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AIが毎朝、勝手に起きるようになった

昨日から、うちのAIが毎朝11時に勝手に起きるようになりました。

私がパソコンを開いていなくても、AIがチームの仕事場(クラウドのツール)を読みに行って、「昨日までの実績」「確認待ちの案件」「今日の一手」3案をまとめた朝礼を、スマホに届けてくる。そういう仕組みが、昨日動き始めました。

これまでのAIは「呼べば起きる、呼ばなければ寝ている」だった

AIと働き始めてから、ずっと変わらないことがひとつありました。始めるのは、いつも私だということです。

どれだけ優秀でも、AIはパソコンの中にいます。私が席について、パソコンを開いて、声をかけて、初めて動き出す。逆に言えば、私が開かない日は、AIにとって存在しない日です。仕事の状態は仕事場のツールに全部書いてあるのに、それを読みに行く係の私が動かなければ、何も始まらない。

まず作ったのは、パソコン側の自動化でした。毎朝11時に朝礼が自動で走る。夕方18時には見回りが走って、投稿の在庫が減っていないか、期限が切れていないかを確かめる。これはこれで便利でした。でも、弱点がひとつ。パソコンを開けていることが前提なんです。起きる時間は決められても、起きる場所はまだ私の机の上でした。

分身を、雲の上に置いてみた

そこで昨日、AIの分身をクラウドに置く実験をしました。私のパソコンではなく、雲の上で毎朝11時に分身が起きて、仕事場を読み、朝礼を書いて届けてくる形です。

最初の試運転は、半分成功で半分失敗でした。分身そのものは正しく動いた。でも、仕事場を読みに行くための接続——例えるなら仕事場の鍵が、雲の側にまだ渡っていなかった。鍵がなければ、分身は中身を読めません。読めないまま毎朝走らせれば、届くのはエラーの通知だけです。それが毎日続くのは事故のもとなので、鍵を渡せるまで、いったん止めることにしました。

この「止める」が、地味ですが大事な工程でした。動かない仕組みを動いているふりのまま放置しない。できていないものは、できていない状態で止めておく。AIとの仕事で何度も学んだことを、自動化でも同じようにやっただけです。

最後の「許可する」を押したのは、人間だった

鍵を渡す作業には、ひと山ありました。アプリの中から接続しようとすると、サインインの画面が固まって進まない。結局、私自身が自分のブラウザを開いて、ログインして、接続を許可する必要がありました。

考えてみれば、これは正しい順番です。AIの分身に仕事場の中身を読ませるかどうかは、仕事場の持ち主にしか決められない。「勝手に起きる」仕組みの最後の一歩は、人間が自分の手で許可を押すことでした。

鍵を渡して、もう一度試運転。今度は成功でした。分身が仕事場の中心の目標にコメントを書き込み、私のスマホが鳴った。パソコンは、閉じたままです。

渡したのは「鍵」と「時刻」だけ

「AIが勝手に動くなんて怖くないの?」と聞かれたら、正直、こわごわ始めたと答えます。ただ、蓋を開けてみると、私がAIに渡したものは2つだけでした。仕事場を読むための鍵と、毎朝11時という時刻。それだけです。

何を読むかは決まっています(仕事場に書いてあることだけ)。何をするかも決まっています(実績と確認待ちと「今日の一手」をまとめて届ける)。投稿する・送る・消すといった、世に出る側の操作は、この朝礼には入っていません。届いた3案から今日どれをやるかを決めるのは、これまでどおり私です。

昨日のうちに、ひとつ改良もしました。朝礼のコメントに私が返信を書いておくと、翌朝の分身がそれを読んで反映する。朝礼が一方通行の放送ではなく、前日の私と翌朝のAIの往復になりました。

AIの時間が、私の時間から独立した

今回の変化を一言でいうと、AIが起きている時間が、私がパソコンを開いている時間から独立した、ということだと思います。

私が店に立っていても、寝坊しても、朝11時に分身は起きて、仕事場を読み、報告を寄こす。「AIと働く」が「AIを使う」と違うのは、たぶんこういうところです。使う道具は、手に取ったときだけ働く。一緒に働く相手は、こちらが見ていない時間にも動いている。

もちろん、渡す鍵はこれからも一本ずつ、こわごわ増やしていくつもりです。でも昨日、パソコンを閉じたままスマホが鳴った瞬間のことは、たぶんしばらく忘れません。



この記事は、実店舗を運営しながらAIと働く記録です。
マガジン「小さなお店のAIと守り方」に入れています。

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