最近のアニソンの歌詞に地名が出てこない問題について話し合いたい
漫画を読んでいて、実在の地名が出てくると「おっ!」ってなります。
駅名とか。
市の名前とか。
建物の名前でもいい。
リアルな場所がでてくると、作品と自分の日常がつながった気がして物語がぐっと身近になります。作品にリアリティを加えるだけじゃなくて、ファンタジーと僕らの橋渡しもしてくれる。
「あの物語が、自分の街で起こっているかも」とも思わせてくれます。
めちゃ余談ですが、
かつて「GANTZ」という作品で、僕の働いていたビルが粉々にされるシーンがありました。ちょっと切なくなりました。
アニメに地名が出てきても、アニソンに地名は出てこない
最近は、日本のどこか地域を舞台にした作品は数しれず、ローカルな魅力がたっぷりなアニメはたくさんあります。
あるのに、なのに。
これがアニソンになった途端に、パッとローカルさが消えるんです。サプラーイズ。
アニソンを聞いて作品の世界に入り込みたい時に、せっかくなら、作品の舞台の地名も歌詞に盛り込んじゃってもよくないですか?
なかなかないんだ、地名が出てくるアニソン。
地名がしっかり出てくるアニソンは、本当に希少種です。尊い存在です。
地名の出てくるアニソン
こんなのが聞きたい。地名の出てくるアニソンの例をご紹介しましょう。
▶葛飾ラプソディー/堂島孝平
中央広場で子供の手を引く
太ったあの娘は 初恋の彼女
ゴンパチ池で渡したラブレター
今も持ってると からかわれたよ
「こち亀」こと、アニメ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」のオープニングソング。「こち亀」の舞台である東京都葛飾区の下町暮らしを、真正面から歌った曲。
地元感丸出しの歌詞と、哀愁のあるメロディがクセになる名曲です。アニソンとしても完璧だし、アニメ抜きでも完成されたご当地ソングです。なんなら「こち亀」の話より、歌の方が亀有感があります。
▶溝ノ口太陽族/manzo
トゥルース 真実が汚されていく
悲しみの雨降る 駅前ロータリー
プリーズ 君に涙は似合わない
ほらごらんよ二子橋を 虹のアーチ
神奈川県川崎市の溝の口が舞台のアニメ「天体戦士サンレッド」のテーマソング。庶民的な暮らしをしているヒーローの話です。
ギャグ調の歌詞、溝の口の生活感、ヒーローらしい熱さ、パラレルな3つが見事にブレンドされた一曲です。
▶渡月橋 〜君 想ふ〜/倉木麻衣
から紅に染まる渡月橋
導かれる日願って
川の流れに祈りを込めて
アニメ映画「劇場版名探偵コナン〜から紅の恋歌〜」の主題歌。京都・嵐山にある渡月橋がモチーフの歌です。
倉木麻衣は、高校・大学は京都ということもあり、京都エッセンスがブーストされた一曲です。
ちなみに、映画のキャッチコピーは「待っとれ 死んでも守ったる─」と平次ファンにはたまらない感じになってます。
地名よ、アニソンにもっと出てこい
オープニングにしろエンディングにしろ、作品の世界に入り込めて記憶に残る。地名の出てくるアニソンは、作品の魅力を2倍にも3倍にも引き上げてくれます。
なんか「聞く聖地巡礼」的なやつですよ。
雰囲気で描いたけど違うかな。
なぜ、ローカルなアニソンは増えないのか。思いつ
くのはこんなとこ。色んな理由があるでしょう。
歌単体でみれば、地名を入れることで分かりにくくなって売れにくいなどマーケティング的な懸念
ローカルな地名を歌詞に盛り込めるアーティストが限られる
でも、もったいないと思います。
今の時代、アニメに出てくる実在の場所は“聖地”になりやすく、ファンも地域側も歓迎するケースが多い。積極的にご当地感を前に出すことは、メリットも多いと思います。
ハイキューのアニソンに、春高の会場である東京体育館や高校のある宮城県の風景が出てきたらテンション上がっちゃうよ。
呪術廻戦のアニソンで、戦いの舞台である渋谷や新宿が出てきたら、唯一無二のアニソンになるよ。
アニメの世界観を最強にブーストしてくれる。そんな地名の出てくるアニソンを、僕は聴きたい!
【群青/YOASOBI】
漫画「ブルーピリオド」にインスパイアされた曲。漫画で重要な舞台「渋谷」が歌詞に出てきます。
