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ジャングル/ [熱帯夜]シロクマ文芸部

「熱帯夜になります」
 テレビの予報を聞いてうんざりする。なるも何もずっと熱帯夜じゃないの。
 窓を開けるのも薄着も色々してみても、何もしなくても噴き出してくる汗。クーラーをつけるという選択、水風呂につかるという選択。親は体が冷える前に財布が風邪を引くという。
「おねえちゃん、私の部屋に来て」
 妹が私の手を引いて自分の部屋に連れていく。
 壁に貼られた動物の絵と家中の植物を運んできたらしい。
「ジャングルだよ、ジャングルなら暑くても仕方ないよね」
 汗だくになりながら妹はそう言った。どこで知った知識だろう。
 私は妹を連れてリビングに行った。暑さに耐えながらうちわであおぐ母と扇風機の前を陣取っている父。
「リビングだけはクーラー入れようよ。そうすればここで勉強できるから」 
 両親が顔を見あわせてクーラーのスイッチを入れた。
 私が自分から勉強すると言うのはそれほど意味があったらしい。
 夜はここで布団を敷いて寝ることを提案してみよう。



こちらの企画に
参加させていただきました。
小牧幸助さん
ありがとうございます。


 見出しイラストはぽてさんに描いていただきました

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#シロクマ文芸部
#熱帯夜
#小説


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