『寝息』
子どもの寝息って、ずっと聞いていられる。
起きている時は、あれだけにぎやかなのに、
夜になると部屋は急に静かになる。
その中で聞こえる、
すう、すう、という小さな音。
たまに少しだけ大きくなって、
いびきみたいになる。
寝相は悪いし、
足が飛んでくることもある。
それでも、隣から聞こえる寝息に安心する。
今日も無事に一日を終えたんだな、と。
そのうち一人で寝るようになって、
この音を近くで聞くこともなくなるのだろう。
だから今日も、少しだけ耳を澄ます。
子どもの寝息は、
一日の終わりに聞こえる、
いちばん優しい音なのかもしれない。
