『咲いて 枝と:Re 五章』君といた100年


ひとつ
わかったことは
可能性の空
偶然を語る
必然

あの日
開かれた回廊と
何故か持っていた

この得体のしれない
青き番人
緑を
帯びて輝いていた

衣服は
雨と共に
鐘を鳴らして
告げている

歯車は狂い
法則を
旅人に
ゆだねるように


額に手をあて
真っ先に

妹はどこに
どんな理由でも
見捨てたのだ
都合よく取り繕う
そんなわたしに
嫌気もさす

片割れた地面が
ほとばしり
揺さぶってくる
変容した
美しい
針の先

果実のように
瓦礫が実り
辺りを埋め尽くしてる
信じ向かうしか

涙なのか
汗なのか
振動する高鳴り
握りしめながら
瞳の端に捉える

ちぎられた
建物
数人の影が

ぽっかりと
空いた
未知の先を
目指してる
声は掻き消えて
掴めない

風に
身を任せて
飲み込まれていく
咄嗟に
想いを抱えて
駆けていた
濡れた髪は憂鬱に
危機を背にして
直感だったかもしれない
何も考えずに前だけを
「また 会えるかもしれないわ」
表情は一筋の昇る雨と
轟く青をうつして

何時なんだろう
その後のことは覚えていない

少なくとも
昨日の声が
形を成して
現れてくれた
枝分かれた心を
かろうじて束ねている
このままでは
忘れてしまう
わたしも
あなたも

そして
導かれるように
渡ったこと
崩壊した架け橋
足早に決断した
空気を咲くような音が
知らせてくれた
なにが起こったのだろう

いけない
書き留めるの
意思に応じたのか
番人が寄り添う

蝋燭に翳りが
匂いと息を
ここにいると
言い聞かせて
いつ そこにあったのか
「今は」
吐き出しかけてやめる
二重に見える針
断片を縫い合わせて
水をあげる

堰を切ったように
流れ出す

根拠となるのは
不確かな花
この見えてる景色も

零れ つたう
朝露に
根を春ことが
生きるとはなにか
本当によかった
そう感じることかもしれない

残し続けること
それが最善
収めてみせる
わからないことは
君に託して

ねじを巻いて
細工をかざし
色を確認する

雷鳴
部屋が走り出す

透明が糸に
手が足に
扉
黄色の傘

血が通い
温度さえも一体に
溶け合う
時計
雨
受け取り光速に
消えかける背中を
追いかけて

ピグマリス
理解したい
思慮深く
気高くいることさえも

泳ぐ
砂のように
さらさらと落ちる
杞憂
暮らす
透き通る枝と葉
足跡は音となって
欠けていく
希望

似合わない
1…2…3…
蝋燭が並び
ゆらゆらと雲の隙間から
陽をはこぶ
「わたしはまだ蕾ね」
なぞる指先を水が笑う
乱雑におかれた机の上
時を数えた後と
残生の静寂
小鳥が陽炎を払い
青いペンを合図して

きめ細やかな鉢に
「そこはどう?」
尋ねてみる

雫が
お辞儀をしてくれた
呼吸をあわせ
緑にひたる
照らされたくらやみに
明かりを繋ぎ足す
「元気がでたようね」
静かに腰掛ける

編まれた迷路はきらめいて
鍵を細く象る

可愛らしい声の
小さな
お客さんとのひとときに

傾きはじめたポット
あつい
香りを注ぐ
器を用意して

この時間は
わたしと 枝と

Written by : 12340
Produced by : 12340
Executive Producer : 12340
KUJIKA World Records
© KUJIKA World Records

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『咲いてー枝と』

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