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『25%オフの福利厚生』はなぜ噛み合わないのか? LAのハイエンドスーパーに学ぶ、エシカル消費と従業員満足度の相関関係

【Produce × Retail × Foreign】 my world stores
 「Mother's Market & Kitchen」

今回の渡米では南部のコスタメサまで行く機会があったので、マザーズマーケットの本店へ初めて行って来ました。ロサンゼルス近辺に10店舗ほどを展開するローカルチェーンですが、元々ヨガの愛好家たちが集まって、健康の為に安心できる食を安定して手に入れたいという動機で創業したオーガニックのスーパーマーケットです。以前この場で共有をしましたが、同じくロサンゼルス近郊でオーガニックスーパーを創業したエレウォン(Erewhon)なんかと似たコンセプトと動機ですね。エレウォンが北部のハリウッドなどを中心に超ハイエンドで尖ったブランド化をしているのに対して、マーザーズマーケットはその名の通り、比較的コンフォートなイメージです。まあそれでも高いのですが。

このお店の特徴は、それほど大きな店舗ではないのに、「オーガニックジュースバー」や「プラントベースカフェ」などが併設されており、すぐに食べられる部分へ特に力を入れている事がわかります。もちろんモバイルオーダーやセルフピックアップの対応も標準装備ですね。加工食品については画像のように自社ブランドが売場の多くを占めており、ハートのマークがついた商品が並んでいました。こだわりの商品を強化すると結局こうなっていくのですね。ペットフードも、もちろんオーガニックなんですが、こちらは流石にハートのマークはついていませんでした。チルド売場にあってこだわりは感じられますが、ニッチすぎる領域はナショナルブランドも併用しているようですね。

効率やシナジーを追求するナショナルチェーンとは勝手に住み分けが出来ているようですね。住み分けと言えばお客様がほぼ100%白人です。(店員には有色人種もいますが)このあたりも興味深いところですね。一方で店内の目立たない所に張り紙が掲示されていました。何やら従業員側と経営側で係争が発生しているようです。日本に戻ってから色々と調べると、賃金水準や労務環境改善を求めてコスタメサの店舗で従業員側が抗議活動を行ったことがニュースとして取り上げられていました。アメリカのスーパーマーケットでは結構この動きをみる事が出来ますが、この零細かつ高級な店舗で見るとは思いませんでした。経営側は25%offで買物ができる福利厚生を施していると主張をしているようですが、そもそもこの店舗はハイエンドの拘り商品ばかりなので、客観的にみても議論がかみ合っていませんね。

他のレポートでも取り上げていますが、ウェグマンズなど従業員満足度が高い企業ほどアメリカでは企業の業績も好調な企業が多いのは事実です。特にハイエンドを相手にする店舗ほど、顧客はエシカルなど社会性を重視する傾向は高いと考えられますので、今回のマザーズマーケットについても、対応を急ぐ必要がありそうですね。次回も視察をしてみてこのあたりがどのように変化していくのか?いかないのか?注目をしていきたいと思います。

カリフォルニア州 コスタメサ にて

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