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共感は遠浅の海のように

今いる親の家、実家は昭和ハウス。
庭が一応あるからなのか、とにかく虫がひどい。
昨日も大雨のせいか、羽のついた小さなアリのような虫が大量発生した。

どっから出てきたのかわからない。

マグカップをテーブルに置いて、床につく。
朝、マグカップの中を見ると、しっかり
5匹の虫がいた。

母親に言うと、

「洗えば平気よ」

そこじゃねんだ。
虫がこれだけ出たのは何でだ?って聞いてんだ。


風呂場。
入る前に壁、天井、シャワーのヘッド等
しっかりと確認する。

なぜならナメクジがこんばんはするから。

いないことを確認。
いざ、シャワー。

……。

いた。それも同じ目線の高さに。
一触即発。

お互い、大きな動きはない。

急いでシャワーを浴び終え、急いで服を着る。
そして割り箸を持ち出し、ナメクジをつまみ出す。


物事ってのは捉え方次第。

カップの虫も洗えば、確かに大したことはない。

が、

そこに私が欲しかったものは
共感だったのかもしれない。

「大変だったね」

深い共感ではなく、浅く、頭をポンポンってする程度の共感。

人との関係とはそんなものなのかもしれない。


シャワー上がりのひとり時間。

麦茶を飲みながらふと、そんなことを考えた。



──共感は遠浅の海のように──
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