はありません。

プレイ時間:大体10h / プレイバージョン:v1.7


Pros / Cons

よかったところ

  • 裏垢の単体だと意味不明なツイートが、表垢と繋がった瞬間に意味を持つ。本物のネトストの味

  • 本人が気をつけてても、他の人のツイートからバレる、あのリアルさがある

  • SNSの再現度が高い。クソリプも喧嘩腰も善性リプもマジでX(蔑称)

  • 導線が丁寧。ストーリー、操作ともに丁寧です

    • 例えば固定ツイートの推理メモで、年齢早見や前提情報を確認できる、アイコンでその人のホームに飛べる、痒いところに手が届く

  • 情報をちまちま繋ぐのが好きな人には最高の作業感

  • 物語も気になる引きを序盤から用意してくるので◎

    • 序盤から用語集が充実しており、パラノマサイトとかの資料みてニヤニヤしちゃう人にオススメできる

賛否・気になるところ

  • Xに実在するアカウントが出てくるので、人によってはノイズになるかも(余談で後述)

  • 途中、インターネットの悪しき描写が全体的にあって人によっては厳しそう・小骨になる場面も

オススメできる相手

  • 情報をゆっくり繋ぎ合わせるのが好き 

  • インターネットの汚泥に慣れている

  • 『都市伝説解体センター』のSNS調査で「これじゃない」と思った人

    • SNS調査といいながら、適当なユーザの虚無のツイートをポチポチ眺めるだけで、情報精査やネトスト感はなかったから物足りない。という人にオススメ

オススメできない相手

  • いまのX(蔑称)でダメージ喰らう人

  • 偏見や差別まわりが小骨になったり、ウ”!てなっちゃう人

  • 都市伝説解体センターのSNS調査の悪意でしんどくなった人


単体だと意味不明な裏垢の一言が、表垢と合わせると意味が出てくる

このゲームの楽しいポイントはこのあたり。裏垢の単独ツイートだけみて、なんだこれとか、ふーんだったものが、表垢と繋がった瞬間、急に意味を持ちだす。これが本物のネトストインターネットの味すぎる。

たとえば裏垢で「どんな手を使っても達成してやる」って息巻いてるアカウントがいて、あれ?と思って表垢を見に行ったら、なんか大変そうな現状をポツリと言ってたりする。あるいは表垢で「色々心配をかけていると思いますが、これからも応援よろしくお願いします!」ってキラキラ投稿したあと、裏垢では「キツイ」とだけ吐いてる。ああいう質感のオンパレード

本人が表と裏を必死に分けてても、他人のツイート経由で情報が漏れてバレたり。リア垢とか鍵垢界隈でたまに見るやつ。あれがそのままゲームになってたりします。

SNSの再現度が高すぎる

とにかくX(蔑称)っぽい。投稿の口調も、身内ノリも、表で建前・裏で本音の温度差も。返信のクソリプ感と喧嘩腰もマジでX(蔑称)

「願わくば以前のように戻ってほしいです」みたいなリプに、「あなた一人が気に入らなくても、うちを生きがいにしてくれてる客はたくさんいます。無理して来なくて結構です」って返してる店垢とか出てくる。

改行の感じもそれっぽい。あの空白行つくって返すやつ。ameblo並に改行いれてくるやつ。やってると「俺は今X(蔑称)をみせられている」って気分になる。

余談1 (ここ特殊すぎる諸説ポイント) Xでみたことあるアイコン出てきて、この人現政権への立場どうだったっけ…が過って、めちゃくちゃノイズになったのちょっとオモロポイントです。たぶんご好意出演なのかなと思ってる。

余談2:「プレイフィールがもったり」について
「プレイフィールがもったり」ってレビューを見かけたのでそれに対する所感。
謎解き自体はサクサク解けるし、難易度も簡単。詰まって進めない、みたいなことはない。じゃあ何がもったりかというと、ネトストするのに操作が上下スクロール主体になるので、そこで推理ゲー特有のまったり感が出ることがある、ってのは感じたかも
でもこれ系のゲームは基本そういうものだし、そのもったり感を回避するための心配り(ワンクリックで飛べる遷移まわり)が充実してるので、自分は気にならなかった。
情報をゆっくり繋ぎ合わせるのが好きなタイプなので、ざっと一周見て、ちまちま振り返って、ピースを埋めていく作業が好物というのも大きい。

近いのは『Type Help』とか『未解決事件は終わらせないといけないから』あたり。プレイの快適さはこちらの方が感じたかな。ストーリーのわかりやすさ面白さや時系列も、自分はこのゲームの方が好みかも。


ここは賛否:ネットのキツい描写

ここはX(蔑称)だよ

途中から「ちょっと怪しさ出てきたな…」と思ってたら、ある章でいきなりネットの悪しき部分が強めに出てきて、ウワッとなってしまった。女性軽視(本来の意味じゃないほうのフェミ=ミサンドリー(※)的な描写)とか。他にもX(蔑称)から産地直送しました?というラインナップが多く、そういうのを含めて、インターネットの悪い部分を全体的にしっかり描いてくる感じ。

※注記:自分の理解だと、本来のフェミニズムは「性差別に反対して公平な社会を目指す考え方」で、男女どっちでもなれる。男性差別(「男は大黒柱」「デートは男がおごる」など)にも反対する立場で、男性嫌悪(ミサンドリー)とは別物。作中のは、ネット煽り文脈のほうの“フェミ”っぽい

当時のプレイメモログだと以下の感じ

見覚えのあるX(蔑称)の男女論争すぎてTL読むのがちょっと怖くなってきたな。女性のテストプレイヤー複数人いなかったんか?という偏見Dis最終的に沸くような感じにならないといいが。都市伝説解体センターのSNS調査が苦痛っていう人いて、それは全くピンとこなかったけど、こっちのは読み進めるのなんか怖いなぁ。これ単体ってより、このゲームが面白いからこそ、これ起因で場外で変な論争加熱しそうで嫌だねって方

ネガティブポイントとしてあげたけど、ストーリー導入時の注意やLの固定ツイ、ホームのエレコさんの会話とかから、意図的に仕上げているものだというのはわかっているので、質感ポイントとしては高い(エレコちゃんこういうこといってるけど、ちょっと前の章でヨウコちゃんにドロドロ裏垢部分の担当させたくなさそうだったり?っぽい描写があり当たっていた場合可愛いね

インターネットのキショいところを描くなら定番のネタではあるし、そういう演出なのはわかる。わかった上で&自分としては表現規制反対派とか、慎重に派閥なんだけど、これはなんか萎える。インターネットバトラーの気質があるせいで臨戦態勢に入ってしまう。難しいぜ
尚、国旗毀損のバカ法案に反対しなかったやつは、ゾーニング周りの表現規制馬鹿にする権利ないからよろしくね

Disってるけど、まぁインターネットにいるわなこういうやつ、っていう味は確かに出てるので、その点は高評価です。ただ自分が世界くんを信頼していない(このゲームを作れたり、このゲームにリアルを感じる人ならわかってくれると思います)ので、これもとに変な偏見強化したり、Vの配信で変なコメするやついそうで、架空の存在に嫌だな~~~~ってなってる。
なにと戦ってるんですか? 

とかいってたらライト排外陰謀論入ってきて草生えた。

地獄インターネットがちゃんと再現されてるので、光の擁護コメとかも、そのままTwitter(現:X)から持ってきたみたいなのが多い。

はぁ・・はぁ・・フラットな目線とか言いつつ、主張に一貫性がないとか、幸福度が低い、学力の遅れ等を揶揄するツイートをするアカウントだ・・・! こ、ここはX(蔑称)!?

というか登場する垢、いまんとこ全部「X(蔑称)で見たな…」しかいない。

そこまでインターネットを再現しなくていい。

とはいえ最後までやった感じだと、この手の描写に対する自分の態度は解消しました。女性のテストプレイヤー複数人いなかったんか?という偏見Dis最終的に沸くような感じにはならない着地でした。オタクくんは善も悪もあるインターネットが大好きなので。

そもそも元々、ちゃんとワンクッション置いてくれてるんですよね。手前に「地獄だぞ」的な予告を挟んだり、パッと処理して進めたほうがいいだろう、みたいな配慮が入ってる。

作中には男女論争あるあるの「結局、両極端な奴らが問題なのでは」みたいなツイートもあるし、そもそもやりたいことは分かるので。むしろSNS調査=SNSのカス・汚泥描写としては、顔ぶれとしてほしい味ではある。各論争のいつもの顔ぶれ(近寄りたくないやつ)が一通りある感じ。ゲーム単体の描写としてはリアルでいいね~^^^で楽しめるんだけど、Vの配信とかでこのターンになったときに沸くコメントみたらバチ切れちゃうかも。愚かなインターネッツァーなので…の感じでゲーム描写としては好き


勧める人ちょっと選ぶかもって思ったとこ その2

あと同系統で、ホモフォビア寄りのネタ描写もある。男から好意向けられてウワー!のやつ。Lくんならまぁそうだろうな感は多少あるってのと、自分はまぁこういうのも現実にはあるよな、で受け取れるんだけど、この手のは炎上ポイントが高いので、ちょっと構えた。該当クラスタへの勧め難さは+1かも。

自分の立ち位置を一応書いておくと。同性愛者が同性から拒絶されて悲しいのと同じように、異性愛者が恋愛感情を向けられて「ウワッ」となる感情もあると思っている。ただ現在のパワーバランスや歴史背景を踏まえると、同性愛者差別のほうが力が弱くて、異性愛者のほうが力関係的に強い。その勾配を考えると、いまは同性愛者への差別的なものは控えるべき、という立場。自分自身、そもそも知らない人とか好ましくない人から恋愛感情を向けられるのがふんわり嫌なタイプなので、その辺のバックグラウンドから来てる感覚でもある。

で、その関連で気になったのが、男男(男性同士)は「うわっ!!」的な描写なのに、女女(女性同士)は「あら~」的な感じで済ませてたところ。男男当事者からしたら、この非対称はちょっとあれかもな、というのもあり、人によっては小骨ポイントとなりうるなと思った。(でもこの作品の汚泥X(蔑称)通過できる人なら、このあたりもいけそうではあるか)


導線が丁寧

作業のメインは上下スクロールなんだけど、他の画面への遷移が簡単にいけるようになってる。ホーム画面とか。気になったアイコンを押せば、その人のホームに飛べる。「こいつ何者だ」をすぐ深掘りできる。地味なんだけど、こういうところが雑なゲームは調べ物のテンションが削がれるので、ちゃんとしてるのはデカい。POINT高い。

あと上の方に推理メモがあって、そこで年齢の早見ができたり、前提情報を確認できるのがとてもとても良い。断片から人物を組み立てるゲームで前提情報をインターネットで調べる必要ないのほまーにありがたい。頭の中だけでやらせない親切さがある。

あと途中で「あっこれは」とブクマした情報や、「この人これじゃん」ってメモした推理が、後でちゃんと生きるのがアツい。自分でマークした手がかりが効いてくる感じ気持ちがいい。

あとヒント機能もあって、時間制限もゲームオーバーもなし。詰まっても最後まで行けます。自分はヒント使ってないけど、投げずに済む作りなのは親切。

物語も気になる

体験版で買いを決めたのは、単純に続きが気になったから。今後も似た事件を似たやり方で解いていくんだろうな、という手触りがありつつ、用語集をのぞくと明らかにデカい背景がありそうで、そこでワクワクした。

相棒のにゃすてりあについても、早い段階で「おや…?」ってなるテキストが出てきたりして、そこもワクワクポイント+だった

あと主人公のエルくん、程よく香ばしいのが大好き。にゃすてりあ・ヨウコ・エレコに暴露されるエピソードのおかげで、絶妙に憎めない可愛いキャラになってるんですよね。

それから、「あ、これはもしかしてそうかな?」っていう引っかかりが、ちゃんとテキストの中に置いてあるのがめちゃくちゃいい。自分の予想が当たってたら嬉しいな、って前のめりにさせてくれる。

あと盛り上がるターンでBGMが切り替わるのもいいんだよな。ここぞの場面でちゃんと乗せてくる。

推理可能なエリアと、推理するにはちょっと難しいエリアのストーリーテリングの塩梅も、個人的にはOKライン。推理できるエリアは普通に楽しいし、難しいエリアの語りもちゃんと良い。


『都市伝説解体センター』のSNS調査で物足りなかった人へ

『都市伝説解体センター』のSNS調査で「これじゃないんだよな」と思った人はこのゲームで満たされるかもしれません。

あっちはSNS調査と言いつつ、適当なユーザーの虚無ツイートをポチポチ眺めて、世間の大まかなイメージを洗い出す感じだったけど、こっちは一個一個のアカウントを人間として詰めていく。ゲーム的に好みなのはこっちでした。

ただ逆の注意もあって。都市伝説解体センターのSNS調査で、あの悪意にやられちゃった人は、こっちはやらんほうがいいかも。あっちが「無」だったのに対して、こっちはX(蔑称)そのまま原液でお出ししてくるので。金持ちの家庭でもカルピスの原液はもっと薄めるだろ、ってぐらい、X(蔑称)の汚泥原液がそのままゲーム内に出てきます。

結論:買い

全部通しでやった。おもしろかった!!!!!!!!!!!
時系列とか人物まとめるのやっぱり楽しいよね

途中はX原液だったり細かい小骨もあったけど、トータル楽しいから「しっかり面白いオススメ枠だな~」くらいに思ってたんだけど、EDでオッケ~~!になっちゃった。オタクはあぁいうのが大好き。ED周りの語りとテーマが好みだったのも大きいかも。

Steamのレビューで「圧倒的に好評」だったけど、触って納得しました。部屋でタイムラインだけを頼りに人を特定していく手触りが好きそうなら、体験版だけでもどうぞ

短いけどネタバレありで話してる方 ふせったー
https://fusetter.com/tw/7XWBe6LE

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