不登校の連鎖の正体|「なぜ息子が?」の裏に隠れていた親の物差し
息子が不登校になった時、私は絶望しました。
でも、振り返れば私の家族には、ずっと前からその『芽』があったのです。
◆祖母の「残念だったね」という言葉
私には兄が2人います。
以前もnoteに書いたのですが、上の兄はできが良く、下の兄は中の上あたり。
両親はそれほど学歴がある方ではないからこそなのか、運動よりも成績のことばかり気にかけていました。
人として、何が大切なのかよりも学力の方が優先で、常に成績を比較され闘争心や羞恥心を仰ぐような教育だったと思います。
特に父よりも母の方が、学力に対しておかしな物差しがありました。
一番兄弟の中で犠牲になったのは、下の兄です。
中学時代、運動好きだったのに、成績が振るわず勉強に専念させるため、部活を辞めることになりました。
しかし、両親が望むような高校には成績が届かず断念し、それでも県内2位~3位の県立高校に合格しました。
驚くべきことに、母方の祖母が発した言葉は、「合格おめでとう」ではなく、「残念だったね」という言葉です。
そして母は、祖母の言葉に対して反論するわけでもなく「この子は県内トップ高に行く学力はあったけど、内申が悪かったのよ」と言ったのです。
その時私は、小学生ながら「兄が可愛そうだ…」と心の中でつぶやきました。
◆家庭内の地獄と母の謝罪
高校に入学した兄は、しばらくして学校に行かなくなりました。
授業中教科書を忘れ、眼鏡が飛ぶほど先生に殴られ鼻血を出したのです。
今でしたら大騒ぎですが、その頃は教師の暴力に親は過剰反応しませんでした。
兄は殴られたのに、母は学校に謝っていたようです。
それから兄は、家庭内で暴れるようになりました。
高校にもいかず、暇を持て余してパチンコに課金し、借金して夜のホストとなりました。
仕事も続かず、お金が無くなると私の貯金通帳に手を出して、お金をおろしてどこかに消えました。
警察が家に来たこともありました。
父と殴り合いの喧嘩をして、何度家の中で地獄を見たことかわかりません。
家の中がメチャクチャでした
私は、両親の喧嘩が絶えない中、高校受験を迎えました。
私も上の兄とは同じ高校には入れなかったものの、下の兄と同等レベルの高校に合格したのです。
母方の祖母はまた、「合格おめでとう。惜しかったね」と言ってお祝いを渡されました。
私は、お祝いは要らないから嘘でも「合格おめでとう!凄いね!よくやったよ」という言葉が欲しかったです。
兄がグレたくなる気持ちがよくわかりました。
兄は不登校から10年ほど立ち直れず、職を転々と変えていましたが、結婚を意識する人(現在の奥さん)が現れて、資格をとって就職し、通信高校に通い高校を卒業しました。
義姉に出会えたことは、本当に感謝しています。
◆連鎖していた「おかしな物差し」
その頃、母の妹である叔母の娘も中学で不登校になっていました。
叔母は元教師でしたが、話題がいつも、娘自慢でした。
学年で一番だった期末テストの話や通知表がオール5で将来は医者になりたいと言っているとか、そんな話ばかりしていました。
従妹がどんな日常を送っていたのかわかりませんが、
不登校のため、高校受験もできなかったので、大検をとるといって寮に入っていたようです。
そこで自傷行為をして、救急車で何度も運ばれた話を最後に聞きました。
叔母は最後まで、娘が不登校になったのは、成績が良くて可愛いからいじめられていたと言ってました。
◆結び:気づきと決意
私は、息子が不登校になった時、親からされてきた物差しは、知らず知らず自分も染みついていたのかと反省しました。
中学に入学してから、成績の事を気にしていたことや長男と比較していたこと、表面に出さなくても薄々と次男には気づいていたのかもしれません。
母も叔母も私も、先の将来への言葉かけの度が過ぎたのかもしれません。
それは、子育ての不安。自分の不安からでした。
将来の心配よりも、昨日より今日、半年1年前よりも今日、一つ一つ出来たことに目を向けて、成長を喜ぶ声掛けをしていくことに意識を向けました。
不登校になって反省しきれないほどの反省が、頭の中でグルグルしていました。
私の代で、不登校は終わらせたい。
そのためには、息子たちにおかしな価値観を植え付けてはいけないと強く自分に誓いました。
息子が不登校になったとき、将来が不安で仕方ありませんでした。
先が見えない暗闇の中で、心が折れそうになる日もありました。
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