スマートグラスでNY本社ショールームへ突撃!『Warby Parker』のリアル店舗に見るアメリカJINS越えの現場
今回の渡米にあわせて「EVEN G2」という、いわゆるスマートグラスを購入してみました。外観の違和感が無く、言われないとわからないレベルのフォルムになってきたのがその動機です。多言語の翻訳の他、ナビゲーションやAI要約なんかも対応してくれます。実際に現地で使用しましたが、ほぼ問題なく使用できるレベルでした。今後プラットフォーマーも参入して、スマホに置き換わるツールとして一気に拡大していく事になるかもしれませんね。
さて今回の渡米で初めて視察したかったのが「Warby Parker」という眼鏡屋さんです。インフレが日本よりも進んでいるアメリカで、メガネ一式「95$」からというお求めやすい価格で急成長している事から、アメリカの「JINS」とでも言う感じでしょうか?アメリカの場合、眼科医のケアが必要な領域なので、どうしてもリアルの検査が必要なんですが、これをECと上手にミックスして成功しています。
ご存じの通りアメリカには日本のような国民皆保険制度はありませんので、眼鏡ひとつ作成するのにも病院へ行くとなると、大きな手間と出費になります。そこに目を付けてECとのシナジーの為に、リアル店舗を強化している所が日本とは異なる視点ですね。売上高はこの5年間でほぼ倍増で日本円で1000億円を突破しています。人口が違うとは言え、既にJINS越えです。
ただし利益の部分については一昔前の大赤字から、トントンくらいまで伸びて来ている所でまだまだです。しかしここにはしたたかな戦略が見え隠れします。前述のスマートグラスはアメリカでもまだ黎明期です。今回の視察でも初めてウォルマートの売場に展開されているのを確認した程度です(META社のものでした)。これが一気に拡大する局面になった時、特にアメリカではリアル店舗を持つ眼鏡屋は武器になります。既にgoogleなどの大手とWarby Parker社は提携を進めており、先行投資は充分に回収できるという目算のようです。
ガラケーからスマホに転換した時の事を思い出してみてください。ガラケーの時には国産端末メーカーが沢山あったのに、現在のスマホ端末メーカーに日本のブランドは見当たりません(中身は別ですが)。ゲームのルールが変化する時には、これまでの常識が変化する時です。そして次の変化の兆しが見えてきています。何が無くなって、何が主導権を握ることになるのか?正解は5年後くらいですかね。
今回の視察ではニューヨークの本社オフィスのショールームを見ることが出来ました。閉店ギリギリに行ったのに、スマートグラスで会話する怪しいアジア人に対し、嫌な顔ひとつせず、フレンドリー対応してくれた事が印象的でした。成長する会社はこういう所がちがいますね。眼鏡屋の本社らしく双眼鏡のオブジェがあったりしました。オフィスは例によって「階段」です。アメリカのベンチャー企業には何故か「階段」が目立つところにあります。自由で開放的な様子を表現するとこうなるのですかね?残念ながら先月訪問したこの本社ショールームは現在は閉鎖されたそうです。振り返ると貴重な体験だった事になるのかは、お楽しみにですね。
スプリングSt. 6Ave. にて
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