仙台のあちこちで流れる「青葉城恋唄」で、僕はご当地ソングが好きになった【人生を変えた歌⑤】
これまでの人生で、忘れられない曲はありますか?
音楽をきっかけに、自分の価値観が大きく変わったことはありますか?
そんな曲「僕の人生を変えた10曲」を不定期で紹介しています。
今回は、さとう宗幸「青葉城恋唄」。
この曲は、僕が「地名が出てくる歌」「ご当地ソング」の世界にハマるきっかけになった曲です。
仙台で出会った街のテーマソング
大学と大学院の6年間、僕は宮城県仙台市で過ごしました。この仙台の街のいたるところで、流れているのが「青葉城恋唄」です。
仙台では、マジで空気のように流れています。
・仙台駅の新幹線ホーム
・テレビ番組
・街中のBGM
・楽天イーグルスの応援歌
特に、仙台駅の新幹線ホームの発車メロディとして流れていたのは印象的。今では全国で、駅の発車メロディとしてご当地ソングご使われることが底版になりましたが、この起源は仙台駅の「青葉城恋唄」なんだとか。
昔っから、ずーっと親しまれている曲なんです。
青葉城恋唄が親しまれる要因は、仙台のド定番をしっかり押さえているところにあります。「これぞ!」という街を代表する風景から歌い出しているんですよね。
【1番歌い出し】
広瀬川流れる岸辺 想い出は帰らず
【2番歌い出し】
七夕の飾りは揺れて 想い出は帰らず
【3番歌い出し】
青葉通り薫る葉緑 想い出は帰らず
どれもこれも「仙台といえばこれこれ〜!」という風景ばかり。さらには、季節のうつろい、懐かしい恋、淡い記憶などなど……郷愁を誘うワードも多く、情景が立ち上がってきます。
仙台で時間を過ごしたことのある人なら、誰でも感情移入しやすい、最強の押さえるところをしっかり押さえたご当地ソングです!
東京出身の僕には衝撃だった
東京生まれの僕にとって「地元のことを描いていて、地元の人がみんなが知っている歌」という事実は衝撃でした。
東京の歌って、それはそれはたくさんあるけれど「老若男女のみんなが知っていて今なお現役の曲」ってないんですよね。街を象徴する歌がある。目には見えない共有物がある。それが妙にうらやましく感じました。
そして、こうも思いました。
日本には、こういう歌がどれだけあるんだろう。
ほかの街にも、こんな歌があるのかも。
そんな問いから、僕のご当地ソング人生がゆっくりとはじまっていきました。
オンとオフが混ざり合う
ちなみに、僕は仙台での大学時代「都市計画」を学んでいました。今もそこから地続きでまちづくりの仕事をしています。僕にとって、街や地域について考えることは、仕事の一部でもあり食いぶちでもあり「オンの世界」です。一方で、思春期からハマっていった音楽は趣味の分野、いわば「オフの世界」です。
街と音楽のかけ合わせたご当地ソングは、僕のオンとオフ、それぞれの関心がひとつに混ざったものでした。
街を歩くと音楽が流れてくる。音楽を聴くと街が浮かぶ。
別々で並行世界だと思っていたそれぞれの「スキ」が、ご当地ソングだと1つになる。青葉城恋唄は、それを教えてくれた作品でもあります。
今の発信の原点
仙台に住んでいるときは「よく聴くな。ようみんな知っているな。」くらいの存在でしたが、仙台を離れてからこの曲を聞くたびに街での思い出を振り返ることになります。
ご当地ソングを通じて街を思い出す経験をして、この歌の底知れなさにどんどんハマっていった気がします。
いま、ご当地ソングを一つのテーマに活動をしているのは、間違いなくこの曲の影響。「青葉城恋唄」は僕のご当地ソング人生の出発点。
もし、仙台を訪れることがあれば、この曲を聴きながら街を歩いてみてください。
「僕の人生を変えた10曲」は、ポッドキャストでも配信しています。よければ聴いてみてください。
